珍しいラピスラズリの使われ方です
ラピスラズリが象嵌されたロケットペンダント。
1石、2石の宝石がアクセントとしてロケットペンダントに使われていることは、このように宝石がその細工の中に全面的に取り入れられたケースは珍しいです。
ゴールド枠の中にラピスラズリをはめ込んでいます(象嵌)。
ラピスラズリは加工のしやすい宝石ではなく、アンティークジュエリーでも比較的シンプルに大きさのある石をその形を活かしたままペンダントにされたりといったケースが多いです。
このようにラピスラズリを薄い板状にしてはめ込むのは難しい技で珍しいケースです。
シェルシュミディとしても、このようなラピスラズリの使い方がされているアンティークジュエリーは初めて扱います。
表面と裏面で異なる所も凝っています。
表面は、ラピスラズリの間に斜めにゴールドにストライプ線が入っています。
裏面は縁以外の全面がラピスラズリになっています。
ラピスラズリも当時の典型的なアフガニスタン産の良質な色の石です。
群青色で色むらも少なく、「これぞアンティークのラピスラズリ!」という色艶です。
特に裏面のラピスラズリに、良質なラピスラズリに特有の金色の斑点が見えます。
中蓋も含めて、コンディションも抜群です
ロケットとしての状態や作りも良いです。
表面積の割に厚みもあり、内側もとてもきれいな状態です。
中蓋も厚みがあります。
中蓋のガラスまで状態が良く、枠もゴールドです。
触れるとズシリと重みがあり、高級な作りのロケットです。
19世紀後期のフランス製。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。
動画も撮影しています。
アンティークラピスラズリ ロケットペンダント(18カラットゴールド)
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ラピスラズリは堆積層から出来上がった複数の鉱物が混ざり合い、内部に金を含んだ石です。
現在のイランからアフガニスタン近辺に連なる山脈にある鉱脈から採掘されていました。
その独特の群青色が美しいラピスラズリは、アンティークジュエリーでも歴史の古い宝石です。
ラピスラズリは(Lapis Lazuli)はエジプト、シュメール、バビロニアなどの古代文化から宝飾品にされてきました。
ラピスラズリの「青と金」は自然の中には存在しない色です。
そのため王や聖職者達が特別なパワーを持つ石として珍重したのが始まりです。
エジプトではツタンカーメンを飾るスカラベにもラピスラズリが使用されています。
宝石の中でも極めて歴史の古い宝石でありながら、アンティークジュエリーでも滅多に見ることができないほど数の少ない希少な宝石です。
下記は当店扱いのラピスラズリのピアス。
下記は珍しいラピスラズリが用いられたロケットペンダント。
アンティークジュエリーにおいてラピスラズリはエトラスカンスタイル(古代様式)のジュエリーや、アールデコのジュエリーに使われているケースが多いです。
下記はアールデコのラピスラズリのピアス。
下記は少し後年、1950年頃のラピスラズリのネックレスです。
ラピスラズリは、ラズライトを中心とする石の結晶体です。
アフガニスタン産がその産地として知られており、1271年の文献で既にそのことが記されています。
和名は瑠璃。
群小色のラピスラズリが有名ですが、緑色を帯びた青色から、濃い青紫色までさまざまな色のラピスラズリが存在します。
ラピスはラテン語で「石(lapis)」という意味で ラズリは、「lazward(天・空・青などの意)が起源で、「群青の空の色」を意味しています。
トルコ石と共に12月の誕生石です。
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