20世紀初頭の短い期間の間しか作られなかった=必然的に数が少ないネグリジェネックレス
久しぶりにダイヤモンドのネグリジェネックレスを入荷しました。
「ネグリジェ」とは「平服」と言う意味です。
ネグリジェネックレスはシェルシュミディでもこれまで数回扱いましたが、いつもとても人気があるジュエリーです。
アンティークジュエリーを代表する一つの特徴的なデザインでありながら、製作された期間が短いので必然的にジュエリーそのものの数が少なく、とても探されているアンティークジュエリーの一つです。
ネグリジェネックレスの特徴は、2本の長さの異なるドロップライン、それが自由に揺れるところにあります。
ほっそりとした縦ラインが洗練されたネグリジェネックレスは、その洗練されたデザインからファンが多いジュエリーです。
一歩モダンなネグリジェネックレス
通常のネグリジェネックレス(1910-1920年頃に作られたものが多いです)より僅かに後年の1930年前後に作られたモダンな香りのするネグリジェネックレスです。
全体がホワイトゴールドでできていることからも、アールデコ後期に製作されたと推定できます。
雫のように垂れる2石のダイヤモンド台座は円形、その上のセンター部分はスクエアになっています。
このスクエア部分にも小粒ではありますが、透明度の高いダイヤモンドが4石、台座と一体化したように深く埋め込まれています。
ダイヤモンドのクオリティーの高さと、宝飾技術の高さもこの時代のジュエリーの醍醐味の一つ。
幾何学的なモチーフの組み合わせと直線的なラインに、時代を席捲していたアールデコの特徴が見られます。
21世紀に住む私達から見ても印象的な一歩モダンな印象を与えます。
ネックレスとしての長さが39.5センチ(垂れている部分を含めず)です。
短めと思われるかもしれませんがそこからドロップラインが垂れますので、ちょうど良いサイズと思われる方が多いと思います。
18金ゴールド。
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アンティークジュエリーで時々出てくるネグリジェネックレス。
ネグリジェ(Neglige)と言いますとパジャマを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろん異なります。
フランス語でネグリジェとは、日中に着るウエストを締めないルーズな普段着のドレスのことを指します。
つまりネグリジェネックレスとは、20世紀初頭の上流階級の女性の、普段着の為のネックレスです。
イギリスやフランスで1910-20年頃に作られた瀟洒なネックレスデザインで、大変コレクターが多いアンティークネックレス。
宝石はダイヤモンドを用いたものが多いですが、下記の例のようにアクアマリンなどの色石を用いたネグリジェネックレスも作られました。
ダイヤモンドと色石を組み合わせものも存在します。
リボンのモチーフが取り入れられたものもあります。
色々な素材やデザインで存在しますがネグリジェネックレスは、センターから2本の長さの違うドロップラインが、自由に動くようになっているのが特徴です。
身体を動かすことで、それがエレガントに揺れるようになっているのです。
ネグリジェネックレスはアンティーク市場でも大変人気がありますが、短命に終わっため、数が出てこない貴重なネックレスです。
特にダイヤモンドのネグリジェネックレスは現代のお洋服との相性も良く女性なら一つは手に入れたいと思われるアイテムでしょうから、気に入ったものを見つけましたら手に入れることをお薦めいたします。
20世紀初頭、女性の洋服は、コルセットで縛られたドレスからウエストラインをゆったりとったストンと流れるラインへと変化します。
そんな現代の洋服の元が作られた時代に作られた、可愛くもモダンなネックレスデザインです。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。