素晴らしい色合いのブラックオパール
1910年頃のフランス製。
アンティークジュエリーにおいても非常に貴重なブラックオパールを、贅沢に使用したネックレス。
明瞭な赤斑が現れる、オパールでも最高と言われている色合いがでています。
光があたったり、角度が変わると、かなり強く赤斑がでて、ものすごく光沢が良いです。
大きい方のブラックオパールが、1センチx1.5センチと非常に大きさがあり、贅沢なブラックオパールです。
エレガントなネグリジェスタイル
素晴らしいのは素材だけではありません。
「ネグリジェネックレス」と呼ばれる、1910年頃に席捲した独特なデザインが特徴的です。
デザイン的な理由から、母岩をはずしてブラックオパールを平たくした変わったブラックオパールの使い方です。
首元で縦に垂れて視線が流れます。
地金は9Kを使用しており、ブラックオパールの周囲には細かくミルが打たれています。
下部のオパールの上には、葉っぱの形の台座に、色の良い天然真珠が二つセットされていてチャーミングです。
ネックレスの長さは42センチ。
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ブラックオパールはいわばオパールの王様的存在です。
「ブラック」と聞いて「黒いオパール」と連想する方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
黒い母岩が付いた状態で磨かれることから「ブラックオパール」と呼ばれています。
ブラックオパールとは「不透明な濃灰色から黒色を主色とし、地色として様々な色彩が輝きを見せるオパールのこと」を言います。
暗い色の地は炭素と酸化鉄によるものです。
淡色のオパールが白色光が散乱し色彩の輝きが拡散するのに対し、ブラックオパールではそれを暗色の地色が吸収するため、視覚的効果が引き立つと言われています。
ホワイトオパールとの簡単な見分け方としては、まず光を通したときに黒っぽくて光が抜けないことが一つの基準になります。
アンティークジュエリーはそもそも全てが一点ものなのですが、中でもこのブラックオパールを使ったアンティークジュエリーは宝石も、二つとして同じものが存在しません。
ブラックオパールは、一つ一つが異なった特徴を表し、普通のオパール(淡色オパール)と比べて、その色合いは更に多様です。
そもそもオパールは他の宝石と異なり、「ありとあらゆる色が見れる宝石」です。
それがこの不思議な「黒いキャンバス」を持つブラックオパールは、さらに魅力的な色合いになるのです。
それぞれが独特の色彩の組合わせを見せ、同じものが見られることはまずありません。
まさにオンリーワンの中のオンリーワン。
ただし現代のブラックオパールは、ほぼ100%加熱処理されてしまっています。
色合いも不自然で人工的。
ブラックオパール(といいますがオパール全体に関して言えること)で良い物を探したいと思ってらっしゃるなら、アンティークジュエリーでお探しになることをお薦めいたします。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。