珍しいメダルネックレス
19世紀後期のフランス製。
3つのメダルの細やかな細工が美しいネックレスです。
一番大きなメダルにはマリア様が、凹凸によって表現されています。
背景は透かしになっていて、重苦しくなりすぎず遠目に見ても美しいシルエット。
ゴールドの凹凸だけで、表情に至るまで生き生きと描かれているところが素晴らしいです。
こうしたメダイユのジュエリーは、フランス現地でも現在ではファッションアイテムとして非常に人気がありますが、アンティークのメダイユはありそうで実はとても希少です。
特にこのようにネックレスになったものは大変珍しいです。
18Kゴールドで使い勝手もとても良く、デザインセンスも垢抜けていますので綺麗に使っていただけます。
刻まれた祈りの言葉
左右に小ぶりのメダルが付けられています。
左には聖人が、右にはマリア様がやはりゴールドの凹凸で巧みに描かれています。
更に聖人の方のメダルの裏には母子の絵が描かれていて、文字が刻まれています。
「Virgo Carmei Ora Pro Me」と彫られていて、イタリア語で書かれたキリスト教の祈りの言葉のようです。
このメダルネックレスは19世紀後期ぐらいのものですので、宗教関係者というより、当時裕福な家庭の信者の子女のために作られたものだと思われます。
丸いシルエットのメダイユはおばあちゃんからもらったお守りのような優しい温もりを与えてくれます。
すべて18Kゴールドで出来ていて宝石などがついていませんので、お守りのように肌身離さずずっと身に着けるネックレスとしてお使いいただけます。
ネックレスの長さは46センチ。
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アンティークジュエリーで時々「メダイユ」という言葉が出てくると思いますが、これはフランス語で「メダル」という意味の言葉です。
このような小さくて丸い金のメダルをチェーンに通してネックレスやブレスのチャームとして使います。
メダイユの題材として一つ大きなのは、聖母像や十字架、聖人像など宗教的なモチーフです。
キリスト教関係で特に見るのが、天使ラファエルと聖母マリアのメダルです。
それ以外の聖人では、これまで洗礼者ヨハネ。
旅の守護神St.Christophe(サンクリストフ)を扱ったことがあります。
下記はカルティエ社による聖人のメダルです。
メダルは宗教的なもの以外にも、「愛」を描いたラブメダルもあります。
下記のフランスで著名なレイモン・ペイネ(ペイネの恋人たち)のラブメダルです。
ラブメダルとしては、AUGIS社のメダルを思い浮かべられる方も多いことでしょう。
AUGISのラブジュエリーに関しましては
Maison Augisのラブジュエリー(愛のメダル、愛のリング)をご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。