カボションカットされた艶やかなガーネット
19世紀後期(1879年)のイギリス製。
カボションカットされたガーネットが3石、瑞々しい美しさです。
カボションカットとは、石を丸い山形に整えて研磨し、光の反射ではなく石そのものの光沢、つやと美しさを活かすカット技法です。
宝石にクオリティーが求めらるカッティングですので、アンティークジュエリーで美しいカボションカットされた宝石を見つけたら、幸運です。
カボションガーネットをが3石もセッティングされた、アンティークガーネット好きの方には見逃せない指輪ですよ。
明るい色調の柘榴色のガーネット
各ガーネットは6ミリx8ミリとボリュームがあります。
ざくろの実のような深い赤色に、わずかにオレンジブラウンの色が挿し、温かみのある色合いが魅力的です。
柘榴色でも暗っぽい赤ではなく、明るい温かみのある色合いであるところが良いです。
3石、丁寧にゴールドの爪でセッティングされています。
このゴールドの爪が特徴的で、爪が4ミリほど伸びたところに台座を置いてガーネットがセットされているので、立体的で横や斜めから見たシルエットが美しいです。
地金は9金ゴールド。
イギリスの刻印が指輪内側に全て切れることなく綺麗に残っていますが、一部磨耗があり読みにくいところがあります。
18金より少し落ち着いたゴールドの色が、ガーネットの色にしっくり馴染んでいます。
指輪サイズは16.5号(有料でサイズ直し可)。
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唐突ですが、宝石の価値っていったい何でしょうか?
昔からダイヤモンドやサファイアなどの宝石は、多くの人を惹き付けてけてきた魅力があります。
その一つの基準は、宝石は「希少価値」があるから貴重といえます。
しかし多くの人間がその価値を理解して、それを手に入れる手段を手に入れ始めるのとすればするほど、上質の宝石は枯渇が進んでしまうのです。
現在ではほとんどの宝石は、天然のままではなく、加熱処理や放射線を当てるなどの人工処理が施されています。
「天然宝石」と唄っていながら、天然のままの状態の宝石はとても少ないです。
アンティークジュエリーに使われている石は、まだ上質の石が豊富にあった時代だけに、今のような高度な人工処理などする必要はありませんでした。
下記のピアスのガーネットは、カボションカットがなされていますね。
カボションカットとは宝石のカット法の一つで、紀元前からあるカット方法です。
石を丸い山形に整えて研磨し、光の反射ではなく石そのものの光沢、つやと美しさを活かすカット技法です。
多数の面をカットしたファセットカットにはない、アンティークジュエリーならではの雰囲気が魅力があります。
語源ははラテン語の頭(カボ)からきています、
翡翠などの半透明な宝石やトルコ石などの不透明な宝石に施すことが多いですが、透明な石に対してもスター効果、遊色効果、などの光学的効果を求めて施されることがあります。
下記は当店で販売済みの翡翠の指輪で、やはり翡翠はカボションカットにされています。
オパールは半透明の遊色効果を持つ石ですので、カボションカットが好まれる代表的な宝石のひとつです。
下記はカボションカットされたオパールの指輪です。
光の反射に頼らない分、資質の良い宝石が必要になります。
アンティークジュエリーではブルーサファイアなどの透明石でカボションカットにされたものも数は少ないですが見つけることができます。
下記のブローチでは、カボションカットされたガーネットが用いられています。
下記はエメラルドのカボションカットです。
下記は珍しいローズクォーツのカボションカットです。
カボションカットされた宝石はなるべく小さな爪でセットして、全方位から宝石を見ることができるようなセッティングが施されることが多いです。
しかしカボションに出来る宝石はそれが透明石であればなお更、きわめて質の良い宝石が必要になります。
現在では人口処理なしのままではまず不可能です。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
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