アンティークハートロケットペンダント(スズラン)

ロマンチックなハートx鈴蘭(すずらん)のロケット アンティークロケットの王道を行くハートシェイプのロケットペンダント。
素晴らしいことに、ハートの中に鈴蘭の花が描かれています。
「ハートと鈴蘭」の組み合わせは意外によく見ます。
フランスでは愛する人にスズランを贈る習慣がありますし、ハートのモチーフと「愛」でつながるからでしょう。
鈴蘭(すずらん)の一番長い葉は黄緑を帯びたグリーンゴールド、残りの葉はピンクを帯びたローズゴールド。
地のゴールドの色はいわゆるイエローゴールドの色で、合計3色のカラーゴールドが用いられています。
葉の一部は鏨打ちで細かく艶消しが施されている部分と、艶の出している部分があります。
茎はゴールドを彫ることで描いていて、有機的な曲線が美しいです。
鈴蘭の花の部分には真珠。
実際に鈴蘭の花は白いですから、ぴったりのコンセプトです。 都会的で甘すぎないハート型 このような丸すぎない、洗練されたハートシェイプのペンダントはフランス、ベルエポック時代のジュエリーの王道です。
イギリスヴィクトリア時代のセンチメンタルジュエリーに見られるような、丸みを帯びた甘いハートではなく、少し縦長のシェイプアップした都会的なハートシェイプ。
この時代のハートジュエリーの特徴です。
ロケットとしての状態も良く、今もパチンと音を立てて開閉します。
内側もきれいです。
全体は18カラットイエローゴールドですが、内側の中敷きだけは(おそらく後付け)金無垢ではないです。 ですがぴったりとフィットして良い中敷きですので、そのままお付けいたします。
1900年頃のフランス製。
注:チェーンは付いていません。
動画も撮影しています。
アンティークハートロケットペンダント(スズラン)

  • 幅:21mm 
    高さ:23mm 
    重量:2.5g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークハートロケットペンダント(スズラン)

  • 横幅が最大2.1センチ程のロケットの中に広範囲に鈴蘭が描かれています
  • 表面積は大きめで薄めの都会的で着けやすいロケットです
  • 全体的には表も裏も艶消しがされていて落ち着いた雰囲気です
  • 内側もきれいな状態、右の内側のハート型の中敷きはおそらく後付けです
  • 裏面は無地ですが艶消しがされて増す。フランス18金の刻印あり
  • アンティークハートロケットペンダント(スズラン)
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アンティークハートロケットペンダント(スズラン)

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アンティークエピソード

センチメンタルジュエリー 愛を誓うラヴジュエリー(ハートジュエリー REGARDリング)

アンティークジュエリーの中には、個人的な愛情や思い出を表現したセンチメンタルジュエリーと呼ばれるジュエリーが存在します。
センチメンタルジュエリーは大きく分けて「宗教的な信仰を誓うもの」「故人を偲んだモーニングジュエリー(mourning jewelry)」「愛する人との永遠の愛を誓うジュエリー」に分けられます。
ここではラヴジュエリーについて書きますが、モーニングジュエリーについては下記をご参照ください。
センチメンタルジュエリー モーニングジュエリー(mourning jewelry)

センチメンタルジュエリーがヨーロッパで製作されはじめたのは1800年前後からです。
下記は18世紀末のハートモチーフの胸飾り。
後ろの構造から元々衣類に縫い付けられていたものと思われます。

18世紀のハートの胸飾り

ロケットやブレスレットのクラスプに、小さな肖像画を入れたセンチメンタルジュエリーもイギリスで1830年頃に流行します。
目だけ描かれた肖像画をジュエリーにするというのも1780年代から流行します。
ポイントは肖像画に描かれた人を特定するのが難しく、秘密にできるということです。
下記はヴィクトリアアルバート美術館所蔵の「lover's eye」のブローチ。
製作年度は1800-1820年。

モーニングジュエリー
(c)Victoria and Albert Museum, London

フランスでもセンチメンタルジュエリーは作られましたが、数は少ないです。
またイギリスのやや大げさなほど「約束」を前面に出したものではなく、ハートや花などのモチーフ(そのモチーフが持つメッセージ性)を上手に生かしたもの。
手で愛情を表現したものなども好まれました。

センチメンタルジュエリーは、文字が彫られたものもあります。
下記は当店で販売済みのシール(印章)。
「plus loin plus serre(離れれば離れるほど(心は)近くに)」というロマンティックな愛の言葉が彫られています。

アンティーク印章ペンダント(栗鼠、コーネリアン、シール)

またセンチメンタルジュエリーのラヴジュエリーのモチーフの一つとして人気が高かったのが、ハートです。
ハートの起源は古く、中世にまで遡ります。
キリストが「自らのハートを人々への愛の証として見せる」ということから始まります。
心臓は愛と感情が宿る大切な場所ということで、ハートモチーフのジュエリーは愛情や幸福を象徴しています。

下記は当店で販売済みのダブルハートのペンダント。
エナメルで描かれた花はパンジー(pensee)、花言葉は「私を想って」です。

ダブルハートとのエナメルのペンダントネックレス

下記はイギリス、ヴィクトリアアルバート美術館所蔵のハートモチーフのリガード(Regard)ペンダント。
ハートと南京錠で、「あなたが私のハート(心)の鍵を握っている」と言うメッセージを伝えています。
また使用されている宝石は左からルビー(ruby)、エメラルド(emerald)、ガーネット(garnet)、アメジスト(amethyst)、ルビー(ruby)、ダイヤモンド(diamond)でその頭文字をとって「Regard」のメッセージが込められています。

リガードハート
(c)Victoria and Albert Museum, London

下記もイギリス製のダブルハートのペンダントで、ヴィクトリアン後期の製作です。
ダブルハートと鍵がモチーフの何ともロマンチックなモチーフです。

ヴィクトリアン、ダブルハートと鍵のブローチ(19世紀後期/イギリス/ルビー、ダイヤモンド)

ハート以外に、「手」も愛を表すモチーフです。

アンティークセンチメンタルジュエリー(ロングチェーン、手と花綱)

センチメンタルジュエリーと言えば「REGARD」を抜きに語ることはできません。
REGARDのリング

宝石を並べるとそこには「REGARD(敬愛)」のメッセージが浮かびます。
R(ルビー) E (エメラルド) G (ガーネット) A(アメジスト) R(ルビー)D(ダイヤモンド)。
このような宝石の頭文字を取って表現されたジュエリーとしては「REGARD」の他には「DEAREST」などがあります。

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