天空と星のシンボル、ラピスラズリ
大きな群青色の理想的なラピスラズリのペンダント。
ラピスラズリは堆積層から出来上がった複数の鉱物が混ざり合い、内部に「金」を含んだ石です。
ラピスラズリに特有の青系や金色の斑点が見えます。
ラピスラズリは今のイランからアフガニスタン近辺に連なる山脈にある鉱脈から採掘されていました。
アンティークジュエリーで用いられたラピスラズリの大半はこの地域から来ており、この石もその美しい模様からして、当時のアフガニスタン産ラピスラズリです。
「青と金」の特別な色の組み合わせは古代から「特別な力」を持つ宝石として珍重されてきた特別な高貴な宝石です。
ラピスラズリはその石の中に金色を含むためにほぼ例外なくイエローゴールドでセットされ、このペンダントも例外ではありません。
ペアシェイプ(雫型)のアンティークラピスラズリ
ラピスラズリがカボションカットにされることは珍しくないですが、こちらはペアシェイプになっています。
原石で近い形のラピスラズリがあって、それをきれいに研磨していったのだと思います。
同時期に同じディーラーさんから、ほぼ同じ大きさの類似したペンダントを入手しています。
両方ともオリジナルでこの形に見えます。
対で作られたものだと思います。
厚みがある大きなラピスラズリ。
ラピスラズリは古代バビロニアやシュメールで既に宝石として用いられてきた歴史のある石で、私たちディーラーも好きな人が多い宝石ですが生産された数も作られたジュエリーも少なく、アンティークジュエリーでも驚くほど数は出てこない貴重な石です。
19世紀後期のフランス製。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。
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ラピスラズリは堆積層から出来上がった複数の鉱物が混ざり合い、内部に金を含んだ石です。
現在のイランからアフガニスタン近辺に連なる山脈にある鉱脈から採掘されていました。
その独特の群青色が美しいラピスラズリは、アンティークジュエリーでも歴史の古い宝石です。
ラピスラズリは(Lapis Lazuli)はエジプト、シュメール、バビロニアなどの古代文化から宝飾品にされてきました。
ラピスラズリの「青と金」は自然の中には存在しない色です。
そのため王や聖職者達が特別なパワーを持つ石として珍重したのが始まりです。
エジプトではツタンカーメンを飾るスカラベにもラピスラズリが使用されています。
宝石の中でも極めて歴史の古い宝石でありながら、アンティークジュエリーでも滅多に見ることができないほど数の少ない希少な宝石です。
下記は当店扱いのラピスラズリのピアス。
下記は珍しいラピスラズリが用いられたロケットペンダント。
アンティークジュエリーにおいてラピスラズリはエトラスカンスタイル(古代様式)のジュエリーや、アールデコのジュエリーに使われているケースが多いです。
下記はアールデコのラピスラズリのピアス。
下記は少し後年、1950年頃のラピスラズリのネックレスです。
ラピスラズリは、ラズライトを中心とする石の結晶体です。
アフガニスタン産がその産地として知られており、1271年の文献で既にそのことが記されています。
和名は瑠璃。
群小色のラピスラズリが有名ですが、緑色を帯びた青色から、濃い青紫色までさまざまな色のラピスラズリが存在します。
ラピスはラテン語で「石(lapis)」という意味で ラズリは、「lazward(天・空・青などの意)が起源で、「群青の空の色」を意味しています。
トルコ石と共に12月の誕生石です。
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