ベルトに見立てたリング
何ともチャーミングなゴールドリングです。
ベゼル(フェイス部分)の横の部分がベルトの形になっているのです。
ゴールドでベルトの布の部分を表現していて、膨らんでいます。
ベルトの帯部分には「ベルト穴」をイメージして、数か所丸く削っています。
べゼルは星の形になってなんとも愛らしいリングです。
このようなコンセプトのリングは初めて見ます。
3カラーゴールドになっています
小さなリングの中で3カラーゴールドになっています。
全体は少しローズを帯びたゴールドで、ベゼルの中心部分がホワイト(グレイ)ゴールド、そしてベルト通しの部分はグリーンゴールド。
小ぶりなリングですが凝って作られたリングです。
18カラットゴールド。
20世紀初頭のフランス製。
指輪サイズは13号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
アンティークゴールドリング(ベルト型)
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ゴールドはその非腐食性、そして退色しないことから紀元前3000年ころから、人類の宝飾品として愛されてきました。
金は古代からエジプト時代から、権力者に愛されてきました。
ゴールドが古代文明で宝飾品になりえた理由としてもう一つ、純金(24K)状態では、ゴールドは非常に柔らかいという特徴があげられます。
現在ではあえて他の金属とわって18Kなどにして、硬さを出すとういことをしていますが、古代文明においてはまだ道具も原始的でした。
そこで柔らかく加工がしやすいというのは、大事なことでした。
古代、人々は沖積物のなかからゴールドを集めました。
ゴールドはゴールドラッシュがはじまる19世紀後半以前は特に希少で、小量の金を効果的に見せるため、いろいろな装飾技術を生み出されました。
金は死者と宇宙を仲介するものと考えられ、王様や司祭などが身にまとい、彼らが死んだときは一緒に埋葬されました。
そうすることで死後も、神の加護を受けることができると信じられていたのです。
しかし金は昔から非常に貴重なもの。
埋葬に使われるゴールドもかなりの量になり、フランスのシャルルマーニュ大帝(フランス王国時代、742-814年)は、この金の埋葬を禁止します。
というのも、古代から続いていた効した金の埋葬により、金が減少してしまうのを防ぐためです。
傑出した金細工のジュエリーが生まれた19世紀初頭
アンティークジュエリーにおいて金細工の傑出したジュエリーは、フランス出言うところの王政復古の時代(イギリスで言うところのジョージアンの頃)に見られます。
下記はイギリスジョージアンの時代のゴールドをメッシュ状に編んだブレスレットです。
この時代に、線状細工であるカンティーユやフィリグリー、薄い金の板を裏表からたたき出して表面に立体的なデザインを作り出すレポゼが登場。
下記は王政復古時代に作られたゴールドチェーンですが、中が空洞になっています。
1820-30年代の20年弱と非常に短命な王政復古時代ですが、この時代には18世紀の宮廷文化を回想した素晴らしいゴールドジュエリーが作られています。
この時代のゴールドの処理は薄く延ばしたようなのっぺりとしたフォルムを見ることが多いです。
これらの技術は当時はまだ大変貴重だったゴールドを、少ない量でボリュームを出したいという意図によります。
そのため手を惜しまず、非常に細工残ったジュエリーが作られます。
これらの素晴らしい金細工は、後年には見られなくなってしまう貴重なものです。
ゴールドラッシュ
ゴールドラッシュは、1848年1月24日、大工のジェームズ・マーシャルが、カリフォルニア州のアメリカン川沿いで砂金を発見したことに始まります。
当時カリフォルニアはまだメキシコ領でした。
しかしそのすぐ後の1848年2月にアメリカ・メキシコ戦争が終わり、アメリカ領となります。
ジェームズはこの発見を秘密にしようとしますが噂は直ちに世界中に広まります。
まず近郊の住民が一攫千金を目指し、サンフランシスコはゴーストタウンになったほど。
世界中から30万人もの人が海や大地を渡って当地に集まり、カリフォルニアにそしてサンフランシスコは探鉱者でにぎわいます。
それに伴いファッションやホテル、レストランなどのサービスがサンフランシスコで花開くことに、これが本当の「ゴールドラッシュ」だとも言われています。
1850年までに市民が手で採掘できるところのゴールドは取りつくされ、以降は機械設備を持った中規模から大規模の会社が採掘するようになります。
ゴールドラッシュによりカリフォルニアへの交通の便が重要になり、1855年にはパナマ鉄道が完成します。
これもゴールドラッシュがもたらした発展の一つです。
ゴールドラッシュ以降、金が豊富に供給されるど、今度はゴールド自体がジュエリーの主役になり、よりたっぷり金を使ったより重厚なデザインのゴールドジュエリーが次々と生み出されていきます。
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