アンティークプラチナチェーン(天然パール)

美しいハンドメイドの真珠入りアンティークチェーン 数年ぶりに入荷しました。
天然真珠が通されたアンティークチェーンです。
真珠は、金線で突き通されてチェーンに組み込まれています。
アンティークジュエリーならではの、真珠ジュエリーの逸品です。
艶ある11粒の天然パールが左右均等に入っていて、最後のパールだけが真ん中に一つで垂れるようにできています。
実はよく見ると真珠は大きさがそれぞれバラつきがありますが、左右対称に入った真珠は真円に近いです。
真ん中の真珠だけが、樽状の面白い形をしていますが、こちらが一番大きくそして美しいです。
色はうっすらグレイを帯びた珠もあり、いずれも艶があり顔が映り込むほど。
まさに天然パールならではの美しさです。
希少なプラチナチェーン 真珠を組み込んだアンティークチェーンは過去に数回扱いましたが大抵はイエローゴールドです。
プラチナで行っているケースはさらに年代が限られるので、滅多に出てこないです。
チェーンもハンドメイドで触れるとさらりと流れるような、丁寧で繊細な編みです。
製作されたのは1910年頃。
ゴールドとプラチナの価格差が非常に高かった(プラチナが非常に高かった)時代に独特の編み方です。
そんな比較的細いチェーンの太さにぴったり合うような穴を真珠に開けて、真珠にチェーンを通すこのは至難の業です。
長さは47.5センチ。
1910年頃の推定フランス製。
刻印はそれらしいものが見えますがほぼ消えかかっています。

  • 幅:475mm 
    重量:3.1g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アンティークプラチナチェーン(天然パール)

  • プラチナとの清楚な色の組み合わせも良いです
  • 長さが47.5センチ。長さもきっちりあるところが良いです
  • 右の珠が中央の樽型の真珠。横が4ミリ、縦が5ミリ
  • 丁寧で繊細さのある美しいハンドメイドのチェーンは肌に着けた時にきれいです
  • 旧式の留め具が残っているところも良いです
  • アンティークプラチナチェーン(天然パール)
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アンティークエピソード

アンティーク=天然真珠(ナチュラルパール)は大きな間違い

アンティークジュエリーに詳しい方でしたら「昔は養殖の技術がなかったのだから、アンティークジュエリーで使われている真珠は全て天然真珠ですよ」といったことを聞かれたことがあるでしょう。
これはアンティークジュエリーの業界のセール文句になっているようですが必ずしも正しくはありません。
アンティークジュエリーに使われている真珠の多くが天然真珠です。
しかし全てが天然真珠ではありません。

上記の「アンティーク真珠=全て天然」説はヨーロッパで養殖真珠が本格的に市場に出始めるのは、一般的に1920年代頃からと言われていますからそれに基づいた論拠ということになります。
しかし養殖真珠はそれ以前にヨーロッパに存在し、一説には1880年頃から存在していたと言われています。
実際に1900年頃のヨーロッパのアンティークジュエリーから一部に使われています。
例えば下記をご覧ください。

こちらはフランスの有名なジュエリー専門のオークション会社のカタログからの抜粋です。
クリスティーズをはじめ世界の著名なオークション会社の競売では、真珠に関して天然か養殖か明記します。
この「真珠とダイヤモンドの指輪」は「1900年頃に製作されたと」推定されていますが、ジュエリーの説明文のところに「Perles de culture(養殖真珠)」と言う記載があります。


同じカタログから別の事例をご紹介いたしましょう。
こちらは花綱模様の美しい典型的なベルエポック時代のダイヤモンドと真珠のペンダントです。
こちらは1910年頃の推定と先ほどの作品より僅かに後年になりますが、こちらは「une perle en pampille(天然真珠の房飾り)」と記載があります。
天然真珠になります。



天然真珠の評価がもっとも高かったのは、20世紀の初頭です。
1900-1920年頃は非常に美しい天然真珠のジュエリーが作られた時代であるのと同時に、初期の頃の養殖真珠がジュエリーに使われはじめた時代でもあります。

この時代に天然真珠として最大に近い大きさの最高級の天然真珠を使ったロングネックレスは、現在の貨幣価値に換算して約10億円で取引されたと言う記録が残っています。

養殖真珠が多く市場に出回るようになったのは、1920年頃からです。
1940年代にはもう養殖真珠が凌駕していき戦後は言うに及びませんので、美しい天然真珠が用いられたアンティークジュエリーを探すのであればやはり1930年代頃までというべきでしょう。

「養殖真珠」といっても本当の初期の頃(20世紀初頭)の養殖真珠は真珠層が厚くとても出来がいいです。
例えば下記は、1920年前後に英国で製作された養殖真珠のネックレス。
真珠の粒は0.8センチ程です。

1920年養殖真珠

現代の養殖真珠とは雲泥のレベルの差があり、それはそれで近年では高額に取引をされています。
天然真珠への評価が高まる昨今では、初期の頃の養殖真珠はヨーロッパのオークション等で非常に高価な値段がついてきています。
養殖真珠へのイメージが大きく変わるのではないでしょうか?

アンティーク真珠に関して更に詳しい情報は、アンティーク真珠についてをご参考ください。

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