こんなにお洒落な象牙のアンティークジュエリーは見たことありません「象げのアンティークジュエリー=価値があるのは分かるけどおばさんっぽくって使いにくい」と思ってらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
実際当ショップでもそう思っていました、この象牙のソートワール(ロングネックレス)に出会うまでは・・・。
どんな素材もお洒落に変えてしまう、1920年代の魔法このネックレスはすべて象牙でできています。
直径3ミリほどの象牙の玉を100個以上つなげてロングチェーンを作り、両端にチューリップの形をした象牙の彫刻を繋げています。
1920年代のフランスのアールデコ期らしい、縦ラインの非常にデザイン性に優れたソートワール。
象牙のブローチに代表される古典的なアンティークジュエリーのイメージが払拭されていきませんか?
約100年前に作られたものなのに、いまだにモダンでありつづける。
素材もデザインもとても貴重なネックレスです。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
象牙(ぞうげ)とはゾウの長大に発達した切歯のことです。
硬すぎず柔らかすぎず、古くからジュエリーや工芸品に愛用されてきた素材です。
西洋では無色のジュエリーが流行したこともあり、素晴らしいジュエリーの数々が作られました。
下記はイギリス、ヴィクトリア・アルバート美術館貯蔵。
カーブドアイボリーで描かれた風景のフレームが、18世紀のゴールド指輪のベゼルにセットされています。
¥
c Victoria and Albert Museum
象牙(アイボリー)は当時、インド、スリランカ、アフリカからヨーロッパに輸入されました。
先にご紹介したのはイギリスの作品ですが、カーブドアイボリー(象牙の彫刻)は特に大陸ヨーロッパで発展しました。
特に有名なのが南ドイツです。
エアバッハ (Erbach)の街には1781年に、カーブドアイボリーのための学校と工房が作られています。
それ以外ではスイスとフランスがアイボリーのジュエリーの製作の中心でした。
下記は当店で販売済みのカーブドアイボリーのネックレス(フランス製)。
象牙はジュエリー以外も古くから、多くの装飾品に用いられています。
下記はとても古い時代、18世紀の扇ですが骨組に象牙が使われています。
下記は数年前にササビーズロンドンの出展された象牙を用いた時計。
ベルエポック時代に活躍したリュシアン・ファリーズ(Lucien Falize)の作品です。
c 2016 Sotheby’s
1989年よりゾウの保護のために象牙の販売は、ワシントン条約によって制限されています。
しかし制限の対象になっているのはこれから作られるアイボリーであり、アンティークジュエリーのように過去に作られた象牙の加工製品は禁止対象ではありません。
しかしフランスでは実際に売買をするためには証明書を提出することが義務付けられており、それが非常に大変で更に費用もかかる作業だそうです。
象牙のアンティークジュエリーはもちろん貴重品ですが、それでもダイヤモンドなどに比べてそこまで1点ずつが高価なわけではないですから、業者としては割に合わない作業です。
それで一時的に(2016年現在)行き場のなくしたアンティークの象牙のアンティークジュエリーが出てきていて、比較的リーズナブルに数点のアイボリーのアンティークネックレスを仕入れることができました。
下記は何と152センチもある象牙のロングチェーンネックレスです。
下記は珍しいアイボリーの指輪。
しかしながらこれから象牙を用いたジュエリーは作ることができません。
アンティークの良質な象牙のジュエリーも少なくなってきています。
以上を踏まえますと長期的には確実にまたあがっていき、これまで以上に更に非常に品薄になるでしょう。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。