フロステッドクリスタル サンテスプリ(精霊)と十字架(クロス)ネックレス

珠玉のフロステッドクリスタル このような故意に曇らせたクリスタルをフランス語では「Crystal depoli」と呼びます。
アールデコ期にレイモンド トンプリエ(Raymond TEMPLIER)などの有名なジュエラーやグランメゾンが好んで、芸術的な作品を生み出しました。
英語ではFrosted Crystal と呼びます。
アールデコ期にはラリックも、Frosted Crystal の傑作を残しています。
どのようにしてクリスタルを曇らせるのかと言いますと、粒子の粗いフロスのようなものでわざと表面をざらざらにしたようです。
その正確な製法は謎も多いです。
良質なフロステッドクリスタルの作品は、触れてもざらざらとした感じはせず、このネックレスもしかりです。
相当に細かな作業が行われています。
プレート状のフロステッドクリスタルが台座になっています。
その上に精緻なダイヤモンドと真珠のセッティングを施しています。
これほど完成度の高いフロステッドクリスタルのアンティークジュエリーはシェルシュミディでも初めて扱います。 サンテスプリ(精霊) 一体どんな方の所有物だったのでしょう。
モチーフはサンテスプリ(精霊)で、下部はさり気なくクロス(十字架)になっています。
いかにも十字架といった感じではなく、非常に洗練されたデザインです。
フロステッドクリスタルはサンテスプリ(精霊)の部分にも十字架の部分の背景になっています。
クリスタルですので一定の強度があります。
サンエスプリと十字架は、ダイヤモンド真珠によって描かれています。
縁取りはプラチナで、非常に精緻です。
クロスのラインの細さなど、ぞくっとするほどに美しいです。
いかにもアールデコの特徴が出ています。
全体は18カラットイエローゴールドで、表面がプラチナです。
チェーンもプラチナで、ハンドメイドの良質なチェーンには、ところどころ真珠が編み込まれています。
真珠がストッパーのような役割を果たしているので、チェーンを取り外して単品で使うことはできないです。
刻印も両方押されています。
どこの工房の作品かと思うレベルの高さですが、クロスの側面に押された工房印は一部切れてしまっており読み切れないです。
ボックス付きで入手しました。
Montaubanというフランス南西部の街のジュエリーのボックスです。
オリジナルのボックスかどうかは分かりかねますが、良質なアンティークジュエリーが作られた地域です。
1920年頃のフランス製。
ネックレスの長さは38.5センチで、そこから2つのモチーフが垂れます。
動画も撮影しています。
フロステッドクリスタル サンテスプリ(精霊)と十字架(クロス)ネックレス 

  • 幅:385mm 
    重量:4.4g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:308,000円(税込み)

フロステッドクリスタル サンテスプリ(精霊)と十字架(クロス)ネックレス

  • オリジナルのプラチナチェーンも含めて全てが良いコンディションで残ってます
  • 半透明なのでうっすらと下の色を幻想的に映し出します
  • 透明感のあるローズカットダイヤモンドと艶のあるオフホワイトの天然パール
  • 精霊のスクエアのパーツが横1.7センチ、縦1センチ
  • 右がフランスの18カラットの刻印で、左がプラチナの刻印で両方入ってます
  • フロステッドクリスタル サンテスプリ(精霊)と十字架(クロス)ネックレス
  • フロステッドクリスタル サンテスプリ(精霊)と十字架(クロス)ネックレス
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フロステッドクリスタル サンテスプリ(精霊)と十字架(クロス)ネックレス

308,000円  [通販価格:税込]
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アンティークエピソード

ロッククリスタル(Rock Crystal)のアンティークジュエリー

ロッククリスタルとは、無色透明な水晶のことです。
ギリシア語で「 krystallos 」は「氷」を意味し、ロッククリスタルの名前の起源になっています。
水晶の内、不透明なものをクォーツ(石英)、透明なものを水晶と呼びます。
透明で無色なロッククリスタルは、古代「氷が化石化」したものと信じられていました。
ロッククリスタルは古代より彫り物をするにも好まれ、古代エジプト、イラク、イランなどそのようなジュエリーが見つかっています。

ヨーロッパでは1650年ぐらいからジョージアン王朝時代に至るまで、宝飾家は表面がフラットになったクリスタルの上に彫りを施して、側面にファセットを入れました。
このようなロッククリスタルをジュエリーは「Stuart Crystals」と呼ばれています。
下記はロッククリスタルに彫りの入ったペンダント。 
シャルル1世が描かれています。

スチュアートクリスタル
(c) Trustees of the British Museum
この時代、ロッククリスタルは指輪のベゼルやピアス、クラスプ部分やカフスに用いられました。
ヴィクトリア時代になると、ロッククリスタルに彫りを施してシール(印章)やカメオ、インタリオにするのが流行しました。

そしてロッククリスタルを語る上で欠かせないのが、アールデコ期です。
幾何学的な形に切りとられたロッククリスタルが指輪やブローチ、ペンダント、ブレスレットのプレートとして重用されます。
ロッククリスタルのプレートの中心にダイヤモンドなどの宝石がセットされることもしばしばでした。

下記は当店扱いのオーストリアのアールデコのピアス。

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