Antique Jewelry News

2018-01-01謹賀新年2018
明けましておめでとうございます。
2018年が皆様にとって素晴らしい年になりますように。

今年また素敵なジュエリーをハンティングし、皆様にご紹介できるよう頑張ります!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2017-12-30年末年始の営業のお知らせ
今年は早めに冬期休暇を頂戴いたしましたので、年末年始は当店は絶賛営業しております!
お問い合わせ等お気軽にいただけましたら幸いです。
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NEWアンティークジュエリー新着商品

ジョージアンジュエリーの何が素晴らしいかといえばやはりそれは作りの良さです。
特に金細工。
何とこのブレスレット伸縮します!
でもスプリングを使っているのではありません。

ジョージアン 伸縮するゴールドブレスレット(イギリス)

ジョージアン 伸縮するゴールドブレスレット(イギリス)

【ゴールドの編み方で伸縮するブレスレット】
ゴールドの編み方の妙で、メッシュ部分が伸縮するブレスレットです。
金細工技術が頂点に達した19世紀初頭、1820年頃のイギリス製。
実にジョージアン王朝時代後期らしい巧みな金細工の技です。
ネットのように伸びるゴールドの編みをどうやって作ったかといいますと、ゴールドのメッシュを互い違いに編むことで空間に幅を持たせそこが伸び縮みするようにできています。
「ゴールドの輪」を複雑かつ緻密に組み合わせています。
1800年から1830年頃にかけての英仏での金細工技術が宝飾史においても傑・・・

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アンティークガーネットリング(アルマンディンガーネット)

アンティークガーネットリング(アルマンディンガーネット)

【艶のある4石のアルマンディンガーネットリング】
1月の誕生石、アンティークガーネットのリングのご紹介です。
ガーネットはアンティークジュエリーで多く見つかる宝石の一つですが、その色や艶は様々で千差万別です。
個人的に最も好きなガーネットの一つがこの少しワインレッドを帯びたアルマンディン種のガーネットです。
皆様から多くご要望を頂く南フランスのペルピニャンガーネットもこのアルマンディンガーネットに属します。
少しワイン色を帯びながらも明るい色調のとても艶のあるガーネットが4石、横一列に並んだリング。
良質な美しいガーネッ・・・

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ロッククリスタル ロングピアス(オーストリア 1920年頃)

ロッククリスタル ロングピアス(オーストリア 1920年頃)

【アールデコらしいロッククリスタルのロングピアス】
ロッククリスタルはアールデコ期に重用された宝石の一つです。
透明無色なロッ…

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クリソプレーズ指輪(1970年代ヴィンテージリング)

クリソプレーズ指輪(1970年代ヴィンテージリング)

【ヨーロッパで大人気の1970年代のヴィンテージジュエリー】
近年、ヨーロッパ特にロンドンのアンティークディーラーがこぞって探し…

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アンティークイリュージョンリング(幻影の指輪)

アンティークイリュージョンリング(幻影の指輪)

【イリュージョン(幻)のリング】
視覚的マジックで、指輪を回転すると指輪が拡がっていくような錯覚を起こす指輪です。
逆方向に回…

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シェルシュミディがご紹介するアンティークジュエリーについて

シェルシュミディは、フランスのアンティークジュエリーを中心に良質でありきたりではない希少性の高いヨーロピアンアンティークジュエリーを厳選してご紹介しています。 フランスアンティークジュエリーの中でも そのジュエリーが作られた時代の特徴が極めてよく出たもの、 希少で滅多に手に入ることのない技法が施されたもの、他にない装飾様式やスタイルを持ったものにこだわって買付をしております。 特に力を入れているのがフランス18世紀の王侯貴族のアンティークジュエリー、 王政復古の時代のアンティークジュエリー(この時代のジュエリーは日本では他ではほとんど見ません)、 南仏やノルマンディーなどのフランスの地方アンティークジュエリー、ベルエポック時代の古典的な美しい様式のアンティークジュエリー、 19世紀末のアールヌーボーのジュエリー、幾何学的でシャープなオーセンティックなアールデコにかけてのジュエリーです。 シェルシュミディでご紹介をしているアンティークジュエリーは現地でも非常に珍しい類のもので、他では手に入らないものです。

シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーの矢葺が直接フランスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。 買付後は一点ずつ細かい検品をします。 ジュエリーに応じたクリーニングを施し、宝石はすべて鑑別所でチェックし、必要なものはアンティークジュエリー専門の工房で修理を致します。 万全の体制を整えるため、買付後は1点ずつ時間をかけて新着のジュエリーをご紹介していきます。 4-5日に1点ぐらいの割合で新しく仕入れましたアンティークジュエリーをHPにアップしてまいります。 (その都度、買付の際のエピソードなどを交えたメールマガジンを発行させていただいております。 是非メールマガジンにもご登録ください。)

About antique jewelryアンティークジュエリー情報

アンティーク真珠について

「アンティーク=天然真珠」だと思っていませんか? アンティークジュエリーに少しでもお詳しい方でしたら「昔は養殖の技術がなかったのだから、アンティークジュエリーで使われている真珠は全て天然真珠ですよ」といったことを聞かれたことがあるでしょう。 これはアンティークジュエリーの業界のセール文句になっているようですが必ずしも正しくはありません。 アンティークジュエリーに使われている真珠の多くが天然真珠です。 しかし全てが天然真珠ではありません。 上記の「アンティーク真珠=全て天然説」はヨーロッパで養殖真珠が本格的に市場に出始めるのは、一般的に1920年代頃からと言われていますからそれに基づいた論拠ということになります。 しかし養殖真珠はそれ以前にヨーロッパに存在し、一説には1880年頃から存在していたと言われています。 実際に1900年頃のヨーロッパのアンティークジュエリーから一部に使われています。 例えば下記をご覧ください。 こちらはフランスの有名なジュエリー専門のオークション会社のカタログから抜粋したものになります。 クリスティーズを初め世界の名だたるオークション会社のジュエリー競売では、真珠に関してきわめて厳密な明記が求められ、専門家が事前調査をしています。 この「真珠とダイヤモンドの指輪」は「1900年頃に製作されたと」推定されていますが、ジュエリーの説明文のところにここに「Perles de culture(養殖真珠)」と言う記載があります。 同じカタログから別の事例をご紹介いたしましょう。 こちらは花綱模様の美しい典型的なベルエポック時代のダイヤモンドと真珠のペンダントです。 こちらは1910年頃の推定と先ほどの作品より僅かに後年になりますが、こちらは「une perle en pampille(天然真珠の房飾り)」と記載があります。 天然真珠になります。

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18世紀アンティークジュエリーの特徴と魅力

市場に流通するアンティークジュエリーの多くは、19世紀後期以降のものです。 アンティークジュエリーの中でも現在市場に流通するアンティークジュエリーの多くは、19世紀後期以降のものです。 18世紀のアンティークジュエリーというのは、イギリスのアンティークジュエリーでもフランスのアンティークジュエリーであってもきわめて流通量が少ないもの。 どれくらい少ないかというと、現地のアンティークショップに行っても、ほとんどのお店にも一点もないのが普通です。 実際、当ショップでも18世紀のジュエリーは両手で数えられるぐらいしか扱っていません。 出てくることは稀で、高いお金を払おうが払うまいが、滅多に見つけられないのが18世紀アンティークジュエリーなのです。 18世紀といえば1700-1799年。 フランスの18世紀ジュエリーはその大半がフランス革命(1789-1799)に入る前に作られていますから、まさに250年以上前に作られた歴史的遺産です。 ブルボン王家の最盛期から、フランス革命によって王政が滅びた激動のフランス18世紀。 歴史的に見てもとても面白い時代ですし、ご存知のとおり文化的に素晴らしく洗練されて成熟した文化が生まれて、そして壊された時代です。

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アンティークジュエリーの刻印(ホールマーク)について

世界で最も長いジュエリーの歴史をもつ国のひとつフランス。 フランスの刻印制度はイギリスと並び世界で最も早く、制度が作られました。 フランスの刻印は金の刻印だけでもフランス国内用に作られたゴールド製品の押される刻印、輸出用ゴールド製品に押される刻印、輸入金製品に押される刻印等いくつもあります。 すべてを網羅するのはプロでも難しいですが、アンティークジュエリーで使われる刻印はある程度は決まっています。 (もちろん珍しい刻印も時々出てくるのですが・・・) フランスの刻印は昔も今も国によって厳しく管理されていますので、「金位や貴金属の区分」に関しては、刻印を正確に読み取ればまがい品をつかむことはまずありません。 ただし刻印で読み取れるにはフランスのアンティークジュエリーの場合、貴金属の種類と金位、製造国が主で、必ずしもアンティークの真偽を保証するものではないことも多いです。 (イギリスの場合、製造年や具体的な地域までが刻印で読み取れる場合が多いです) もちろんヒントになるところはあります。 分からない刻印を調べたいときは、分厚いフランスの専門書で調べるとほとんどすべてが明らかになります。

