通常の2倍程の重量がある、ほぼ未使用のメダル
天使をモチーフにしたアンティークメダルペンダント。
ずっしりと重いメダルで、高級感がある作りです。
実際、よく見るアンティークメダルの倍ほどの重量があります。
凹凸も通常のメダルより豊かで、立体感に優れています。
このようなメダルは、通常は艶のある部分と艶消しをしている部分の両方があることが多いですが、このメダルは全体がマットな質感です。
とても落ち着いた神々しい独特の雰囲気が出ています。
また天使の背景部分に、オレンジブラウンを帯びた少し濃い目のトーンのゴールドが陰影を付けるために塗られているのが分かります。
額縁の様に天使に奥行きを与えています。
このような天使のメダルで、異なるトーンのゴールドを背景に効果的に用いた作品は当店でも初めて見ます。
またこちらのメダルはもちろんアンティークの古い時代に製作されたものに間違いないですが、例外的に使用感がほぼ全くと言ってよいほどないです。
何かしらの事情で、ほとんど使用されずに保存されていたように見えます。
作家の署名入り(サインドピース)
更に嬉しいことに、作家の署名が入っている点です。
正面から見て左下に手書きでサインが入っています。
CONTAUXと刻まれています。
引き輪部分にフランスのゴールドの金位の刻印の他に、工房印が押されています。
天使のアンティークメダルはこれまで何点も扱ってきましたが、大きさも通常のメダルより一回り大きさもあります。
サインドピースにふさわしい、格別に優れたハイクラスのメダルです。
1900年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
アンティークジュエリーで時々「メダイユ」という言葉が出てくると思いますが、これはフランス語で「メダル」という意味の言葉です。
このような小さくて丸い金のメダルをチェーンに通してネックレスやブレスのチャームとして使います。
メダイユは、聖母像や十字架、聖人像など宗教的なモチーフのものが多いです。
下記はカルティエ社による聖人のメダルです。
国家が発行した愛を伝えるメダイユ「la maddaille d'amour」もあります。
またフランスの愛を伝えるメダイユで有名なのが、「augis」というジュエリーメーカーがあります。
フランスのリヨンで長年、愛のジュエリーを製作しました。
下記のように「+」と「-」を用いて愛のメッセージを伝えています。
「Je t'aime +(plus) qu'hier -(moins) que demain(昨日より多く愛していて、明日の愛よりは少ない)」、つまり日を追うごとにあなたへの愛が深まるという愛のメッセージになります。
フランスの著名な詩人ロスモンド・ジェラール(Rosemonde Gerard)のロマンチックな詩が元になっています。
Augisはメダイユ(メダル)の他にも、やはりロマンチックな愛の言葉を刻んだバーブローチやブレスレット、指輪を製作しました。
19世紀から1960年頃にかけて製造を行ったメーカーです。
Augisは現在も存続するメーカーで、現在では特に子供の初聖体拝領用のジュエリーを手掛けていることで知れています。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。