珍しいホワイトゴールドの天使のメダル
とても珍しいアンティークメダルです。
天使のメダルはほぼ必ず、イエローゴールドで作られるものです。
ホワイトゴールドの天使のメダルは、私もこのメダルを譲っていただいたフランス現地のディーラーさんも二人とも初めて見ました。
ホワイトゴールドというともっとキラキラした感じになりそうなのですが、メダルの外周を除くほぼ全面に艶消しが施されています。
艶消しがしっかり入っており、マットな質感です。
外周が一段高くなっていて、この部分が額縁の役割を果たしています。
この部分にはファセットが入っていて、艶があるので内側のメダルとの質感の対比が独特な世界観を生んでいます。
描かれているのは天使ラファエル
描かれているのは、大天使ラファエルです。
頬杖をついて、首をかしげて微笑んでいる天使。
天使の特徴であるふっくらとした頬や腕、ふわふわとした髪や愛くるしい表情が、柔らかく彫金だけで描かれています。
いつもはイエローゴールドで見かけるラファレルのメダル。
ホワイトゴールドだけで全く違う世界観です。
作風としてはイエローゴールドの天使のメダルと似ていますが、下の方に描かれたふわふわの雲のような部分が珍しいです。
この部分も艶消しとうねりが効いていて、神々しい雰囲気が出ています。
天使のアンティークメダルは真円のものが多いですが、縦長のオーバルです。
珍しくフランスの刻印は入っていませんが、作風としては非常にフランス的で、フランス製と思われます。
珍しくホワイトゴールドで作られているところといい、何か特別に作られたものなのでしょう。
ペンダント通しの部分には750(18カラットゴールドの意味)の刻印が入っていますが、こちらは明らかに後付けです。
1900-1930年頃の推定フランス製。
注:チェーンは付いていません。
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天使(エンジェル)やキューピッドはアンティークジュエリーで長年好まれて題材にされてきたモチーフです。
その愛らしい姿を時には彫刻で、時にはエナメルで描いてきました。
下記は天使のエナメル彩です。
フルートを手にした愛らしい天使が、エンジ色のエナメルを背景に活き活きと描かれています。
天使(エンジェル)とキューピッド(Cupid)の違い
天使(エンジェル)とキューピッド(Cupid)の違いをご存知でしょうか?
似ていますが厳密に言うと異なります。
エンジェルは、キリスト教で神の使い=天使。
弓矢は持ちません。
「Cupido(キューピッド)」はローマ神話における「愛の神」で、弓矢を持ちます。
どちらがモチーフになっているか弓矢を持っているか否かを見れば分かり易いです。
例えば下記は弓矢を持っていますので、キューピッドがモチーフになっていることが分かります。
ヨーロッパでは「バレンタイン=キューピッド」を思い浮かべる方も多いようです。
下記は弓矢を持っていないので天使です。
エンジェルやキューピッドのジュエリーと言いますと愛らしく甘いジュエリーを思い浮かべるかもしれませんが、フランスのアンティークジュエリーではキューピッドや天使は意外に写実的です。
可愛すぎることなくジュエリーのデザインとしても美しく仕上げられたものが多いです。
下記は当店で販売済みの、才智に満ちた天使のジュエリーです。
天使が首をかしげて、膝をついて星を眺めています。
エンジェルやキューピッドをモチーフにしたアンティークジュエリーは幸福を呼びそうということもあり世界中のコレクターに探されています。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。