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アールヌーボー(アールヌーヴォー)のアンティークジュエリーについて

知られざるアールヌーボーの本質 しなやかな曲線と自然への感性。 日本でも人気の高いアールヌーヴォー様式ですが、その「本質」は意外に知られていません。 アールヌーヴォーは19世紀末(1900年前後)、あらゆる芸術領域を席捲した装飾様式です。 ジュエリーの世界でアールヌーボーは、「貴石をシンメトリーにセッティングした従来のジュエリー作り」から「宝石的価値ではなく色によって選別した石を、美しく彫金されたゴールドにニュアンスカラーのエナメルと共にセットしたジュエリー」への脱皮をもたしました。

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アールデコのアンティークジュエリーについて

アールデコジュエリーとは何か 1930年、著名なデザイナーであったポール・イリブ(Paul Iribe)はアールデコのジュエリーについて以下のように述べています。 「キュービズムとマシンデザインのために、花を犠牲にしている」。 アールデコ期にも以前として花や葉っぱなどの自然主義のモチーフのジュエリーも存続しつづけますが、「抽象的なジェオメトリックなデザインの台頭」なしにこの時代の動きは語れません。

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1940年代のカクテルジュエリーと戦後エステートジュエリー

1940年代のジュエリーの特徴はまず肉厚なイエローゴールドです。 磨き上げた艶のある鮮やかなイエローゴールドの面をデザインの中に大胆に使っているのが、1940年代以降のジュエリーの特徴です。 戦争の足跡が聞こえていたこの時代プラチナは軍需金属とされたため、イエローゴールドへの回帰が高まっていたと言う社会背景もあります。

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Antique Episodeアンティークエピソード

ロッククリスタル(Rock Crystal)のアンティークジュエリー

ロッククリスタルとは、無色透明な水晶のことです。
ギリシア語で「 krystallos 」は「氷」を意味し、ロッククリスタルの名前の起源になっています。
水晶の内、不透明なものをクォーツ(石英)、透明なものを水晶と呼びます。
透明で無色なロッククリスタルは、古代「氷が化石化」したものと信じられていました。
ロッククリスタルは古代より彫り物をするにも好まれ、古代エジプト、イラク、イランなどそのようなジュエリーが見つかっています。

ヨーロッパでは1650年ぐらいからジョージアン王朝時代に至るまで、宝飾家は表面がフラットになったクリスタルの上に彫りを施して、側面にファセットを入れました。
このようなロッククリスタルをジュエリーは「Stuart Crystals」と呼ばれています。
下記はロッククリスタルに彫りの入ったペンダント。 
シャルル1世が描かれています。

スチュアートクリスタル
(c) Trustees of the British Museum
この時代、ロッククリスタルは指輪のベゼルやピアス、クラスプ部分やカフスに用いられました。
ヴィクトリア時代になると、ロッククリスタルに彫りを施してシール(印章)やカメオ、インタリオにするのが流行しました。

そしてロッククリスタルを語る上で欠かせないのが、アールデコ期です。
幾何学的な形に切りとられたロッククリスタルが指輪やブローチ、ペンダント、ブレスレットのプレートとして重用されます。
ロッククリスタルのプレートの中心にダイヤモンドなどの宝石がセットされることもしばしばでした。

