オールドマインカット(クッションシェイプ)のダイヤモンドリング
アンティークダイヤモンドのカッティングの中でも人気の高いオールドマインカットのダイヤモンドリング。
オールドヨーロピアンカットよりスクエアを帯びた、まるでクッションのような形であることから別名「クッションシェイプ」とも呼ばれています。
日本ではかつては「アンティークダイヤモンド=ローズカット」と思われていた方も多かったようですが、アンティークの良質のダイヤモンドはオールドマインカットあるいはオールドヨーロピアンカットにされるのが一般的です。
大きさ、透明感、厚みが必要になってくるカッティングだからです。
直径4ミリ弱の、きれいな石のオールドマインカットのダイヤモンドリングです。
ルーペで見てもほとんどない放物はなく透明感があり、厚みもしっかり。
ダイヤモンドはその全周をゴールドで包まれたコレットセッティングで、衝撃などもかかりづらいデザインで日常使いにも向くデザインです。
一つ石のソリテールリング
このようなダイヤモンド1石だけのしかもオールドマインカットのアンティークダイヤモンドリングは、ご要望を多く頂きますが、ご紹介できることは多くありません。
メイン石の周りを、小さな多数の石で囲ったようなダイヤモンドリングの方が、数として多いからです。
このリングは加えて、全体の縦幅が小さめなところも使いやすいです。
石にはしっかり大きさがあり、指輪自体は細身。
一方で重量などはしっかりあり、作りはしっかりとしたリングです。
ショルダーとフレームが一体化したデザインで、ダイヤモンドの左右に広範囲にスリットが入っているのデザイン上の特徴です。
19世紀のフランス製。
18カラットゴールド。
指輪サイズは9号(有料でサイズ直し可)。
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アンティークダイヤモンドには、現代のブリリアンカットとは異なるアンティークジュエリー特有のダイヤモンドのカッティングがいくつか見られます。
その中の一つがクッションシェイプカット(クッションカット)です。
なぜ「クッション」と言うかというと、まるでクッションのような形だからです。
円形とスクエアの混ざったような形のダイヤモンドカットです。
オールドマインカットより後年に出てくるオールドヨーロピアンカットとの違いはアウトラインが角ばっていて四角帯びていること。
オールドヨーロピアンカットはシンメトリーですが、オールドマインカットは完全なシンメトリーではありません。
またオールドマインカット方がオールドヨーロピアンカットに比べても更に、クラウンに厚みがあり、キューレットが長いです。
ともにテーブル面は小さいです。
オールドマインカットもオールドヨーロピアンカットも真ん中は、まるで穴が開いているように見えると思いますが、これはキューレットの先端をカットしているからです。
まるで「座布団」のような形で、長いアンティークの歴史の中でも限られた時代にしか見えない希少なカッティングです。
クッションシェイプのダイヤモンドには質で厚みのある石が使われたことが多く、美しいダイヤモンドジュエリーが多いです。
オールドマインカットの次に出てくるオールドヨーロピアンカットに関しては、オールドヨーロピアンカットダイヤモンドとはをご参照ください。
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