ガーネットで出来た贅沢な十字架
ガーネットで出来た贅沢な十字架です。
十字架の一部に宝石が使われていることはよくありますが、このように宝石だけで作られた十字架は珍しいです。
しかも正面から見たときはガーネットに外枠がなく、まさにガーネットだけでクロスの形が描かれています。
全体のラインがすっきりとして見えるのは、そのためです。
もちろん強度のこともしっかりと考えられていて、各ガーネットは裏側でゴールドで縁取りされています。
更に十字架の四隅と、石と石の間をダイヤモンドでつなげるという、贅沢かつ高度なことを行っています。
これらの小さなダイヤモンドはゴールドのお花の形の台座にセッティングされており、隅から隅まで行き届いた美意識を感じせ手くれるペンダントです。
明るいワインレッドのようなガーネット
ガーネットは合計7粒、いずれも非常に艶があり傷のない美しいガーネットが使われています。
赤と紫の中間のような、明るいワインレッドの色も魅力的です。
このような独特の紫帯びたガーネットはアンティークジュエリーならではです。
特にワインレッドの色が暗くならず、仄かに明るく輝いているところがとても魅力的です。
いずれのガーネットもスクエアカットにされていて、甘過ぎずマニッシュな雰囲気です。
良質な宝石と宝飾技術が素晴らしいです。
これほどセンスの良い洗練された十字架(クロス)は、アンティークジュエリーにおいてさえ珍しいです。
1850年頃、第二帝政期のフランス製。
地金は18金ゴールド。
注:チェーンは付いていません。
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古くからジュエリーのモチーフとなってきた十字架(クロス)。
フランス現地にいくと、十字架やロザリオなどを専門に扱う業者さんがいるほどです。
アンティーククロスはキリスト教の歴史と同じくらい長く、実に多彩なアンティーククロスが存在します。
現存するもとも古いアンティーククロスは、17世紀のものだといわれています。
17世紀のものは、表裏両面にエナメルで細工を施してあるものが有名で、クロスは主に男性の聖職者が身に付けるものでした。
18世紀に入ると、クロスは女性のキリスト教新興の象徴になり、リボンやクロスに下げるための、よりファッショナブルなクロスがでてきます。
十字架は現在では、定番のジュエリーモチーフの一つですが、お客様によっては「昔の十字架は聖職者のものだったとイメージがあり、恐れ多くて使いにくい」とおっしゃる方がいます。
それは、そのアンティーク十字架によります。
もちろん昔、聖職者用に作られた十字架もあります。
しかし1900年以降に作られたこのようなプラチナ十字架などは、聖職者用ではなく当時の良家の女性用に作られたものです。
もちろんフランスは元々カトリックの国なので、信者ではあったと思いますが、当時でもファッション性をきちんと考えて作られた洗練された十字架ペンダントです。
あくまで他のジュエリーと同じく装身具として、そしてお守りのような気持ちで身に着けられていたことでしょう。
特に信者でない方がおしゃれのアイテムとしても問題のないものです。
十字架によく使われる素材としてはダイヤモンド。
そしてダイヤモンドと同じぐらい見られるのが無色透明のロッククリスタルです。
その他、パールやガーネットも特に19世紀に使われています
また特に宝石を使わない十字架(クロス)も多く、その場合エナメルが施されていることもあります。
十字架(クロス)は西欧の多くの国で古くからジュエリーにされてきた数少ないモチーフですので、生産地によっていろいろなスタイルが見れるのも面白いです。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。