アンティーク養殖真珠ネックレス(シャンパンカラー オリジナル留め具 ブルーサファイヤ 1920年頃)

初期のころの養殖真珠ネックレス 評価の高い大きめの粒の真珠 1920年ころのフランス製、真珠のネックレス。
日本ではこの頃までのアンティーク真珠は、「ミキモトが真珠の養殖に成功しヨーロッパに輸出する前の時代なのですべて天然真珠」とするところが多いですが、この時代既にヨーロッパには養殖真珠が存在しています。
それは例えばフランスの大手オークションのジュエリーカタログなどを見れば一目瞭然です。
確かに大掛かりな養殖真珠に成功したのはミキモトですが、それ以前の1900年以前から既に欧州では少ないながら非常に良質な養殖真珠がジュエリーに用いられ始めており(指輪などれは比較的稀で特に数多くの真珠を要したネックレスで見られます)、これらはおそらく欧州域内で養殖された真珠です。
養殖と侮ることなかれ、長い時間をかけて養殖されたこの時代の真珠は真珠層が非常に厚く美しいです。
既に10年以上前からヨーロッパでは1900-1930年頃の初期の頃の養殖真珠は非常に高価になってきています。
近年はそれらがあまりに高騰して、1940年以降の真珠にまで飛び火している状態です。
初期の頃の養殖真珠に関しても「粒の大きさ」はその価値を決定する上では非常に重要です。
この真珠は全体としてかなり粒の大きな真珠が用いられています。
美しいグラデーションを描いていますが小さいものでも直径5ミリ弱、大粒のもので8ミリ程。
現代の養殖真珠はそもそも「真珠層の厚さ」が1ミリにも満たないですから、その大きさを重要視するのはナンセンスですが、この時代の養殖真珠は真珠層の厚みが厚いため真珠の粒の大きさは重要な要素です。
下記は、お客様でかなり詳しく真珠について調べられた方がいらっしゃいまして教えていただいたことですが。
「現代のアコヤ(養殖)真珠」を切断して実測された方がいらっしゃるそうですが、真珠の半径における核が占める長さの割合はなんと94%だったそうです。
これれでは粒の大きさなんて重要なはずはありませんし、真珠を買っているというより核を買っているようですね。
アンティークの初期の頃の養殖真珠がそれに比べていかに価値があるか、日本でもう少し知られると良いのですが、その頃にはもう手に入らなくなっているでしょう。
1920年代ならではのシャンパンカラー真珠 艶やかで光沢のある真珠です。
色はクリーム色を帯びたシャンパンカラー。
シャンパンカラーの養殖真珠はかつて当店で一度扱ったことがあるのですが、1920年代の特徴です。
一般的に1910年代はオフホワイトの真珠を好み、1920年代はシャンパンカラーの真珠が流行しました。
シャンパン色の核を入れて一粒ずつ養殖するのですから、その手間のかけかたたるや想像を絶します。
現代の洋服と合わせたときのメリットとしては、オフホワイトの真珠に比べて、少しカジュアルにも装えるところが魅力です。
また留め具もアンティークならではの凝った作りで、クラスターデザインになっています。
楕円形の留め具には3つのお花が彫金で描かれていて、それぞれのお花の中心にブルーサファイヤがセットされています。
真珠は珠と珠の間にノットが入ったオールノット。
初期の頃の養殖真珠は見る見るうちになくなってきているので、いつも手に入れる度に「売れなかったら自分用にするの」と言っているのですが幸か不幸かいつもあっという間に完売します。
長さは43センチとそれほど長くはありません。
粒の大きなネックレスですので、眺めではなく首周りにわりと浅めに着けていただくタイプのネックレスになります。
留め具の地金は18金ホワイトゴールドになります。

  • 幅:430mm 
    重量:19.4g
  • 販売価格:売り切れました。

アンティーク養殖真珠ネックレス(シャンパンカラー オリジナル留め具 ブルーサファイヤ 1920年頃)

  • 薄っすらとしたクリーム色、シャンパンカラーと呼ばれる真珠はこの時代の特徴
  • 欧米女性には幾分短めということで、このお値段で出せることができます
  • しっかりとしたグラデーションでストンと流れるようなラインが気持ちいいです
  • 中心部はクラスターで上下は傘のようなデザイン。アンティークらしい留め具です
  • 赤く囲った部分にフランスの18金の刻印が入っています
  • アンティーク養殖真珠ネックレス(シャンパンカラー オリジナル留め具 ブルーサファイヤ 1920年頃)
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アンティークエピソード

アンティーク=天然真珠は大きな間違い

アンティークジュエリーに詳しい方でしたら「昔は養殖の技術がなかったのだから、アンティークジュエリーで使われている真珠は全て天然真珠ですよ」といったことを聞かれたことがあるでしょう。
これはアンティークジュエリーの業界のセール文句になっているようですが必ずしも正しくはありません。
アンティークジュエリーに使われている真珠の多くが天然真珠です。
しかし全てが天然真珠ではありません。

上記の「アンティーク真珠=全て天然説」はヨーロッパで養殖真珠が本格的に市場に出始めるのは、一般的に1920年代頃からと言われていますからそれに基づいた論拠ということになります。
しかし養殖真珠はそれ以前にヨーロッパに存在し、一説には1880年頃から存在していたと言われています。
実際に1900年頃のヨーロッパのアンティークジュエリーから一部に使われています。
例えば下記をご覧ください。

こちらはフランスの有名なジュエリー専門のオークション会社のカタログからの抜粋です。
クリスティーズを初め世界の著名なオークション会社の競売では真珠に関して天然か養殖か明記します。
この「真珠とダイヤモンドの指輪」は「1900年頃に製作されたと」推定されていますが、ジュエリーの説明文のところに「Perles de culture(養殖真珠)」と言う記載があります。



同じカタログから別の事例をご紹介いたしましょう。
こちらは花綱模様の美しい典型的なベルエポック時代のダイヤモンドと真珠のペンダントです。
こちらは1910年頃の推定と先ほどの作品より僅かに後年になりますが、こちらは「une perle en pampille(天然真珠の房飾り)」と記載があります。
天然真珠になります。



天然真珠の評価がもっとも高かったのは、20世紀の初頭です。
1900-1920年頃は非常に美しい天然真珠のジュエリーが作られた時代であるのと同時に、初期の頃の養殖真珠がジュエリーに使われはじめた時代でもあります。
この時代に天然真珠として最大に近い大きさの最高級の天然真珠を使ったロングネックレスは、現在の貨幣価値に換算して約10億円で取引されたと言う記録が残っています。

養殖真珠が多く市場に出回るようになったのは、1920年頃からです。
1940年代にはもう養殖真珠が凌駕していき戦後は言うに及びませんので、美しい天然真珠が用いられたアンティークジュエリーを探すのであればやはり1930年代頃までというべきでしょう。

「養殖真珠」といっても本当の初期の頃(20世紀初頭)の養殖真珠は真珠層が厚くとても出来がいいです。
例えば下記は、1920年前後に英国で製作された養殖真珠のネックレス。
真珠の粒は0.8センチ程です。

1920年養殖真珠

現代の養殖真珠とは雲泥のレベルの差があり、それはそれで近年では高額に取引をされています。
天然真珠への評価が高まる昨今では、初期の頃の養殖真珠はヨーロッパのオークション等で非常に高価な値段がついてきています。
養殖真珠へのイメージが大きく変わるのではないでしょうか?

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