華やかなヴィンテージゴールドピアス
シェルシュミディとしては比較的後年の1950年頃のピアスです。
この時代、ジュエリーは大きく華やかになっていきます。
特に1950年代のジュエリーは大きさのあるものが多いです。
50年代のリングは日本人女性には大きすぎるものも多いのですが、このピアスはボリュームはあるものの程よく落ち着いていてシックです。
製作されたのはこちらもシェルシュミディとしては珍しくイタリア製。
しっかり刻印が押されています。
ジオメトリックな花が造形的で、当時のハイセンスなイタリアファッションとぴったり合う作品です。
マットな質感の2カラーゴールド
これだけ表面積の大きなピアスでありながら、派手過ぎずに落ち着いているのはゴールドの質感のためです。
全体に艶消しが入っています。
ゴールドは2カラーゴールド。
いわゆるイエローゴールドと、ホワイトを帯びた色の落ち着いたゴールドです。
特にこのホワイトを帯びた色のゴールドの表面が、ダイナミックに鏨打ちで艶消しが施されています。
イエローゴールドの部分が丸みを帯びたシルエットで、ホワイトを帯びたゴールドの方はひし形。
色の異なるゴールドでテクスチャーとシルエットを巧みに切り替えているところが、かっこいいです。
大きさ等の割に比較的リーズナブルに出せているのも、ヴィンテージならではの魅力です。
1950年頃のイタリア製。
動画も撮影しています。
2カラーゴールド ヴィンテージフラワーピアス(イタリア製)
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どこまでが「アンティーク」でどこからが「ヴィンテージ」なのか?
アンティークやヴィンテージという言葉はよく耳にしますね。
ではどこまでを「アンティークジュエリー」と呼び、どこからを「ヴィンテージジュエリー」と呼ぶのでしょうか?
「アンティークは100年以上たったもの」という定説はありますが、今日ではジュエリーに関しては1930年代のアールデコまでを含んで「アンティークジュエリー」と呼ぶのが一般的です。
1930年代と言いますと厳密に言えば100年を経ていないですが、ジュエリーの素材や製造過程、デザインがその時代特有のものか、量産を目的としたジュエリーか否かがアンティークとヴィンテージを分けるひとつの基準で、それが1930年代で分かれると考えられています。
それでは1940年以降のジュエリーに価値がないかというとそういう訳ではありません。
特に1940年代のジュエリーには戦火の迫る中、その時代にしかない特徴的なデザインで高く評価されています。
下記は1940年代を代表する指輪デザイン「タンクリング」です。
1940年代というと、第二次世界大戦を思い浮かべる人が多いようです。
ですので40年代ジェエリーというと、「戦争中にジュエリーなんて作っていたのですか?」と質問をされることがあります。
40年代ジュエリー(フォーティーズスタイル)とは正確に言うと、1939-1943年当たりに作られたジュエリーを指します。
1940年代はリングで特に特徴的なジュエリーが作られましたが、ピアスも大ぶりで磨き上げられたゴールドが鮮やかな華やかな作品が作られました。
1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリーに関して更に詳しい情報は1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリーをご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。