アンティーク象牙ネックレス(超大粒 アールデコ)

超大粒で遊び心に溢れたアンティークアイボリーのネックレス アンティークアイボリー(象牙)と言うと、繊細な骨董品と言った感じであまりファッショナブルなイメージをお持ちでない方もいらっしゃることでしょう。
そんなアンティークアイボリーへの先入観を吹き飛ばす、大粒で大胆なデザインのネックレスです。
もっとも大きな楕円形のアイボリーの珠が何と2センチx2.9センチ。
サイドの小粒な珠はぱっと見たときもアイボリーであることが分かり易いですが、特に中心部の大きなアイボリーは経年により表面が少しつるっとしていることもあり、良い意味で何の石だか分かりずらいです。
触れた感じもずっしりしていて、じゃらじゃらと胸で揺れて着けていて愉しくなるネックレス。
大きくて白色の素材の宝石は現代ジュエリーでもなかなかないですから、斬新な感じでファッショナブルに身に付けていただけること間違いなしです。
緻密な留め具等、細部までの作りの良さを感じさせる作品でもあります 20世紀初頭、1920年頃の製作。
この時代に席捲していたアールデコの影響も感じられる、シャープで斬新なデザインが魅力ですが、一方で留め具部分など作りも堅牢でしっかり作りこまれています。
留め具は左右を反対方向に捻ることで、取り外しができます。
これだけ重量があるネックレスですが状態も非常に良く、また重量があるせいか留め具部分にもしっかり太さをもたせています。
中心に向かって大きく、先端に向かって小さく、象牙の珠が滑らかなグラデーションを描いています。
ワシントン条約により、新たに象牙を用いた装飾品を作ることはできません。
これだけ贅沢に象牙(アイボリー)を用いた作品は、アンティークならではの醍醐味です。
特にこのように現代の日常生活でも自然に馴染む、垢抜けたアイボリーのネックレスは年月を経ることにより貴重なものになっていくのは必須です。
ネックレスの長さは52センチ。

  • 幅:520mm 
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティーク象牙ネックレス(超大粒 アールデコ)

  • 表面がかなりつやつやに見えますが裏面にやはり象牙特有の模様が見えます
  • 珠のボリュームを感じていただけるでしょうか?かなりの大きさです
  • 白にあわせましたが、黒や茶色など深めの色との相性の方がむしろ抜群です
  • 申し分のない留め具。丸みを帯びた綺麗な仕上げです
  • 留め具だけでなくどの珠喪しっかり磨かれていて状態が完璧です
  • アンティーク象牙ネックレス(超大粒 アールデコ)
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アンティーク象牙ネックレス(超大粒 アールデコ)

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アンティークエピソード

象牙(ぞうげ アイボリー)カーブドアイボリーのアンティークジュエリー

象牙(ぞうげ)とはゾウの長大に発達した切歯のことです。
硬すぎず柔らかすぎず、古くからジュエリーや工芸品に愛用されてきた素材です。
西洋では無色のジュエリーが流行したこともあり、素晴らしいジュエリーの数々が作られました。

下記はイギリス、ヴィクトリア・アルバート美術館貯蔵。
カーブドアイボリーで描かれた風景のフレームが、18世紀のゴールド指輪のベゼルにセットされています。
カーブドアイボリー
c Victoria and Albert Museum

象牙(アイボリー)は当時、インド、スリランカ、アフリカからヨーロッパに輸入されました。
先にご紹介したのはイギリスの作品ですが、カーブドアイボリー(象牙の彫刻)は特に大陸ヨーロッパで発展しました。
特に有名なのが南ドイツです。
エアバッハ (Erbach)の街には1781年に、カーブドアイボリーのための学校と工房が作られています。
それ以外ではスイスとフランスがアイボリーのジュエリーの製作の中心でした。

下記は当店で販売済みのカーブドアイボリーのネックレス(フランス製)。

アンティーク象牙ネックレス(ソートワール、アールデコ)

象牙はジュエリー以外も古くから、多くの装飾品に用いられています。
下記はとても古い時代、18世紀の扇ですが骨組に象牙が使われています。

ルイ16世時代扇(18世紀アンティーク扇、象牙)

下記は数年前にササビーズロンドンの出展された象牙を用いた時計。
ベルエポック時代に活躍したリュシアン・ファリーズ(Lucien Falize)の作品です。
リュシアンファリーズ
c 2016 Sotheby’s
1989年よりゾウの保護のために象牙の販売は、ワシントン条約によって制限されています。
しかし制限の対象になっているのはこれから作られるアイボリーであり、アンティークジュエリーのように過去に作られた象牙の加工製品は禁止対象ではありません。

しかしフランスでは実際に売買をするためには証明書を提出することが義務付けられており、それが非常に大変で更に費用もかかる作業だそうです。
象牙のアンティークジュエリーはもちろん貴重品ですが、それでもダイヤモンドなどに比べてそこまで1点ずつが高価なわけではないですから、業者としては割に合わない作業です。
それで一時的に(2016年現在)行き場のなくしたアンティークの象牙のアンティークジュエリーが出てきていて、比較的リーズナブルに数点のアイボリーのアンティークネックレスを仕入れることができました。
下記は何と152センチもある象牙のロングチェーンネックレスです。

アンティーク象牙ロングネックレス(ソートワール)

下記は珍しいアイボリーの指輪。

アンティークアイボリー指輪

しかしながらこれから象牙を用いたジュエリーは作ることができません。
アンティークの良質な象牙のジュエリーも少なくなってきています。
以上を踏まえますと長期的には確実にまたあがっていき、これまで以上に更に非常に品薄になるでしょう。

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