約0.5カラットのコーンフラワー色ブルーサファイヤ
フランス語で「トワエモワ(あなたと私)」と呼ばれる、クロスオーバーリング。
このようなクロスオーバリングでは、ほぼ同じ大きさの宝石が向き合ってセットされます。
このリングではダイヤモンドとブルーサファイヤ。
サファイヤの中でも評価の高い、「コーンフラワーブルー(矢車草の花の青色)色」のブルーサファイヤが用いられています。
アンティークのブルーサファイヤは、現代のサファイヤに比べて色の濃いサファイヤが多く、大半が紺色のサファイヤなので希少です。
鮮やかで彩度と明度が高く、最良のブルーサファイアの色です。
大きさも直径.5ミリ弱あり、0.5カット近くありそうなしっかりとした粒の大きな石です。
ダイヤモンドはオールドヨーロピアンカット
サファイヤの色が人目を引くリングですが、向かい合うダイヤモンドも煌めきの美しい、良質なダイヤモンドです。
ダイヤモンドは先端のキューレットを切り落とた、オールドヨーロピアンカット。
厚みのあるダイヤモンドもこちらも同じくらいの大きさで5ミリ近くの、現代のダイヤモンドより厚みがありよりダイナミックなシンチレーションが楽しめる良質なダイヤモンドです。
面白いのはダイヤモンドとサファイヤでセッティングを変えていることです。
ブルーサファイヤもダイヤモンドも石の全周を包み込んだようなコレットセッティングですが、ダイヤモンドのほうだけ上辺だけプラチナセッティングになっています。
ブルーサファイヤが石の外周にイエローゴールドが見えるのに対して、ダイヤモンドは石を遮らない浅めのコレットセッティングで、変わりに外周にミルグレインを打っています。
両方の宝石の色の違いが、こうした細やかなセッティングの差異によって一層引き立っています。
両サイドに向けて優美なラインを描くショルダー部分にも各3石のダイヤモンドが台座に埋め込まれるように深くセットされています。
脇石はすべてローズカットダイヤモンドにされています。
脇石のローズカットもしっかりと厚みがあります。
1900年頃のフランス製。
フランスのジュエリーは18カラットが標準的なのですが、14カラットゴールドです。
指輪サイズは13号(有料でサイズ直し可)。
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1900年頃のフランスで作られた代表的な指輪デザインに「トワエモワ(toi et moi )」と呼ばれる指輪デザインがあります。
直訳しますと「あなたと私」。
特に1900年頃の英仏で作られたリングが多いです。
同じ大きさの二つの宝石が隣同士、あるいは縦や斜めに向かいあうようにセットされています。
愛を象徴するトワエモワリング
「トワエモワリング( you and me )」の象徴はロマンです。
そのデザインは、2つの魂が1つになっている様子あるいはその絆を表しています。
ナポレオン・ボナパルトはダイヤモンドとサファイヤのトワエモワリングでプロポーズをしました。
アンティークジュエリーにはなりませんがジャックリーン・ケネディはJ.F.ケネディから結婚の記念に、ダイヤモンドとエメラルドのトワエモワを受け取っています。
婚約あるいは何かしらの愛の記念に、トワエモワリングはふさわしい指輪デザインです。
トワエモワリングの宝石の組み合わせ
セットされている宝石は2石のダイヤモンドのことが多いですが、ダイヤモンドとサファイヤなど異なる組み合わせの宝石が用いられることも多いです。
下記はダイヤモンド同士のトワエモワ。
下記は当店で販売済みのブルーサファイヤのトワエモワ クラスターリング。
「ダイヤモンドx真珠」「ダイヤモンドx色石」のトワエモワリングもよく作られました。
新鉱山の発見で宝飾史上最も美しいダイヤモンドが手に入った時代ですので、美しいクオリティーのダイヤモンドが印象的なリングが多いです。
下記は当店で販売済みの真珠とダイヤモンドのクロスオーバーリング。
「ブルーサファイアとルビー」といった色石同士の組み合わせのリングも見られます。
下記はやはり当店で販売した「ルビーサファイアのトワエモワリング」。
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