ペルピニャンガーネットアンティーク指輪(ダブルクローバー 三つ葉 )

色彩の明るいペルピニャンガーネット ガーネットの色調が明るいのも特徴的です。
アンティークジュエリーではざくろ色のようなボヘミアンガーネットを用いたジュエリーが多いのですが、明るい赤色かしピンク色をしています。
6つの石の内、ピンクを帯びた2石とずいぶんと明るい色調の赤色の4石、2つの色が使われています。
特に鮮やかな赤色の方のガーネットは、典型的なペルピニャンガーネットの色です。
ペルピニャンガーネットは鑑別期間で産地の特定は難しく、色彩による判断になります。
ガーネットの色合いと、指輪の作られた年代、そのジュエリーの装飾スタイルから見られる地方性が判断の鍵になります。
クローズドセッティングになっているのも、やはりペルピニャンガーネットのジュエリーで多いです。
三つ葉のクローバーが連なったダブルクローバー 「Trefoil」 と呼ばれる三つ葉はキリスト教の聖三位一体を象徴し、アンティークジュエリーでしばしばモチーフにされます。
しかしながら三つ葉を二つ、このようにつなげた指輪は私も初めて手にします。
流れるような曲線で自然につながった二つの三つ葉は、支えあう恋人のようにも見えます。
ダブルハートのアンティークジュエリーは時々見ますが、ダブルクローバーのアンティークリングはとても珍しいです。
ロマンチックな指輪デザインですね。
指輪のショルダー部分は、フルールドリスを様式化しています。
ショルダーにも縦幅があり指輪のベゼルの表面積が横へも広がり、縦長すぎないバランスが取りやすいデザインになっています。
クローバーの曲線が丁寧に仕上げられていて、身に着けたときの滑らかさも心地の良い指輪です。
19世紀後期のフランス製。
地金は18ctゴールドになります。
指輪サイズは13号(有料でサイズ直し可)。

  • 高さ:17mm 
    重量:2.2g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

ペルピニャンガーネットアンティーク指輪(ダブルクローバー 三つ葉 )

  • ガーネットは1石ずつ円筒状に包みこまれるようにクローズドセットされています
  • 横幅もあるので縦長すぎず使いやすいところもポイントです
  • 下のクローバーの右2つがピンクを帯びたガーネット、残りが色調の明るい真赤
  • ショルダー部分はエレガントなフルールドリス
  • フランス18金ゴールドの刻印とその横に工房印も押されています
  • ペルピニャンガーネットアンティーク指輪(ダブルクローバー 三つ葉 )
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ペルピニャンガーネットアンティーク指輪(ダブルクローバー 三つ葉 )

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アンティークエピソード

ペルピニャンガーネットとフランス南西部のアンティークジュエリー

イギリスのでもフランスでもアンティークジュエリーでもに使われているガーネットの大半がボヘミア産。
ボヘミアンガーネットはちょっと黒っぽい赤色をしており、アンティークガーネットと言うとそのイメージを強くお持ちの方も多いのはないでしょか?
しかしペルピニャンガーネットの用いられたアンティークジュエリーを見れば、そのイメージは払拭されるはずです。

ペルピニャンガーネットとは、フランス南西部ペルピニャン地方で産出されていた希少な美しいガーネットのことです。
カタランの文化歴史を象徴する宝石で、その歴史は1750年に遡ります。
ペルピニャンガーネットが採掘されたのは、18世紀半ばから1920年代にかけてです。
鉱山からガーネットが採掘されることはもうありません。
ペルピニャンガーネットは、深いピンクがかった赤ワイン色をしており、同じサイズのルビー以上の価値があると言われるずば抜けた宝石です。
昔から数は少なく、フランスアンティークジュエリーにしか(しかもそのほんのごく一部)存在しません。

フランス現地でもやはりアンティークでしか手に入らないペルピニャンガーネットは、まさに幻の石です。
まさにフランスのアンティークジュエリーに限定された美しいアンティークガーネットです。
下記は当店で数年前に販売済みのペルピニャンガーネットのピアスですが、いまだに多くお問い合わせを頂きます。

ペルピニャンガーネットのピアス(アンティーク、ベルエポック)ス

ペルピニャンガーネットのセッティングは、この地方独自のもので、「ペルピニャンセッティング」と呼んだりします。
石の下をゴールドで閉じます。

ペルピニャンガーネットアンティークブレスレット(18金ゴールド)

ガーネットそのもののカッティングも独特で、石が閉じられているので見にくいですが下は平らで、上にたくさんのファセットをつけています。
パピヨンと呼ばれるヴェルメイユの破片をガーネットとゴールドの間にいれて、美しい反射を起こすこともあります。

ペルピニャンガーネットは、真っ赤のものから、ピンク帯びた赤、ワイン色がかった赤と複数の色があります。
いずれの色もボヘミアンガーネットよりずっと明るい色調の赤が特徴的です。
下記のリングでは、真っ赤なペルピニャンガーネットとピンクを帯びたガーネットの両方が用いられていますが、どちらもボヘミアンがーネットにはない明るい色調です。

ペルピニャンガーネットアンティーク指輪(ダブルクローバー 三つ葉 )

ペルピニャンガーネットが生まれたペルピニャンという街はフランス南西部の都市です。
ペルピニャンの歴史は極めて古く、ローマ時代から人が定住していたといわれています。
中世になってペルピニャンの街の建設が始まり、1276年から1344年までは、マヨルカ王国の王国の首都として栄えます。
時代の中でマヨルカ王国に組み込まれたりバルセロナ伯領となったり、過酷な歴史を生きつつも、いつの時代もペルピニャンは複数の文化が入り乱れる工芸品の中心地でした。
ジュエリーもパリを中心としたジュエリーとはまた異なる味わいのジュエリーが作られました。

一つにはこの地域は鉱物的に非常に豊かな地域であったからです。
古くは銀、ゴールド(共に閉山しています)、そして宝石ではガーネットが産出され、この地域においてジュエリーは一大産業でした。
そしてその主役がガーネットでした。
ペルピニャンガーネットの一部はスペインに運ばれかの地でジュエリーにされたものもありました。
これはやはりスペイン国境の約20キロに位置する地理的要因も大きかったことでしょう。

「ペルピニャンガーネット」と言う呼称は産地による呼称であり、いわゆる鉱物名ではありません。
産地を取って「カシミールサファイヤ」と呼ぶのと同じロジックです。
鉱物的にはペルピニャンガーネットはガーネットの中の「アルマンディンガーネット」に所属します。

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