天然真珠のマルチフープリング
このように複数の連を連ねたリングをマルチループリングと呼びます。
2連、3連のものもありますが、こちらは5連のマルチフープ(多連)リングです。
マルチフープリングはシェルシュミディでこれまで数点取り扱ってきましたが、真珠の五連のリングは初めて扱います。
1連に5珠の天然真珠、合計25珠の真珠が指いっぱいに広がります。
こうした多連のリングは1880-1900年頃のフランスで流行しました。
短期間でしか作られなかったということもあり数は出てこないです。
天然真珠は一部ハーフパールになっています
上の連から1珠、2珠、3珠、2珠、1珠の真珠のみ、他の真珠より高い位置にセッティングされています。
この高い位置にセットされた珠はすべてハーフパールにされています。
ハーフパールとは、真円真珠を半分にカットしたものです。
ハーフパールでこのように色艶が退色しないのは、珠の内側まで真珠層の天然パールならではです。
シルクのようなこっくりとした艶のうっとりとする美しさです。
マルチフープリングはよくこのように高低差を利用していてます。
低い位置の真珠はゴールドの枠で囲い、高い位置の真珠はそれぞれ6つのゴールドの爪で爪留めしています。
5連はそれぞれ、手で触れると動かすことができる一方で、集めるとすっと5連が1連のようにきれいにまとまります。
フランス14カラットゴールドの刻印が押されていますが、フランスは18カラット未満ですとの刻印になりますので実際はもう少しありそうです。
マルチフープリングはこれまで扱ってきたものも、大概この14カラットゴールドの刻印が押されています。
おそらく1連ずつが細いので、強度を出すためです。
指輪サイズは多連リングなので正確な計測は難しいですが13.5号ほど。
通常のリングより幅があるので、12-13.5ぐらいの方にフィットしそうです(サイズ直し不可)。
サイズに関しましては適応できる幅があるリングですので個別にお気軽にご相談ください。
19世紀後期-1900年頃のフランス製。
動画も撮影しています。
アンティーク天然パール マルチフープリング(多連リング)
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
こうした2本以上を組み合わせた指輪を、マルチフープリングと呼びます。
2-6本程度の細いゴールドリングを後部でまとめて、各リングにダイヤモンドやパール、ルビー、サファイア、エメラルドなどをセットすることが多いです。
下記は、当店で販売済みのマルチフープリングで、ルビー、サファイヤ、グリーンカルセドニーが用いられています。
マルチフープリングは1880-1900年頃にイギリス及びフランスで作られた指輪です。
さまざまな色のミックスを楽しめる、とても魅力的なアンティークリングですが、数も少なめであまり出てこない指輪のひとつです。
一つの宝石や一つの色味で作ったマルチフープリングもあります。
下記は当店で販売済みのオパールとブルーサファイヤの青石で統一されたマルチフープリングです。
下記はガーネットとダイヤモンドのマルチフープリングです。
下記はトルコ石のマルチフープリングです。
マルチフープの指輪のサイズのお直しは、3連とか5連になっている指輪は、それぞれの連でサイズ直しをすることが必要になってきます。
3連なら3連分直さないといけないのです。
そして束ねてあるところが真後ろに来るように、左右の両方を足したり切ったりせねばならず、そのためバランスが取りにくく難易度が高いです。
当店がお願いしている工房では、他のところでは扱ってもらえないようなことも対応可能ですので、マルチフープの指輪もサイズ直しは可能です。
ですが通常よりお時間と費用がかかることと、極端に大きくしたり小さくしたりといったことはしにくいです。
サイズ直しが必要な場合には、一度ご購入前にお問いあわせいただくとスムーズです。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。