着けていて楽しい、玄人受けするジュエリー
ボンブリング(bomb ring)とは、ベゼルが丸みを帯びてふっくらとしたデザインのリングを指します。
特にアールデコ期にとても人気のあった指輪デザインですが、こちらの指輪はもう少し後年1940-1950年代のフランスで製作されたもの。
より大きくダイナミックにボンブリングが変化してます。
1940-1950年代のハイクラスのジュエリーは既に数十年来、欧米で評価が高まり、「20世紀アンティーク」と呼ばれることもあります。
1930年代までの伝統的なジュエリー製作の制約から放たれた、自由で朗らかなデザインが魅力的です。
このリングの花柄も、まるで「渦巻き」のようにもみえる大胆なデザインです。
台風のように渦を巻いた渦巻き「トゥルビヨン(トウールビヨン)」のデザインのリングはフランスでやはり1900年頃に短い期間で流行しますから、そのオマージュと言う側面もあります。
ボンブリングのシルエットと、大胆なフォーティーズ、フィフティーズの特徴がよく出ているため、玄人ほど好むリングです。
フランスのリングとしてはマックスに近い大きさ
ビビットな色合いも鮮烈な印象を与えるリングです。
中心にはボンブ状にルビーが敷き詰められています。
遠くから見るとまるで一つの大きな赤石に見えますが、15石以上のルビーをドーム状に敷き詰めています。
極東からのルビーの供給が厳しくなっていた時代ですので、合成のルビーの可能性もあると思いましたが(1940年代のジュエリーはハイクラスのものも合成のルビーが好んで使われるケースが多くありました)天然ルビーが用いられています。
全体が肉厚のイエローゴールドも、フォーティーズ、フィフティーズらしい特徴です。
ジュエリーの大きさは1940年代、1950年代と段々に大きくなっていくのですが、この指輪もベゼルが1.9センチと、フランスのリングとしてはマックスに近い大きさです。
良い意味でインパクトのある、大人の女性向けの遊び心に富んだ指輪です。
指輪サイズは11号(有料でサイズ直し可)。
地金は18金ゴールド。
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ボンブリング(bomb ring)とは、ベゼルが丸みを帯びてふっくらとしたデザインのリングを指します。
フランス語ではドームリングとも呼ばれます(ベゼルの形がドーム状だからです)。
ボンブリングというユニークな名称は「砲弾の頭部のような」という意味から来ています。
1920-1930年代のアールデコ期にとても人気のあった指輪デザインです。
下記は当店扱いのプラチナとホワイトゴールドのボンブリング。
丸みを帯びたベゼルに、精緻な透かしが施されています。
アールデコの特にプラチナを用いたドームリングにはこのような、見事な透かしが施されたものがあります。
上記はプラチナの透かしでエレガントなドームリングでしたが、ボリュームのあるふっくらとしたデザインを生かした、コロンとした愛らしいリングも作られています。
例えば下記は当店で販売済みのボンブリング。
先ほどのボンブリングとほぼ同時代に作られています。
「星」は特にアールデコ期に作られたボンブリングで度々モチーフにされました。
またボンブリングの中には膨らみが控えめなものもあります。
下記は当店で販売済みのやはり1930年代のボンブリングですが、ふっくらと膨らんではいますがショルダーがなく、より広範囲になだらかに膨らんでいるデザインです。
ボンブリングといえば圧倒的にダイヤモンドを宝石として用いたものが多いですが、下記のような例外もございます。
やはりアールデコ期のボンブリング、ダイヤモンドの代わりに用いられているのはカボションカットのオパールです。
当店にて販売済み。
下記はもっと後年の1940-1950年代のボンブリングです。
ルビーを用いた艶やかなボンブリングです。
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