本当に良いものは、時代を経てもモダンであり続ける
1860年頃のフランス製。
時代の重みを感じさせる重厚さと、一瞬アールデコを想わせる(実際はその60年前に作られた指輪)クールでスタイリッシュなデザイン。
アンティークらしさと、現代見てさえモダンに感じるクールさが、同居した稀有な指輪です。
宝飾品に限らず服飾でも建築でも、「本当に良いものは、100年経ても200年経てもモダンに感じさせる新鮮さがある」もの。
当時にしか作れなかったジュエリーですが、現在見てもぞくぞくするほどかっこいいダイヤモンドリングです。
放射線状に敷き詰められた、ダイヤモンドのカーペット
深遠な輝きのダイヤモンドが、年月を経て渋みの出た銀の上を隙間なく覆っています。
ダイヤモンドはすべてローズカットされて、一つずつ台座に深く埋めこまれているので、表面的に凸した部分がなく、滑らかな触感です。
ホワイトゴールドではなく銀でダイヤモンドをセッティングしているのがこの時代らしいです。
ダイヤモンドを留める爪が比較的大きく、ダイヤモンドと一体化して、銀の爪もデザインの一部になっています。
指輪サイズは14.5号(有料でサイズ直し可)。
フレーム部分は14Kゴールド。
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ボンブリング(bomb ring)とは、ベゼルが丸みを帯びてふっくらとしたデザインのリングを指します。
フランス語ではドームリングとも呼ばれます(ベゼルの形がドーム状だからです)。
ボンブリングというユニークな名称は「砲弾の頭部のような」という意味から来ています。
1920-1930年代のアールデコ期にとても人気のあった指輪デザインです。
下記は当店扱いのプラチナとホワイトゴールドのボンブリング。
丸みを帯びたベゼルに、精緻な透かしが施されています。
アールデコの特にプラチナを用いたドームリングにはこのような、見事な透かしが施されたものがあります。
上記はプラチナの透かしでエレガントなドームリングでしたが、ボリュームのあるふっくらとしたデザインを生かした、コロンとした愛らしいリングも作られています。
例えば下記は当店で販売済みのボンブリング。
先ほどのボンブリングとほぼ同時代に作られています。
「星」は特にアールデコ期に作られたボンブリングで度々モチーフにされました。
またボンブリングの中には膨らみが控えめなものもあります。
下記は当店で販売済みのやはり1930年代のボンブリングですが、ふっくらと膨らんではいますがショルダーがなく、より広範囲になだらかに膨らんでいるデザインです。
ボンブリングといえば圧倒的にダイヤモンドを宝石として用いたものが多いですが、下記のような例外もございます。
やはりアールデコ期のボンブリング、ダイヤモンドの代わりに用いられているのはカボションカットのオパールです。
当店にて販売済み。
下記はもっと後年の1940-1950年代のボンブリングです。
ルビーを用いた艶やかなボンブリングです。
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