アンティークチェーンネックレス(フィリグリー金細工、ミルグレイン、幾何学模様)

フィリグリーとミルグレイン、ハンドメイドで作られた金細工のチェーン アンティークジュエリーの中でも日常使いできるハンドメイドのチェーンはいつもとても人気があります。
チェーンネックレスを探すときのポイントはまずそれが
1)ハンドメイドであるかということ(アンティークでも部分的に機械で作られたものは存在します)
2)金細工の種類と細かさ
3)そしてデザインが良いかです。
金細工は緻密であればあるほど人気があり、特にフランスアンティークジュエリーらしいフィリグリーの細工をお探しの方が多いです。
フィリグリーとセットで施されることが多いのがミルグレインの細工で、こちらは金細工の表面に施される鏨打ちです。
金線のような細いフィリグリーの上にミルグレインを打つというのが、1900年頃のフランスの金細工のジュエリーの王道でやはりこの二つの細工が緻密に施されたものが美しいですし高く評価されています。
このネックレスでは、3つのモチーフの内側にフィリグリー細工が展開され、やはりその表面に(そして実は裏面にも)お約束のミルグレインがとても細かく入ったまさに王道を行く金細工です。
フィリグリーの線の細さはまさに1ミリほど、そし表裏問わず、肉眼では見切れないほどのミル打ちが施された素晴らしい金細工です。
アールデコを先取りしたような、幾何学的なモチーフデザイン こうした金細工のネックレスは1880-1900年頃のフランスで製作されたものが多いですが、このネックレスはそのわずか少し後に作られたものだと思います。
と言います、来るアールデコを予兆させる少し幾何学的ななデザインが部分的に取り入れらているからです。
時期的には1900-1910年頃と推定できます。
トライアングル、スクエア、ひし形を組み合わせような、ごく一部のパーツにホワイトゴールドを取り入れています。
柔らかいハンドメイドのイエローゴールドのデザインでありながら、少しクールで都会的な印象を持つこのネックレスは、現代の装いにもとてもあわせやすいです。
チェーン部分ももちろん手編みで、この部分のパーツが比較的広く取られているのも特徴的です。
このようは幅広のパーツで編まれたチェーンは特に20世紀初頭のプラチナのチェーンにも見られます。
幅広にパーツを取るのは、狭くパーツを編んでいくよりパーツひとつずつに負荷がかかります。
それが可能なのは、金属をひとつずつ叩いて手作業で作り上げた強さがあるからです。
ネックレスの長さは41センチ。
実に使いやすく、そしてお値段もリーズナブルに出せているネックレスです。

  • 幅:410mm 
    重量:4.5g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークチェーンネックレス(フィリグリー金細工、ミルグレイン、幾何学模様)

  • 左右のバランスが取れたすっきりとしたデザイン
  • 作りの良いハンドメイドのチェーンは肌の上に乗せたときの美しさが格別
  • チェーン部分は幅広の編みでモチーフとのバランスもとても綺麗です
  • ひし形とスクエアのパーツの一部にホワイトゴールドが取り入れられてます
  • フランス18金の刻印あり、チェーンネックレス系の刻印は大体ここに入ります
  • アンティークチェーンネックレス(フィリグリー金細工、ミルグレイン、幾何学模様)
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アンティークチェーンネックレス(フィリグリー金細工、ミルグレイン、幾何学模様)

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アンティークエピソード

アンティークチェーンの魅力

アンティークチェーンと現在のチェーンはまったく別物と言ってよいほど価値が異なります。
アンティークチェーンは基本的にはハンドメイドです。
20世紀に入りますと部分的にマシンメイドされたものなども出てきますが、それでもハンドメイドでの作業が入っています。

オールハンドメイドのチェーンは簡単に言えば、一つ一つのゴールド(あるいは銀やプラチナ)の輪を叩きながら形成し、溶接作業でつなぎ合わせてチェーンを作っています。

下記は当店で販売済み、19世紀前半-半ばまでのゴールドチェーン。
細かなパーツの一つずつがハンドメイドで作られているのが、写真からも伝わってくると思います。
よく見ると微妙にパーツが同一ではないのです。

金細工ゴールドチェーンネックレス(19世紀前半ー半ば)

