大粒養殖真珠アンティークリング(1920年頃 18カラットゴールド)

誰も見分けることが出来ない良質の養殖パール 面白いエピソードのあるパールリングです。
懇意にしているロンドンベースのディーラーさんから譲っていただいたのですが、この方は現地でも有名な方です。
この方ともう一人やはり別のロンドンのトップディーラーで(不動産並みのお値段のジュエリーも扱うディーラーさん)が、このリングを一緒に見つけたそうです。
このリングの真珠は直径が1.1センチもあり、形も完全に真円で色も素晴らしいです。
仮に天然真珠であったとしたら非常に高い価値があることがあります。
「ちょっとリスキーだけど買ってみよう!」と思ってこのリングを買ったそうです。
ところがイギリスのトップディーラー2人にまでそう思わせたこの真珠、検査したら養殖だったのです。
パールの天然か養殖かの見分けは、「天然ならではの歪な形」などで比較的分かりものもありますが。
天然であったら非常に高価であろう、このような大粒でほぼ真円の真珠においては、特に難しいです。
初期の頃の養殖真珠の中にはこのように長い時間をかけて丁寧に作られたものもあり、このように美しい養殖のパールも存在します。
最高級の養殖真珠の、実に良い例です。
私自身、これほど美しい養殖真珠は初めて目にします。
更に面白いエピソードなのですが、私はこのパールリングを買い付けたとき、実は同じディーラーさんのところでこちらは本当の天然パールのリングも拝見しました。
天然パールの方はちょっと歪な形のリングで、値段的にはそこまで大きな違いはありませんでしたが、私が選んだのはこちらのリングでした。
なぜならこのリングのほうが(養殖ですが)圧倒的に美しかったからです。
アンティーク真珠で天然か養殖かはもちろんとても大きな要素です。
ただやはり美しいものは美しく、質の高い初期の頃の養殖真珠も追随した価値も近年ではどんどんとあがってきています。 1920年代らしい素材の良さを生かした端正なデザイン パールの美しさを活かすため、ショルダーはほぼなくそのままフレームにつながっていす。
左右に各3石ずつのダイヤモンドがセットされています。
ぷっくりとしたボリュームのある真珠とは対照的な、細身のフレーム。
クールなホワイト一色のフレームがそのコントラストにより、クリームを帯びた、こっくりとした真珠の質感を一層引き立てます。
飽きの来ない、普遍的に美しい一生もののパールのリングです。
指輪サイズは12号(有料でサイズ直し可)。
1920年頃の西欧製。
18カラットゴールド。

  • 幅:11mm 
    重量:4.1g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

大粒養殖真珠アンティークリング(1920年頃 18カラットゴールド)

  • こっくりしたシルクのような艶。丸々として大きさがあり素晴らしいです
  • 直径1.1センチありますので映えます、フレームの細さがコントラストです
  • 真珠の横に台座にセットされたダイヤモンドも透明感があります
  • 真珠は裏面全体にホワイトゴールドの台座が密着しており安全性も高いです
  • 刻印は残念ながら、消えてしまっていますが18金で確認が取れてます
  • 大粒養殖真珠アンティークリング(1920年頃 18カラットゴールド)
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アンティークエピソード

アンティーク=天然真珠(ナチュラルパール)は大きな間違い

アンティークジュエリーに詳しい方でしたら「昔は養殖の技術がなかったのだから、アンティークジュエリーで使われている真珠は全て天然真珠ですよ」といったことを聞かれたことがあるでしょう。
これはアンティークジュエリーの業界のセール文句になっているようですが必ずしも正しくはありません。
アンティークジュエリーに使われている真珠の多くが天然真珠です。
しかし全てが天然真珠ではありません。

上記の「アンティーク真珠=全て天然」説はヨーロッパで養殖真珠が本格的に市場に出始めるのは、一般的に1920年代頃からと言われていますからそれに基づいた論拠ということになります。
しかし養殖真珠はそれ以前にヨーロッパに存在し、一説には1880年頃から存在していたと言われています。
実際に1900年頃のヨーロッパのアンティークジュエリーから一部に使われています。
例えば下記をご覧ください。

こちらはフランスの有名なジュエリー専門のオークション会社のカタログからの抜粋です。
クリスティーズをはじめ世界の著名なオークション会社の競売では、真珠に関して天然か養殖か明記します。
この「真珠とダイヤモンドの指輪」は「1900年頃に製作されたと」推定されていますが、ジュエリーの説明文のところに「Perles de culture(養殖真珠)」と言う記載があります。


同じカタログから別の事例をご紹介いたしましょう。
こちらは花綱模様の美しい典型的なベルエポック時代のダイヤモンドと真珠のペンダントです。
こちらは1910年頃の推定と先ほどの作品より僅かに後年になりますが、こちらは「une perle en pampille(天然真珠の房飾り)」と記載があります。
天然真珠になります。



天然真珠の評価がもっとも高かったのは、20世紀の初頭です。
1900-1920年頃は非常に美しい天然真珠のジュエリーが作られた時代であるのと同時に、初期の頃の養殖真珠がジュエリーに使われはじめた時代でもあります。

この時代に天然真珠として最大に近い大きさの最高級の天然真珠を使ったロングネックレスは、現在の貨幣価値に換算して約10億円で取引されたと言う記録が残っています。

養殖真珠が多く市場に出回るようになったのは、1920年頃からです。
1940年代にはもう養殖真珠が凌駕していき戦後は言うに及びませんので、美しい天然真珠が用いられたアンティークジュエリーを探すのであればやはり1930年代頃までというべきでしょう。

「養殖真珠」といっても本当の初期の頃(20世紀初頭)の養殖真珠は真珠層が厚くとても出来がいいです。
例えば下記は、1920年前後に英国で製作された養殖真珠のネックレス。
真珠の粒は0.8センチ程です。

1920年養殖真珠

現代の養殖真珠とは雲泥のレベルの差があり、それはそれで近年では高額に取引をされています。
天然真珠への評価が高まる昨今では、初期の頃の養殖真珠はヨーロッパのオークション等で非常に高価な値段がついてきています。
養殖真珠へのイメージが大きく変わるのではないでしょうか?

アンティーク真珠に関して更に詳しい情報は、アンティーク真珠についてをご参考ください。

アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。

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