最良のラピスラズリの色
現代ではそこまで高価な宝石のイメージはないかもしれませんが、アンティークジュエリーにおいてラピスラズリは古代から希少で、高価な宝石です。
経験豊かなディーラーさんほど好きな宝石に上げる人が多いのが、ラピスラズリ。
特に男性のベテランディーラーさんに聞くと、なぜかほぼ必ずお守りのようにラピスラズリの指輪をされている方が多いです。
このピアスのラピスラズリは特に美しい石です。
豊かなロイヤルブルーの色、ラピスラズリに特有の青系の斑点と金色の斑点が所々に見られます。
大きさもしっかりあり、カボションカットされてドーム状に盛り上がったラピスラズリ。
下部の大きなラピスラズリの方で横9ミリ、縦1.3センチあります。
一つでも十分に贅沢な相当な大きさのラピスラズリを4石も用いた、贅沢なラピスラズリの使い方です。
ラピスラズリは19世紀の古代のリバイバルジュエリーやアールデコ期に特に好まれた宝石で、このピアスもアールデコのジュエリーです。
ラピスラズリの美しい群青色と艶やかなゴールドとの対比も魅力的です。
ラピスラズリはその色彩の組み合わせから、イエローゴールドでセットされるのが常です。
耳にぴったりフィットするスタッドピアス
耳にぴったりとフィットして動かない、スタッドピアスアであるところも良いです。
耳にぴったりフィットすると着けた時も楽です。
このタイプのスクリュー式のピアスはアンティークピアスの中でも最も実用的です。
留め具の左右のギザギザを、左右同時に押すことで開閉します。
この留め具はかつて、アメリカのある会社が特許を持っていました。
フランス製のものでも、いつも同じアメリカの会社の刻印が留め具部分に入っています。
1920年頃のフランス製。
動画も撮影しています。
アンティークラピスラズリピアス(スタッドピアス アールデコ)
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ラピスラズリは堆積層から出来上がった複数の鉱物が混ざり合い、内部に金を含んだ石です。
現在のイランからアフガニスタン近辺に連なる山脈にある鉱脈から採掘されていました。
その独特の群青色が美しいラピスラズリは、アンティークジュエリーでも歴史の古い宝石です。
ラピスラズリは(Lapis Lazuli)はエジプト、シュメール、バビロニアなどの古代文化から宝飾品にされてきました。
ラピスラズリの「青と金」は自然の中には存在しない色です。
そのため王や聖職者達が特別なパワーを持つ石として珍重したのが始まりです。
エジプトではツタンカーメンを飾るスカラベにもラピスラズリが使用されています。
宝石の中でも極めて歴史の古い宝石でありながら、アンティークジュエリーでも滅多に見ることができないほど数の少ない希少な宝石です。
下記は当店扱いのラピスラズリのピアス。
下記は珍しいラピスラズリが用いられたロケットペンダント。
アンティークジュエリーにおいてラピスラズリはエトラスカンスタイル(古代様式)のジュエリーや、アールデコのジュエリーに使われているケースが多いです。
下記はアールデコのラピスラズリのピアス。
下記は少し後年、1950年頃のラピスラズリのネックレスです。
ラピスラズリは、ラズライトを中心とする石の結晶体です。
アフガニスタン産がその産地として知られており、1271年の文献で既にそのことが記されています。
和名は瑠璃。
群小色のラピスラズリが有名ですが、緑色を帯びた青色から、濃い青紫色までさまざまな色のラピスラズリが存在します。
ラピスはラテン語で「石(lapis)」という意味で ラズリは、「lazward(天・空・青などの意)が起源で、「群青の空の色」を意味しています。
トルコ石と共に12月の誕生石です。
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