直径7ミリ、超大粒のレモンイエローダイヤモンド
1930年頃のフランス製。
直径7ミリ程のとても大粒のダイヤモンドが、視線を集めます。
当時のピアスや指輪などによく見られたように、ダイヤモンドのキューレットをあえてカットして平らにしているので、重量はそれ程でもありませんが、表面積で言えば1カラットのダイヤモンドに相応します。
よく見るとほんのわずかですがレモン色が入った美しいダイヤモンド。
カラーダイヤモンドは現在、放射線処理のよって色直しをされていることがほとんどです。
元々カラーダイヤモンド(宝石として通用するレベルの色)は、自然界には珍しくアンティークジュエリーでも本当に稀にしか見ることがない、希少価値の高い宝石です。
中心のダイヤモンド以外も、まるでダイヤモンドのタペストリーのごとく、大小さまざまなダイヤモンドが所狭しと埋め込まれています。
その数何と、43石。
史上最も美しいダイヤモンドが豊かに採れた時代にふさわしく、黒い内包物のない非常に透明度に優れたダイヤモンドの数々。
全てローズカットにされていて、燦々とあらゆる方向に光を反射して煌きます。
夜空に煌く無数のダイヤモンドの星たち
ダイヤモンドの豪華さに目が行きがちですが、デザインや細工も秀逸です。
全体は星の形をしいていて、すっと伸びた星の輪郭がとても美しいです。
中心に向かってなだらかな曲線を描いていて、中心のダイヤモンドを8本の細いゴールドの爪で持ち上げています。
この時代のフランスらしい造形美。
また台座裏が透かしも垢抜けています。
地金は18金ホワイトゴールド。
注:チェーンは付いていません。
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「ダイヤモンド=無色透明」のイメージがあると思いますが、実はダイヤモンドには皆、多かれ少なかれ色がついています。
もちろん中途半端に色のついたものは評価が低く、基本的にダイヤモンドはクリアで透明であればあるほど高く評価されているものです。
そんな中、ファンシーカラーダイヤモンド(綺麗な色が付いているダイヤモンド)は例外的な存在です。
レッドやパープル、グリーン、オレンジ、バイオレット、ピンクといった美しく色のついたファンシーカラーダイヤモンドは、無色透明なダイヤモンド以上にその希少性で評価されています。
ただし現在では「ファンシーカラー・ダイヤモンド」として売られているカラードダイヤモンドの大半がが人口的に色をつけられたもの、あるいは色が調整されたものです。
放射線を使うと簡単に色をつけることができますので、要注意です。
ダイヤモンドの石そのものは天然ということで「天然のファンシーカラーダイヤモンド」と読んでしまう強引な商法もあります。
もちろんアンティークジュエリーが作られた時代にはそんな技術も存在しません。
しかしながらアンティークジュエリーでファンシーカラーのダイヤモンドは数としてはとても少ないです。
下記は希少なイギリスジョージアンの、イエローダイヤモンドの指輪。
ブラウンダイヤモンド
アンティークダイヤモンドで比較的見つかるのが、ブラウンダイヤモンドです。
ダイヤモンドのブラウンは、結晶が大きくなるときに大きな力が加わることによって生まれます。
強い力がかかり、形が変形することによって起こるのです。
歪むことで炭素原子の配置が動き、その光が石に吸収されて反射することによって茶色の色が発生するのです。
下記はブラウンダイヤモンドのアンティークリング。
下記はシャンパンカラーのダイヤモンドリング。
これまでシェルシュミディで入手したアンティークのファンシーダイヤモンドは「茶色、そしてシャンパン色、レモン色」です。
市場に流通するファンシーカラーのアンティークダイヤモンドはほぼ例外なくこれらの色になりますが、歴史的に有名なファンシーカラーのダイヤモンドに「ホープダイヤモンド」があります。
このようにブルーカラーのアンティークダイヤモンドも非常に稀ではありますが、存在はします。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。