大人気Augisのアンティークメダル
フランスのリヨンにあるAugis社製作のアンティークメダル。
「+」と「-」を挟んで意味するフランス語は、「Je t'aime +(plus) qu'hier -(moins) que demain」。 「今日の愛は昨日より大きく、そして明日より小さい。」
つまり毎日愛が増していくという意味です。
当店がこのAUGISのアンティークメダルを数年前に紹介し始めたころは、日本ではほとんど知られていなかったのですが最近は日本を含めてアメリカなどでもこの昔のAUGISメダルが大変な人気になっています。
価格も暴騰をしており仕入れづらくなってきているのですが、懇意にしているディーラーさんのところで何とかリーズナブルに入手しました。
珍しいハート型のAUGISメダル
AUGISのメダルのデザインや細工などは年月と共に変化します。
このメダルが面白いのはハートシェイプになっています。
基本的にAugisのメダルは円形で、Augisのラブメダルは大多数が真円ですので珍しい、例外的なAugisメダルです。
またAUGIS社のメダルでは「+」の記号の真ん中にはダイヤモンド、「-」の記号の中にはカリブレカットされた赤石(ルビー)がセットされているのが主流です。
しかしこのメダルでは一切宝石は用いておらず、「+」も「-」もゴールドの成形によってのみ描いています。
字体もゴシックの機械的な文字が用いられることが多いAugisメダルですが、こちらは流れるような筆記体です。
Augisメダルの人気が出すぎてちょっと普通のAUGISメダルを仕入れるのは面白くないなと思っていたのですが、珍しいAUGISメダルを見つけて喜んで仕入れてきました。
メダルは表も裏も全面に艶消しが施されていて、マットな質感です。
1900年頃の初期の頃のメダルだと思います。
18カラットゴールド。
注:チェーンはついていません。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
アンティークジュエリーで時々「メダイユ」という言葉が出てくると思いますが、これはフランス語で「メダル」という意味の言葉です。
このような小さくて丸い金のメダルをチェーンに通してネックレスやブレスのチャームとして使います。
メダイユは、聖母像や十字架、聖人像など宗教的なモチーフのものが多いです。
下記はカルティエ社による聖人のメダルです。
国家が発行した愛を伝えるメダイユ「la maddaille d'amour」もあります。
またフランスの愛を伝えるメダイユで有名なのが、「augis」というジュエリーメーカーがあります。
フランスのリヨンで長年、愛のジュエリーを製作しました。
下記のように「+」と「-」を用いて愛のメッセージを伝えています。
「Je t'aime +(plus) qu'hier -(moins) que demain(昨日より多く愛していて、明日の愛よりは少ない)」、つまり日を追うごとにあなたへの愛が深まるという愛のメッセージになります。
フランスの著名な詩人ロスモンド・ジェラール(Rosemonde Gerard)のロマンチックな詩が元になっています。
Augisはメダイユ(メダル)の他にも、やはりロマンチックな愛の言葉を刻んだバーブローチやブレスレット、指輪を製作しました。
19世紀から1960年頃にかけて製造を行ったメーカーです。
Augisは現在も存続するメーカーで、現在では特に子供の初聖体拝領用のジュエリーを手掛けていることで知れています。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。