下記は当店扱いのオーストリアのアールデコのピアス。

クリソプレーズ(chrysophrase)を用いたアンティークジュエリー

アンティークジュエリーで時々目にする緑色の石、クリソプレーズ。
古くはローマ時代からカメオなどの装飾品に用いられてきました。
かのアレキサンダー大王もクリソプレーズを胸飾りにしていました。
アンティークジュエリーでは特に、19世紀半ばからアールデコ期にかけてのジュエリーに時々見ることができます。
クリソプレーズとは、黄緑色や薄緑色のカルセドニー、つまり瑪瑙(めのう)の一種であることから「緑玉髄(りょくぎょくずい)」とも呼ばれます。
「カルセドニー」と言いますとあまり高価な印象がないかもしれませんが、クリソプレーズはカルセドニーの中でもっとも産出量が少なく、高価に取引されます。
クリソプレーズのグリーンはその明るさから強くイエローをイメージさせます。
その色合いから「金」の中から生まれた宝石と考えられました。
ギリシャ語の「chryso(金)」と緑色の植物「prason(韮)」が語源です。

クリソプレーズと一言で言いましても色の幅はかなり広いです。
エメラルドグリーンの透明感あるクリソプレーズは、特にアールデコ期のハイクラスなジュエリーで見ることが多いです。

下記は当店で販売済みの大粒のクリソプレーズを大胆に用いたアールデコ期のロングピアスです。

クリソプレーズとダイヤモンドの超ロングピアス(1920年頃フランス、クリソプレーズ、18金ゴールド)

このクリソプレーズはまさにお見本のようなクリソプレーズの色で、いつも鑑別をお願いしている鑑別士さんも絶賛でした。
エメラルドより明るく翡翠より深みのあるエメラルドグリーンのクリソプレーズは見ているだけで心が洗われていくようです。

アールデコ期以降はヴァンクリーフアーペルなどの名だたるメゾンがやはりクリソプレーズを用いたジュエリーを生み出しています。
下記は1970年代、ヴァンクリーフアーペルのクリソプレーズとダイヤモンドのブローチです。

クリソプレーズヴァンクリーフ

同じく下記はやはりヴァンクリーフ・アーペルが同時代に発表した珊瑚とクリソプレーズのゴールドペンダントネックレスです。
クリソプレーズ2

こちらの2つのヴァンクリーフアーペルの作品では少し濃い緑色のクリソプレーズが使われています。
他の宝石にはない豊かな緑色の幅もこうしたグランメゾンのクリエイションを掻き立てた理由でしょう。

アンティークガーネットとその種類(アルマンディン、パイロープ、ロードライト等)

ガーネットは、アンティークジュエリーで最も重用されてきた宝石の一つです。
ガーネットには古くから色々な言い伝えがあります。
その中で最も古いのが、「ガーネットはノアの箱舟の灯として使われて、暗闇を照らした」という伝説。
ガーネットの深く赤い石は、古代から疫病に強い効力があると信じられてきました。
古代エジプト人及びローマ人は血液関係の病気の治療にガーネットを使ったそうです。
中世ヨーロッパではガーネットを持つと友情に恵まれ、権力の座につくとされ、支配者層に好まれました。
ガーネットには暗闇でも見通せる、ガーネットを身につけることで洞察力が増すと信じられてきたのです。
ガーネットがジュエリーの表舞台に出はじめたのは18世紀初頭からです。
下記は18世紀のガーネットを用いたフランス、ヴァンデ地方の指輪です。

アンティークガーネットの指輪(18世紀地方ジュエリー、ヴァンデ地方)

アンティークジュエリーにおいて、ガーネットほど様々なジュエリーに様々な方法で用いられた色石はありません。
ガーネットの硬度は6.5-7.5と比較的高くカラーバリエーションも豊かなガーネットは、あるときは指輪、ピアス、ブレスレット、そしてカメオやインタリオなどにされてきました。
(デマントイドガーネットの硬度がおよそ6.5、ロードライトガーネットの硬度が7.5です)
宝石としては十分な硬度がありながら、ダイヤモンドやコランダム程までは硬くなく、彫り物も可能ということで、ガーネットは細工もののジュエリーにも重用されました。
下記はガーネットにインタリオが施された指輪です。

アンティークインタりオ指輪(ガーネット、天然真珠、イニシャル)

なぜガーネットと言う一つの宝石で硬度に幅があるのかと言えば、「ガーネット」と言う名称が複数の石のグループの総称で、その中に4つの異なるグループが存在するからです。
その4つとは下記になります。

1)ワインレッドに代表されるガーネットがアルマンディンガーネット
現在では、良質なアルマンダインガーネットは滅多に見ることがありません。

アンティークガーネットブレスレット(1900年頃、18Kゴールド)

