月桂樹の花輪 ローレルリース
ローレルリース(laurel wreath)、月桂樹の花輪をモチーフにしたペンダントです。
月桂樹の枝と葉を重ね合わせた円形状のモチーフで、ギリシア神話では光明神アポロンが頭にローレルリースを冠としてかぶっていたとされています。
古くから勝利と名誉のシンボルとされてきました。
アンティークジュエリーではフランスではベルエポック時代に花綱(ガーランド模様)やリボン模様と共にジュエリーのモチーフに好まれて用いられるようになります。
同時期にやはり一世風靡したガーランド模様と同様、古代ギリシャのリバイバルからジュエリーモチーフとして用いられるようになります。
ローレルリースモチーフのアンティークジュエリーは製造された年月が限られ、またガーランド以上に少ないということもあり、滅多に見つけることができません。
1900年頃を代表するジュエリーモチーフとして希少です。
ルビー、ダイヤモンド、金細工
内側のモチーフも含めて全てのコンポーネンツが綺麗な左右対称になっているところも、この時代のガーランドやローレルリースをモチーフとしたジュエリーに共通しています。
赤石はすべてルビーです。
中心のルビーから対角線上に伸びる三つ葉の中心には、ルーペで見ないと分からないほどの小さなダイヤモンドがセットされています。
宝石がセットされた台座の外縁にはいずれも小刻みにミルが打たれています。
ローレルの葉のゴールド表面部分は、緻密な鏨打ちで艶消しが施されています。
一方で葉脈部分は艶を残していて、瑞々しさまで伝わってきます。
ペンダントを全体から見ると、一番内側のルビーから何重も螺旋を描いたようなデザインになっています。
それらがそれぞれ異なるゴールドの曲線で描かれているところが、デザインの面白さです。
18カラットゴールド。
1900年頃のフランス製。
注:チェーンはついていません。
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ローレルリース(laurel wreath)、月桂樹の花輪をモチーフにしたペンダントです。
月桂樹の枝と葉を重ね合わせた円形状のモチーフで、ギリシア神話では光明神アポロンが頭にローレルリースを冠としてかぶっていたとされています。
古くから勝利と名誉のシンボルとされてきました。
ローレルリースとベルエポック時代
ローレルリース(月桂樹の冠)はフランスではベルエポック時代(隣国イギリスではエドワーディアンの頃)に花綱(ガーランド模様)やリボン模様と共にジュエリーのモチーフに好まれて用いられるようになります。
ベルエポック時代の宝飾界で起こっていた動きとしては、18世紀ルイ16世時代のブルボン王朝時代への回顧がありました。
そこから伝統的で貴族的なジュエリーへのリバイバルが起こります。
ローレルリースは同時期にやはり一世風靡したガーランド模様と同様、古代ギリシャのリバイバルからジュエリーモチーフとして用いられるようになります。
下記も当店扱いのローレルリースのネックレス。
ガーランドもローレルリースも非常に短い期間しかジュエリーのモチーフにされなかったこともあり、現地でも大変探されていて高価なことが多いです。
まさに最後の貴族時代、ベルエポックを代表するジュエリーです。
同じベルエポック時代にやはりジュエリーモチーフとして一世風靡したベルエポック時代のジュエリーに関して更に詳しい情報は、ベルエポック時代のガーランド様式(花綱)のジュエリーをご参照ください。
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