1910-20年代のドラップリーネックレス1910-20年代のフランス製。
「ドラップリー」と呼ばれる首にヒダのように広がる20年代特有のネックレスです。
20年代を代表する特徴的なデザインであることで人気があります。
肌に吸い付くように美しく胸元に広がるので装着感もよい、気持ちのいいネックレスです。
美しいフィリグリーの金細工「シンプルなデザインなので、今でも作ることができるのでは?」というのは大間違いです。
一つ一つのモチーフ(1.4センチx1.8センチのモチーフが8つ)のゴールドの表面と裏面に施された細かいフィリグリー細工を見てください、何という細かさなのでしょう。
モチーフに続く左右のつり輪も、アンティークチェーンならではのしんなりとした感触です。
繊細なのに、くしゃっとしても絡むことなくすっと手に馴染むのは、こうしたアンティークチェーンがすべて手作りで作りこまれているからです。
現在こうしたチェーンを再現しようとすれば、このネックレスの10倍以上の値段を出しても満足のいくものを求めることはできないでしょう。
全体は41センチですが、留具を留める位置を変えることによって更に短くつけることも可能です。
フランスの金の刻印あり。
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18世紀まで遡るアンティークジュエリーは少ないですが、さらにその前の17世紀になりますともうほとんど市場でも見ることがなく、市場にほとんど出回ることがありません。
どのようなジュエリーが作られたと思いますか?
ルネサンスからバロック初期
17世紀に入ると、16世紀までの「ルネサンス様式」を脱却した新しい装飾様式が見られるようになります。
それが顕著になるのが1625年頃からです。
ルネサンス期の女性が着ていた硬く窮屈なドレスへの反動から、ネックラインが下がった柔らかい流れるようなドレスが好まれるようになり、ジュエリーもファッションにあわせて変化していきます。
下記は16世紀末から17世紀初期にかけて活躍したフランス人のゴールドスミス、ダニエル・ミニョ(Daniel Mignot)によるペンダントのデザイン画です。
アラベスク模様が用いられ、また直線的にダイヤモンドを配したシンメトリーで整然としたデザインが見て取れます。
1625年以降、ジュエリーは自然主義の影響が見られるようになります。
それが顕著に見られたのはまずフランスですが、特に花をモチーフにしたジュエリーはその後、1630-1640年代にかけてヨーロッパ中に流行します。
下記は17世紀の幼い子供用のリング。
フルールドリスが描かれています。
バロック後期
17世紀後半になってくると、宝石のカッティングが発展し、宝石セッティングもより手の凝った繊細なものになっていきます。
ジュエリーデザインとしてはクラスターからリボンモチーフに流行が移って行きます。
元々ドレスに安全にジュエリーを留めるために使われたリボン(ノット)はやがてジュエリーのモチーフとしてもてはやされて、バロックジュエリーを代表するジュエリーモチーフになります。
下記は当店で販売済みのバロック様式の小物入れ。
17世紀も終わりに近づくと、今度はアンシメトリーな花束(ブーケ)や単体の花がジュエリーのモチーフになっていきます。
エナメルの使用が減り、日中に着けるデイジュエリーと寄るの柔らかいキャンドルの光の下で着けるナイトジュエリーが意識されるようになります。
この後、バロック様式に続いて18世紀初頭(1730年頃)よりフランスから流行しはじめるのがロココ様式です。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。