蜥蜴(トカゲ)のアンティークダイヤモンドペンダント

ヨーロッパで愛されるトカゲ アンティークジュエリーでは様々な動物がそのモチーフにされていますが、これほどユニークな動物のジュエリーは初めて見ます。
何とトカゲがそのモチーフです。
爬虫類では蛇が比較的アンティークジュエリーに登場してきますが、蜥蜴(トカゲ)はシェルシュミディでも初めての登場です。
トカゲモチーフのアンティークジュエリーは、不思議な存在ではありません。
トカゲは現実世界だけでなく、夢に出てきた場合にも縁起が良いとされています。
特にヨーロッパでは縁起の良い存在で、フランス王やイタリア貴族が個人的な紋章にトカゲを使用しています。
トカゲはご存じの通り、尾が再生する能力を持ちます。
「不死」「大願成就」のお守り、そして「知恵」「敏捷性」「適応性」を象徴しています。 ローズカットダイヤモンドのウロコ、ルビーの眼 トカゲと言えば特徴的なのが鱗。
鱗はぎっしりとダイヤモンドがセットされています。
すべてローズカットにされたダイヤモンドです。
ダイヤモンドは頭部や尻尾、4本の脚に至るまで表面はすべてダイヤモンドで覆いつくされています。
特にボディの中心部には大きなダッチローズカットにされた直径2ミリ以上の粒のしっかりとしたダイヤモンドが用いられています。
脚の先端などはもっと小さなダイヤモンドが、埋め込まれるように深くセットされています。
  脚や尻尾などの先端部分はカーブを描いているため、そこに巧みにダイヤモンドをセットするのは高度な技術が必要です。
そして気が利いているのが眼。
小さなルビーが左右に埋め込まれています。
甲羅のダイヤモンドが目を引くジュエリーですが、眼のルビーの赤色がとかく横から見た時の良いアクセントになっています。
地金は18カラットゴールドで、ボディの全体が18カラットイエローゴールドでクローズドセットされていて安定感があります。
ダイヤモンドで埋め尽くされた甲羅部分はホワイトゴールドで、当時良く用いられた少しグレイを帯びたゴールドです。
19世紀後期のフランス製。
注:チェーンは付きません。

  • 幅:12.5mm 
    高さ:22mm 
    重量:1.8g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

蜥蜴(トカゲ)のアンティークダイヤモンドペンダント

  • 上から見がちなペンダントですが、この角度もルビーが映えて可愛いです
  • 横幅が最大1.2センチ強、縦幅が最大(チェーン通しを含まず)2.2センチ
  • 足先の造作までゴールドで作りこまれている完成度の高さ
  • 30石以上のローズカッとダイヤモンドは大きさに合わせてセットされてます
  • フランス18金ゴールドの刻印、通し輪も大きいのでチェーンも通しやすいです
  • 蜥蜴(トカゲ)のアンティークダイヤモンドペンダント
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蜥蜴(トカゲ)のアンティークダイヤモンドペンダント

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アンティークエピソード

動物をモチーフにしたアンティークジュエリー(猿 犬 馬 猫 うさぎ 鳥)

アンティークジュエリーでは時々、そのモチーフとして動物が登場します。
こうした動物をモチーフにしたジュエリーは、センチメンタルジュエリーの一つです。
ヨーロッパでは愛する人、親しい人を「私の可愛い子猫ちゃん」「私のおてんばなお猿くん」等、動物にちなんだ呼び方をすることが昔から多くあります。
動物のジュエリーが19世紀の後期以降作られたのも、ヨーロッパでセンチメンタルジュエリーが流行した時期と重なります。
造形的に愛くるしい動物のシルエットを持つジュエリーは、ノベルティのように、愛する人への(特に男性から女性へ)プレゼント、記念品にされました。

よくモチーフとされたのは、犬、馬、猿、鹿、虎、狼,猫あたりです。
身近な動物たちが、贅沢で愛らしいジュエリーに仕上げられました。
下記は当店で販売済みの「狼」のペンダントトップ。

狼(オオカミ)の顔のアンティークペンダントトップ

下記は当店扱いの「猿(モンキー)」のペンダントトップ。

猿(モンキー)アンティークゴールドペンダントトップ (19世紀後期 ダイヤモンド)

猿(モンキー)」は東洋では「神聖な動物」とされており、ルネサンス時代以降にインドやエジプトからヨーロッパへ連れてこられ、当時の宮廷で珍重されていました。
イギリスやフランスで特に19世紀後期以降、猿をモチーフにした指輪やブローチ、ペンダントなどが度々作られました。
猿のボディをダイヤモンドで埋め尽くしたものなど、贅を尽くした作りのものも多いです。

下記は数年前にクリスティーズに出展された猿のブローチ。
ローズカットダイヤモンドとオールドヨーロピアンカットがパヴェセッティングされ、目にはピンクサファイヤが入っています。
1890年頃のフランス製。

猿のアンティークジュエリー

(c) CHRISTIE'S 2017

下記はウサギをモチーフにしたチャームです。

うさぎのチャームペンダント

下記は猫をモチーフにしたブローチです。

ヴィンテージ猫ブローチ(1950年代 ルビー バロック真珠)

1950年前後は、肉厚のゴールドを用いた、旧来のアンティークジュエリーで描かれた動物とは一線を画す、とても明るいテイストのジュエリーが特にグランメゾンを中心に製作されました。
その中でもアイコン的な存在なのが、ヴァンクリーフアーペル社による猫やパンテールのジュエリーです。
下記は1950年代に製作されたヴァンクリーフアーペル社の猫のブローチで数年前にササビーズに出展されたジュエリーです。
目にはエメラルド、鼻にルビー、腹部にカボションカットされたオニキス。
この時代のこうした小動物のジュエリーは、鮮やかなイエローゴールドと宝石がしっかり使われているところがポイントです。

猫ヴァンクリーフアーペル

(c) Sotherby's

下記はまた鴨(かも)をモチーフにした指輪です。
一見蛇のように見えるのですが、鴨であるあたりがまた面白くフランスらしいです。

鴨(かも)のアンティークリング

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