2)ルビーに似た鮮やかな赤色のガーネットがパイロープガーネット
パイロープとはギリシャ語で「火の目」という意味です。
チェコスロバキア西部(元オーストリア領)にあるボヘミア地方では中世よりこのような火の目のような深紅色のパイロープが採掘されていました。

アンティークガーネットネックレス(パイロープガーネット、ペンダントネックレス、ヴェルメイユ)

3)紫赤ー褐赤色のロードライトガーネット
アンティークジュエリーで見られるガーネットの中で最も多いのがロードライトガーネットです。
ロードライトとは、「バラの花のような」という意味で、この意味の通り、やや紫がかった赤色をもつガーネットです。
バラに近い、紫がかった印象的な赤色のものが高い評価を受けています。
また、透明度も非常に重要視されています。
主な産出国は、タンザニア、マダガスカル、スリランカなどです。
特にスリランカ産は、バラの花を想わせる良質な石が産出されたことで知られています。

アンティークガーネット十字架ペンダント(クロス、ヴェルメイユ、南仏)

4)美しいオレンジ色のスペサルティンガーネット
この種のガーネットはアンティークジュエリーではほとんど見ることがありません。

現在では色の調整が行われていますから(アンティークガーネットで見られたような良質のガーネットが現在では枯渇しているため)、これほどカラーバリエーションがあるのはやはり昔の天然無加工だからです。
18世紀には特にピンク色のガーネットが、19世紀には明るい赤色の華やかなガーネットがもてはやされました。
シックな色調が魅力的なピンク色のアンティークガーネットは、その大部分が18世紀のヨーロッパで採られました。
この時代であってもピンク色のガーネットはとても産出量が少なく、小さくカットされて大切に使われました。
柔らかいピンクの色は、当時の照明のろうそくの下で、ダイヤモンドの煌めきと同じような光り方をするものが好まれたそうです。
下記はジュエリー自体は19世紀初頭に作られていますが、その色調から判断してピンク色を帯びたガーネットそのものは、もっと古い時代のものと推定できます。

19世紀十字架クロスペンダント(ピンク紫ガーネット)

赤色の他のアンティークガーネットとしては、緑色のガーネットが有名です。
グリーンガーネットは、聖書にも記載のある最も古い宝石の一つです。
「燃える石炭」とも呼ばれ聖書の中ではノアの箱舟の道しるべの明かりとして使われたグリーンガーネット。
強力な守護の力を持つと信じられ、魔除けとして使われたり、医薬的効能を持っていると信じられてきました。
グリーンガーネットには主に2種類あります。
翡翠と良く似たグロッシュラーガーネットと、ガーネットコレクターの垂涎のデマンドガーネットです。
下記はグリーングロッシュラーガーネットの指輪です。

グリーングロッシュラーアンティークガーネット指輪(ダイヤモンド、クロスオーバーリング)

ヨーロッパのガーネットの産地というと、ボヘミア(現在のチェコ共和国あたり)のイメージが強いと思いますが、フランスでもガーネットは産出されました。
中でも「ペルピニャンのガーネット」は、その質の高さで有名で、色調の明るい赤色がその特徴です。

ペルピニャンガーネットのアンティークブローチ(バーブローチ、クローズド、1840年頃)

ペルピニャンは、ピレネー山脈ぞいの、フランス南西部の地中海沿岸の町です。
科学的にはペルピニャン産か否かを鑑別できる術はなく、特にアンティークガーネットの場合、そこまで細かい産地の特定は困難です。
現在市場に出回っているガーネットのほとんどはフランス産でもボヘミアのものでもなく、タイ産がほとんどです。

ヨーロッパには、そんなガーネットを記念日に贈る習慣もあります。
まず結婚18周年。
ガーネットの宝石言葉は貞操。
そこから変わらぬ愛を届けるという意味で、この習慣が生まれたのでしょう。
そして初めての記念日。
またヨーロッパでは、最初に子供に与える宝石としてガーネットが贈られることが昔から多いです。
これはガーネットの持つ勤勉な力、人生に忠実であってほしいという両親の願いからでしょう。

指輪・リング
アンティーク ring
ネックレス
アンティーク necklace
ピアス・イヤリング
アンティーク pierce
ブレスレット
アンティーク bracelet
ブローチ
アンティーク brooch
高級ジュエリー
アンティーク high jewelry