最も愛されているアンティークジュエリーの一つ、ネグリジェネックレス
センターから2本の長さの違うドロップラインが、自由に動く「ネグリジェ」呼ばれるネックレスデザインが、1910年前後のヨーロッパで流行します。
「ネグリジェ(Neglige)」と言いますとパジャマを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、フランス語でネグリジェとは、日中に着るウエストを締めないルーズな普段着のドレスのことを指します。
コルセットで締め上げたドレスから開放された、20世紀初頭の上流階級の女性の、普段着用のネックレスです。
現代の洋服の基礎が作られた時代の平服に合わせるためのネックレスであったということもあり、アンティークジュエリーの中でもとりわけ現代のお洋服と合うネックレスです。
ネグリジェネックレスは1910年前後の短い年月の間に流行したアンティークジュエリーであるため、元々数が少なく、日本でも世界でもコレクターが多いため、見つけるのが困難なジュエリー。
世界で最も愛されているアンティークジュエリーの一つです。
大粒のダイヤモンドと天然真珠
ネグリジェネックレスのドロップラインにはそれぞれ天然真珠とダイヤモンドが配されています。
これほど大きく良質の宝石が用いられたネグリジェネックレスは初めて入手します。
ドロップラインの先端には比較的小粒のダイヤモンドがセットされていることが多く、このような大粒のダイヤモンドがセットされているケースは稀です。
しかもダイヤモンドはクッションシェイプ(オールドマインカット)。
大きさも厚みもたっぷりとした、透明感も抜群のダイヤモンドが用いられています。
ダイヤモンドは直径5ミリ強あります。
しかも真珠も天然でこちらもかなり大粒で直径5ミリ弱。
真珠は横から見るとかなり扁平でそうしたところもまた天然真珠ならではの味わいです。
正面から見ますと一見ほぼ真円に見えますが、僅かに角ばっていたり左右のバランスが微妙に異なっているるところも、逆に養殖真珠でしたらこうした形にはなりませんので、良いです。
美しいナイフエッジのシャープなドロップラインは、良質なネグリジェネックレスの魅力です。
ネグリジェネックレスは仮に宝石がとても小さくそこまで出来栄えが良くなくてもネグリジェネックレスと言うだけで価格が暴騰しがちですのに、今回はこれだけ真珠もダイヤモンドも大粒で美しくこのお値段で出せているのは非常にもお値打ちです。
1910年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
ネックレスの長さは47.5センチ。
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アンティークジュエリーで時々出てくるネグリジェネックレス。
ネグリジェ(Neglige)と言いますとパジャマを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろん異なります。
フランス語でネグリジェとは、日中に着るウエストを締めないルーズな普段着のドレスのことを指します。
つまりネグリジェネックレスとは、20世紀初頭の上流階級の女性の、普段着の為のネックレスです。
イギリスやフランスで1910-20年頃に作られた瀟洒なネックレスデザインで、大変コレクターが多いアンティークネックレス。
宝石はダイヤモンドを用いたものが多いですが、下記の例のようにアクアマリンなどの色石を用いたネグリジェネックレスも作られました。
ダイヤモンドと色石を組み合わせものも存在します。
リボンのモチーフが取り入れられたものもあります。
色々な素材やデザインで存在しますがネグリジェネックレスは、センターから2本の長さの違うドロップラインが、自由に動くようになっているのが特徴です。
身体を動かすことで、それがエレガントに揺れるようになっているのです。
ネグリジェネックレスはアンティーク市場でも大変人気がありますが、短命に終わっため、数が出てこない貴重なネックレスです。
特にダイヤモンドのネグリジェネックレスは現代のお洋服との相性も良く女性なら一つは手に入れたいと思われるアイテムでしょうから、気に入ったものを見つけましたら手に入れることをお薦めいたします。
20世紀初頭、女性の洋服は、コルセットで縛られたドレスからウエストラインをゆったりとったストンと流れるラインへと変化します。
そんな現代の洋服の元が作られた時代に作られた、可愛くもモダンなネックレスデザインです。
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