スウェーデンの工房印入り、アンティークジェットネックレス
1910年頃の何とスウェーデン製のジェットのネックレスです。
アンティークのジェットは、イギリスのウィットビーで採れたのはご存知の方も多いことと思います。
ウィットビージェットは当時、もちろんイギリスにとどまらず様々なヨーロッパ諸国でアクセサリーにされました。
こちらのネックレスは土地的にも近かったスウェーデンで製作されています。
製作したのは、REDBLOMと言う工房で、こちらの工房印。
また日本では滅多にお目にかかることのない、数々のスウェーデンの刻印がしっかりと押されています。
その充実した刻印や洗練されたデザイン、堅牢で緻密な作りから非常にハイクラスの作品であることが分かります。
スウェーデンのアンティークジュエリー自体とても珍しいものですので、大変希少な作品です。
白い首元に黒いネックレス、大胆な色の対比をお楽しみください
アンティークモノでも現代ものでも、意外にないのがお洒落な黒いジュエリー。
白い首元に黒いネックレスを身に着けるところを想像してみてください。
現代の日常のワードローブの中でもパーティシーンでも、これほど映える組み合わせはないです。
シェルシュミディでは、垢抜けない喪のジェットのジュエリー(イギリスのジェットのジュエリーはそうしたものが多いです)は扱わないのですが、こちらのネックレスはその洗練なデザインに一目ぼれでした。
「ジェット=光らない」と言う認識をお持ちの方も多いですが、間違いです。
カッティングによって光沢を出すこともマットのままにすることも可能です。
こちらのネックレスのジェットは、ファセットが細かく入り、程よい光沢感が出ています。
1石ずつ銀で爪留めされており、堅牢さを出すために裏側はしっかり銀の枠で固定されています。
チェーンも銀製で、細やかなハンドメイドのチェーン。
この部分だけでも希少性が高いです。
類稀な珍しいジュエリーです。
ネックレスの長さは44センチ。
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アンティークと言いますとイギリスとフランスのイメージが強く、スウェーデンと言いますとピンと来ない方も多いことでしょう。
しかしスウェーデンも実は豊かなアンティーク文化のある国です。
フランスやイギリスのジュエリーと少し異なる雰囲気がり、ロシアのジュエリーと似ているという人もいます。
それも不思議ではありません。
地理的要因が強いです。
首都のストックホルムはサンクトペテルブルクに実は距離的にかなり近く、ロマノフ王朝期のロシア人向きのジュエリーを作っていた工房もあります。
日本ですと戦後のの銀製のデザインの秀逸なジュエリーを思い浮かべる方が追いかもしれませんが、1900年頃に作られたハイクラスのスウェーデンのジュエリーには、ファベルジェに類似したような作品も見られます。
やはりこれは地理的にロマノフ王朝とかなり近かったためだと思われます。
下記は当店扱いのダイヤモンドの指輪。
20世紀初頭の作品です。
ぱっと見たところフランスやイギリスの作品にも見えますが、内側のホールマークでスウェーデンのジュエリーであることが分かります。
スウェーデンの刻印は比較的特長があり、内側に3つのクラウンの入ったハートのような形が、ゴールド製品に押されています。
アンティークの刻印は磨耗も強く見ずらいことも多いですが、特徴のある刻印なので比較的見つけやすいですよ。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。