それに対して現在のチェーンはすべての作業が機械化されています。
機械の先から編みこまれたチェーンが出てきます。
これによって丈夫さも美しさも着け心地も変わってくるのです。
機械による作業では均一的にしか金属が流れませんので、金属独特のしなり等に対応しきれません。
金属は叩くことで強度を出ますから(分子に強度が出るため)、機械化されたチェーンでは力のかかるところでチェーンが切れやすいのは当然と言えます。

一方のハンドメイドのチェーンは接合部分が作りこまれていると丈夫なのはもちろん、自然にチェーンが流れて装着した時も綺麗なラインを描いてくれます。
すべての網目が一様になった現代のチェーンは光があったときも均一的に輝き、特にイエローゴールドのものはギラギラしてしまって上品とは言えませんが、1つ1つのパーツが手作業で仕上げられたアンティークチェーンは、それぞれが完全に均一ではなく、光が当たった時も一様にはギラギラと光らずもっと鈍い輝きになります。
それが品の良い落ち着きをもたらしています。
下記も当店扱いのこちらは19世紀半ば頃のアンティークチェーン。
光の当たり方が一様でないのが分かると思います。

アンティークゴールドチェーン(ハンドメイド 18金ゴールド 古色ゴールド)

当店にご連絡を下さるお客様でアンティークチェーンをお探しの方は非常に多いです。
特に多いのが下記のようなフィリグリー細工のチェーン。

フィリグリー細工アンティークチェーンネックレス(ソートワール、ロングネックレス)

また下記のようなプラチナのアンティークチェーンは製作された期間が非常に短く(1910-1920年代)、その分お探しの方も多いですし非常に見つけずらいアイテムです。

プラチナのアンティークチェーン

また先日、「アンティークチェーンの価格」についてお電話でご質問を受けました。
近年、円安傾向にありますね。
「円安を受けてアンティークチェーンの価格も2-3割上がってしまうのでは?」と言ったご質問でした。
価格に関してはもちろん高騰していますが、チェーンはまず価格というより非常に見つけずらくなってきています。
まず出てこないのです。
そして希少になってきているために、為替の問題だけでなくユーロ建てでも非常に値段があがってきてしまっています。
アンティークジュエリー全体にこうした傾向はありますが、アンティークチェーンは特にその傾向が強いです。
もちろん良いものをなるべくリーズナブルに仕入れられるよう頑張りますし幸運に恵まれることもありますが、一般的な状況は上記の通りです。

また「ちょうど良いチェーンの長さの計り方」についてもご質問を頂きました。
HPに○センチと記載がされていても、装着時のイメージが湧きにくく困ってらっしゃる方も多いと思います。
そんな時にお薦めなのが、糸を使った計測方法です。
糸をそのチェーンの長さに切っていただいて、首にぐるりとかけて頂きます。
お手持ちのチェーンをあわせられたいということでしたら、ペンダントも是非その糸にかけてみてください。
ご紹介をするのも申し訳ないほど原始的な方法なのですが、やってみるとやはり視覚的にイメージがつかめます。
ペンダントトップは垂れる部分がありますので、少し短めのほうが綺麗だったりと色々と発見があると思います。

もちろんブレスなどにも応用ができますが、チェーンは特に細いものなので、糸とのイメージの違いが起こりにくく特に有効です。
侮れない方法ですので、ぜひ一度お試しください。

繊細なイメージの強いアンティークチェーンかもしれませんが、実はお手入れも可能です。
特に宝石のついていない、18金のゴールドチェーン(YGでもWG)、また高カラットのプラチナチェーンについては、下記のような洗い方が出来ます。
「食器用の中性洗剤で洗う」です。

チェーンをぬるま湯につけてから、いわゆる家庭用な中性洗剤で、指のはらで丁寧に該当箇所を軽くこすります。
それからまたぬるま湯で丁寧に洗い流してください。
それからティッシュや布などでざっくり拭いて、ドライヤーなどでよく乾かしてください。

繊細な作りなのにそんなことをして大丈夫?と思われるかもしれませんが、18金ですので大丈夫です。
ポイントは丁寧にゆっくり洗うことと、よく乾かすことです。
また上記は非常に負担の少ない洗い方で、市販のジュエリークリーナーよりも負担は少ないです。

工房の方いわく、日常の中でつく汚れは主に皮脂の汚れ(油汚れ)であることが多いので、上記の方法は有効だそうです。

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