レイモン・ペイネ(ペイネの恋人たち)大きなハートペンダント
フランスで著名なレイモン・ジャン・ペイネ(Raymond Jean Peynet)のデッサンが描かれたアンティークペンダントです。
レイモン・ペイネはフランス出身のイラストレーターで、その代表作「ペイネの恋人たち」は世界的な成功を収めます。
私がチャーミングなメダルが好きということもあり、当店でもこれまで2-3度レイモンペイネのアンティークメダルを仕入れてきましたが、このメダルは例外的に大きく直径程あり、大きさも通常の良くあるメダルの2倍程の重さがあります。
ハートの形をしているのも珍しく、とりわけハイクラスのペイネのメダルです。
裏面の文字や模様も何とも愛らしいです
帽子をかぶった優しそうな男の子と、ポニーテールの女の子。
男の子の手には鳥。
「鳥」は、ペイネの恋人たちで必ずと言ってよいほど描かれます。
ゴールドだけで、いかにもフランスといったロマンチックなシーンを描いています。
全体は艶消しが施されていて、マットな質感です。
面白いことに男の子と女の子のシルエットに沿って、オレンジを帯びたゴールドが塗られています。
このちょっと濃いめの色のゴールドが、絵に額縁のような効果を与えています。
また裏面の文字もとてもチャーミングです。
上には「Les amoureux de Peynet(ペイネの恋人たち)」。
下には「Crages par Convaux(彫った人:Convaux)」。
20世紀中ごろのフランス製。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
アンティークジュエリーで時々「メダイユ」という言葉が出てくると思いますが、これはフランス語で「メダル」という意味の言葉です。
このような小さくて丸い金のメダルをチェーンに通してネックレスやブレスのチャームとして使います。
メダイユは、聖母像や十字架、聖人像など宗教的なモチーフのものが多いです。
下記はカルティエ社による聖人のメダルです。
国家が発行した愛を伝えるメダイユ「la maddaille d'amour」もあります。
またフランスの愛を伝えるメダイユで有名なのが、「augis」というジュエリーメーカーがあります。
フランスのリヨンで長年、愛のジュエリーを製作しました。
下記のように「+」と「-」を用いて愛のメッセージを伝えています。
「Je t'aime +(plus) qu'hier -(moins) que demain(昨日より多く愛していて、明日の愛よりは少ない)」、つまり日を追うごとにあなたへの愛が深まるという愛のメッセージになります。
フランスの著名な詩人ロスモンド・ジェラール(Rosemonde Gerard)のロマンチックな詩が元になっています。
Augisはメダイユ(メダル)の他にも、やはりロマンチックな愛の言葉を刻んだバーブローチやブレスレット、指輪を製作しました。
19世紀から1960年頃にかけて製造を行ったメーカーです。
Augisは現在も存続するメーカーで、現在では特に子供の初聖体拝領用のジュエリーを手掛けていることで知れています。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。