必見、200個のベークライトを使用したベークライトネックレス1920年代のフランスで作られた豪華5連ベイクライトネックレス。
1連に40個ほど、合計200個あまりのベークライトを使用。
1つあたり9mmのベークライトが、どれも無傷で美しい状態のまま残っているのは、良質な初期のベイクライトだからこそ。
初期の頃のベークライトは格別現在のベークライトと成分が異なる(当時は樹脂系で、現在は石油系)、20世紀初頭のベークライトはその独特な色合いで人気を呼んでいます。
そして今のものよりずっと丈夫なことでも知られています。
これだけのボリュームのあるネックレスなのに、付けているのを忘れてしまうくらい重さを感じないのは、やはりベークライトならでは。
留め金部分はフィックスと呼ばれる当時ならではの金塗り細工が施されています。
フィックスとは相当量のゴールドが上塗りされた20世紀初頭の金メッキ技術のことで、当時はフィックスだけを用いてハイジュエリーも作られたほどです。
留め具部分は1-2ミリの彫金細工や、金属の縒り(より)細工がぎっしり施されていて、当時の高レベルな宝飾店の技を今に伝えてくれます。
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ベークライトはベルギー生まれのアメリカ人、レオ・ヘンドリック・ベークランドによって1907年に発明されました。
当時はフェノール(石炭酸)とホルマリンで作っていましたが、現在では初期のものは製造されておらず、石油で作られています。
初期のころのベークライトは傷がつきにくいため、信じられないほどのコンディションを保ったものが多いです。
ベークライトは新しい素材を積極的に取り入れていたアールデコ時代にもてはやされ、数々の美しいアンティークアクセサリーのを生み出しました。
アールデコ時代のベークライトアクセサリーは、そのデザイン性もあいまって独特の風合いで世界中のコレクターを魅了しており、高値で取引されています。
下記は1920年代のベークライトのネックレスです。
高いファッション性と絶妙なベークライトの色が目を引きます。
下記もやはり同時代、1920年頃のハンドバッグで取って部分にベークライトが用いられています。
芸術性の高いベークライトアクセサリーが生み出されたのはアールデコ時代ですが、それ以降もアメリカなどで多くのベークライトアクセサリーが作られつづけます。
それだけに世の中に出回っているベークライトアクセサリーのクオリティーや価値はまちまちになります。
一般的には、初期ベークライト時代(1910-30)のものが、ベークライトがクオリティー的にも、またデザイン的にも優れていて、価値が高いと言われています。
ベークライトは樹脂を原料とする人口化合物なので、実にさまざまな色のベークライトが作られてきました。
よく見かけるのがべっこう色、象牙を思わすようなクリーム色、アールデコ時代に好まれた赤や黒などです。
下記はアールデコ期に作られたバッグで、黒いベークライトが独特の存在感です。
戦後も特にアメリカで、カラフルなベークライトのジュエリーが作られつづけますが、段々プラスチックっぽい色合いと質感になっていってしまいます。
深い色味としっとりとした質感のベークライトの最盛期は、1920-30年代といえるでしょう。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。