鮮やかな赤色のギロシェエナメル
エナメルが施されたハートシェイプのペンダントネックレス。
アンティークジュエリーでエナメルは青系の色が多く、赤色のエナメルはそれほど見る機会がありません。
用いられているエナメル技法は「ギロッシュ(ギロシェ)エナメル」です。
ギロシェ(エンジンターンを使って金属にギロシェを施す)の上に、透明あるいは半透明のエナメルをかけて下地の線刻模様を浮き出しています。
このペンダントでも鮮やかな赤色のエナメルの下から、地模様が浮き出て見えます。
丸みを帯びたハートは一見ロケットにも見えますが、開きそうで開きません。
コロンと丸みを帯びていて愛らしいシルエットです。
アンティークのチェーン付きです
オリジナルで一緒であったかは定かではありませんが、アンティークチェーン込みのお値段です。
ペンダントもチェーンも一緒に購入していて、共にオーストリアのアンティークだと思われます。
チェーンの長さは45センチ。
色もぴったりで、取り外しもできるので重宝だと思います。
チェーンが不要な場合にはお値引きしますのでご相談ください。
19世紀後期のオーストリア製。
14カラットゴールド。
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ギロッシュ(ギロシェ)エナメルとは
ガラス質は半透明なので、金属に地模様を彫ることで繊細で美しい模様を表現出来ます。
その特徴を存分に活かしたのが、ギロシェエナメルです。
「ギロッシュ(ギロシェ ギヨッシュ)エナメル guilloche」はアンティークジュエリーに使われたエナメル技法のひとつです。
ギロシェエナメルとは、通常のギロシェ(エンジンターンを使って金属にギロシェを施す)の上に、透明あるいは半透明のエナメルをかけて下地の線刻模様を浮き出す技法のことです。
彫金加工された金属の表面に透明から半透明の釉薬をかけます。
金属の表面に同心円、放射状など繊細な模様を彫りこみ、そのうえに半透明のエナメル質をかけるのです。
金属の彫刻の上にエナメルをかけると、彫刻の深い浅いによって、エナメルの色が濃淡が生まれ、色合いの深みにつながります。
ファベルジェのギロッシュエナメル
帝政ロシア時代の奇才ファベルジェ(1846-1920年)の得意とした技法として知られています。
下記は数年前にササビーズに出展されていた、ファベルジェのギロッシュエナメルのシガレットケース(推定1904-1908年)。
これだけの作品ですが銀製です。
エナメルの色合いの美しさと彫りの美しさの両方を楽しむことができる、アンティークジュエリーにおいても非常に愛され、探されているジュエリーです。
カルティエのギロッシュエナメル
カルティエも特に20世紀初頭、時計などを中心にこのギロッシュエナメルを好んで用いています。
下記は推定1920年頃、カルティエのカフスボタンです。
小さな面積の中に美しい、ギロッシュエナメルが施されています。
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