ほぼスクエア、あまりに美しいクッションシェイプのダイヤモンド
1910年頃のフランス製。
先日の「ダイヤモンド二連リング」と同じく、ダイヤモンドに特別なこだわりを持たれたディーラーさんから仕入れました。
やはりダイヤモンドの綺麗さが格別です。
ダイヤモンドはアンティークならではの醍醐味の一つであるクッションカット。
クッションカットダイヤモンドのお見本のような非常に綺麗なカッティングです。
ダイヤモンドの直径は4ミリですが、ほぼ四角形であることから、通常の円形の直径4ミリのダイヤモンドよりボリュームがあります。
またこのダイヤモンド、大粒なだけでなく後ろから見ますとちょっと驚くほど厚みがあります。
原石がどのような形であったかは想像できないのですが、普通のオールドヨーロピアンカットであったら、もっと表面積を大きく取れたのではないでしょうか。
何とも贅沢なダイヤモンドの使い方で、そしてトップクオリティーのダイヤモンドなのですからもう言うことはありません!
まさに一生愛せるダイヤモンド指輪です
全体のスッキリ感は、正面から見たときにダイヤモンドの台座が一切見えないからです。
ダイヤモンドの厚みを生かして、石の下部をゴールドの枠が包んでいます。
それでいて裏から見ますとダイヤモンドのキューレットが台座の底面近くまで来ていますから、やはりバランス的に厚みがあるのです。
ボリュームのあるダイヤモンドとは対照的に、細身の指輪デザインが洒落ています。
特にダイヤモンドの両側は、フレームがきゅっと絞り込まれてスリムなラインに、そして石の両側面部分にはスリットが絶妙なラインで入っています。
華奢なようでいて、側面には堅牢さを出すためにしっかりと厚みが取られていることが分かります。
女性なら誰でも好きな指輪でしょう。
ちょっと贅沢な大人の普段使いにぴったりのリング。
若い頃につけていた指輪は、数十年すると物足りなくなることも多いですが、こちらの指輪はダイヤモンドがゴージャスですので50代になっても60代になっても、20代の頃と変わらず愛用できるでしょう、まさに一生愛することのできる指輪です。
地金は18金ゴールド。
指輪サイズは12.5号(有料でサイズ直し可)。
アンティーククッションシェイプダイヤモンド指輪の動画も撮っておりますのでご覧ください。
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アンティークダイヤモンドには、現代のブリリアンカットとは異なるアンティークジュエリー特有のダイヤモンドのカッティングがいくつか見られます。
その中の一つがクッションシェイプカット(クッションカット)です。
なぜ「クッション」と言うかというと、まるでクッションのような形だからです。
円形とスクエアの混ざったような形のダイヤモンドカットです。
オールドマインカットより後年に出てくるオールドヨーロピアンカットとの違いはアウトラインが角ばっていて四角帯びていること。
オールドヨーロピアンカットはシンメトリーですが、オールドマインカットは完全なシンメトリーではありません。
またオールドマインカット方がオールドヨーロピアンカットに比べても更に、クラウンに厚みがあり、キューレットが長いです。
ともにテーブル面は小さいです。
オールドマインカットもオールドヨーロピアンカットも真ん中は、まるで穴が開いているように見えると思いますが、これはキューレットの先端をカットしているからです。
まるで「座布団」のような形で、長いアンティークの歴史の中でも限られた時代にしか見えない希少なカッティングです。
クッションシェイプのダイヤモンドには質で厚みのある石が使われたことが多く、美しいダイヤモンドジュエリーが多いです。
オールドマインカットの次に出てくるオールドヨーロピアンカットに関しては、オールドヨーロピアンカットダイヤモンドとはをご参照ください。
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