カンティーユ金細工ペンダント(ダイヤモンド、デマントイドガーネット)

竪琴をモチーフにしたカンティーユのペンダント 「金の刺繍」と呼ばれるカンティーユ細工が見事なペンダントです。
モチーフは竪琴です。
竪琴は芸術の神アポロンのアトリビュートです。
フィリグリー細工の表面にはいずれもミルグレインが打たれ、下部のドロップラインの先端に至るまでカンティーユ細工が広がります。
また弦部分の線のような細さには感動します。
弦の部分は糸鋸で挽いてヤスリで完璧に仕上げてあり、ナイフエッジのように横幅に厚みを持たせているので堅牢さはあります。
金の板からすべて掘り出して作業されています。
カンティーユは主に1820-1830年頃の英仏で見られますが、このペンダントのカンティーユはもう少し後年の1880年頃と推定できます。
カンティーユ細工はこの頃も僅かに作られ、このようなセレクションの宝石のセッティングの仕方は19世紀後期ならではです。
当時ヨーロッパを席捲していた古代文明の影響も見られます。
ところどころの粒金が鑞付けされていますが、これはトルニア文明のグラニュレーションを模していると考えられます。 緑の石は何とデマンドイドガーネット このペンダントの魅力の一つはデマンドイドガーネットです。
ダイヤモンドもしっかりと大きさがあり綺麗で、キューレットが切り落とされたオールドヨーロピアンカットであることが分かります。
もっとも大きなダイヤモンドの直径が3ミリ強です。
ループ部分に刻印が入っており、形や大きさから察するにフランスの18金の刻印のように見えますが、かなり薄れていて読み取れません。
ペンダント自体の横幅は2.2センチ、縦幅はペンダント通し部分も含めて5.4センチ。
注:チェーンは付属していません。

  • 幅:22mm 
    高さ:54mm 
    重量:4.2g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

カンティーユ金細工ペンダント(ダイヤモンド、デマントイドガーネット)

  • 竪琴、ガーランドのような模様へと中心から螺旋状にモチーフが広がります
  • 壮大な金細工でありながら金板を切り出したオープンワークであり、軽やかです
  • ペンダント通しのところに至るまで完璧な細工で、見る者の眼を離しません。
  • デマントイドガーネットは約1.5ミリと小さいですが抜群の存在感を放ってます
  • フィリグリー、カンティーユ、粒金、様々な金細工技術の結晶です
  • カンティーユ金細工ペンダント(ダイヤモンド、デマントイドガーネット)
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カンティーユ金細工ペンダント(ダイヤモンド、デマントイドガーネット)

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アンティークエピソード

グリーンガーネット(グロッシュラーガーネット、デマントイドガーネット)

ガーネットと言えば赤色のイメージが強いと思いますが、緑色のガーネットも存在し、アンティークジュエリーでは特にデマントイドガーネットが特別な存在です。

グリーンガーネットは、聖書にも記載のある最も古い宝石の一つです。
「燃える石炭」とも呼ばれ聖書の中ではノアの箱舟の道しるべの明かりとして使われたグリーンガーネット。
強力な守護の力を持つと信じられ、魔除けとして使われたり、医薬的効能を持っていると信じられてきました。

グリーンガーネットには主に2種類あります。
翡翠と良く似た「グロッシュラーガーネット」と、ガーネットコレクターの垂涎の「デマンドガーネット」です。

グロッシュラーガーネット
グロッシュラーガーネットはガーネットの種類の1つで、「グロッシュラーガーネット」と言っても様々な色が存在します。
オレンジ系、イエロー系、ゴールド系。
そのカラーバリエーションの一つが、緑色のグロッシュラーガーネットです。
下記はグリーングロッシュラーガーネットの指輪です。

グリーングロッシュラーアンティークガーネット指輪(ダイヤモンド、クロスオーバーリング)

グリーンのグロッシュラーガーネットの内、特に深い透明なグリーンの石を、特別に 「ツァボライトガーネット」と呼ぶことがあります。
これは鉱物名ではなく商業名で、命名したのはティファニー社です。
「ツァボライト」の産地は、アフリカのケニア・タンザニア国境地帯。
ツァボライトが発見されたのは、デマントイドガーネットが発見された100年ほど後になり、アンティークジュエリーではまずあまり見られない宝石です。 デマントイドガーネット
アンティークジュエリーファンにとって垂涎なのがデマントイドガーネットで、ご存知のない方はいらっしゃらないのではないでしょうか?
当店でもよくリクエストを頂く宝石ですが、実際の市場ではほとんど見かけることがない非常に貴重な宝石です。
なぜかと言えばデマントイドガーネットは、帝政時代のロシア・ウラル地方のみで採掘された宝石だからです。
発見されたのは19世紀で、その採掘はロマノフ王朝が革命で倒れるまで続きます。
デマントイドガーネットに神秘的な魔力があるのは、この宝石がロシアのアンティークジュエリーと深く結びついた宝石だからでしょう。
ロシア皇帝アレクサンドル3世は、かのカール・ファベルジェにデマントイドガーネットを用いた宝飾品を多く作らせています。

アンティークジュエリーで見られる緑色の宝石は、エメラルド、トルマリン、ペリドット、デマントイドガーネット。
デマントイドガーネットは、この中で比較的ペリドットの色に一番近いですが、その違いは鮮やかな明るいイエロイッシュ・グリーンです。
イギリスのアンティークジュエリーでもデマントイドガーネットは使われましたが、その数は非常に少ないです。
フランスのアンティークジュエリーではほとんど見たことがありません。
下記はイギリス製。
カンティーユ金細工ペンダント デマントイドガーネット(ダイヤモンド、デマントイドガーネット)

宝飾界の宝物であったデマントイドガーネットは、イギリスのアンティークジュエリーで見かけても小さな石が部分的に使われるに留まることが多いです。
下記もイギリス製で、真ん中の緑石がデマンドガーネットです。
トルマリンとアクアマリン、デマントイドガーネットのペンダント

下記もイギリス製ですが、このように全ての石がデマントイドガーネットであるのは、極めて希少な例です。
デマントイドガーネット ハートシェイプロケットペンダント

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