長さ113センチの希少なロングチェーン
近年入手が難しくなってきているアンティークチェーン。
特にロングチェーンはとても難しい中、久しぶりにソートワールを入手しました。
長さ113センチ。
縦長の楕円のパーツがメインのモチーフです。
このメインモチーフの一つずつに捻りがつけられています。
縦長の楕円パーツと小さな円形のパーツが交互に編み込まれています。
そのおかげで色々な場所できれいにしなり垂れてくれます。
近年100センチを超えるロングチェーンは稀に見つけても驚くような値段がつけられている中、比較的リーズナブルに譲って頂くことができました。
チェーンの編みが比較的大きめで重さもしっかりあります。
ボリュームのあるトップスの上からも着けやすいロングチェーンです。
ローズゴールドのような明るい18カラットゴールド
イエローゴールドの中でも少しピンクを帯びたローズゴールドです。
フランスでは特にベルエポック時代にこのような明るい発色のローズゴールドが好まれました。
華やかなゴールド、そして編み目に空間が多く取られているため、重々しくない華やかな着け映えのするチェーンです。
ありそうでいてなかなかない編み目で、既にロングチェーンをお持ちの方もかぶらずお使い頂けると思います。
1900年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
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アンティークジュエリーの中でもいつもとても問い合わせを多くアイテムにロングチェーンネックレスがあります。
このような特に150センチを超えてくるようなロングネックレスは、フランス語ではよくソートワール(sautoir)と呼ばれます。
時代や様式によりあらゆるデザインで作られたソートワール。
南仏プロヴァンスでは、ソートワールの「連の多さ」は社会的ステータスを表すと考えられていました。
そしてチェーンに十字架やメダル(メダイヨン)、時には時計を通したのです。
時計を通すときはあらかじめ胸の辺りにそれ用の小さなポケットも作られました。
下記は1900年頃の絵葉書で描かれた「アルルの女性たち」。
当時のソートワールの装いが分かる一枚です。
アンティークソートワールは金銀やプラチナで作られ、豪華なものにはダイヤモンドや真珠、オパールなどが挟まれたものもあります。
下記は当店で販売済みの19世紀後期のソートワールですが、間にオパールが挟まれています。
シェルシュミディでもこれまで金細工が秀逸な王政復古の時代のソートワール、1880-1990年頃のゴールドのフィリグリーのソートワール、1920年代のアールデコロングネックレスなど様々なロングチェーンをご紹介してきましたが、いつも出すたびにすぐに売り切れてしまいます。
現代の装いにも1重でロングで使ったり、2重、3重にしたり使い勝手がよく、しかもエレガントなジュエリーであるからでしょう。
下記は王政復古時代のソートワールで、留め具部分の手をモチーフにした金細工はセンチメンタルジュエリーでもあります。
下記はフィリグリー金細工のゴールドチェーンです。
またソートワールはゴールド製のものが多いですが、銀製でも下記のように秀逸な素晴らしい作りのアンティークソートワールがあります。
このように凝った留めに具メッセージが込められたものも存在します。
珍しい素材では象牙(アイボリー)のソートワールも過去に数点扱いました。
いつも需要が供給に対して逼迫しているアンティークジュエリーでもっとご紹介したいのですが、ソートワールは相続の時に半分にされてしまったりとオリジナルの長さを保っているものが年々少なくなってきています。
例えば2人娘がいた場合に長いネックレスを半分にして、ブレスレットにしてしまうというようにです。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。