ハイジュエリーらしいワンランク上の宝飾技術
19世紀までの手作り感を残した素朴アンティークジュエリーとは一味異なる、ワンランク上の宝飾技術で作られたダイヤモンドピアス。
卓越した宝飾技術で、無駄のないすっきりとしお花のラインを作っています。
シャープなラインで削った花びら一枚ずつに、透明度の高い美しいローズカットダイヤモンドを一つずつセット。
後ろから見ると分かりやすいですが、花びら一枚ずつにダイヤモンド用の小さな穴を開けており、この穴の開け方はとても変わっているんです。
そこに深めにダイヤモンドをセットして、更に一つずつ丁寧に爪留めしています。
花びらの柔らかい椀状のシルエットが見事
デザイン的にはよくありそうなピアスですが、一段と垢抜けているのは、宝飾技術の違いです。
特に花びらのしたシルエットは他に類を見ないものです。
中心から外側へ椀状に拡がったカーブが、ふわりとした花びらの形状を雄弁に表現。
雄しべのところを高く持ち上げて大きめのローズカットダイヤモンドをセット。
この雄しべの高さと、中心に向かって窪む花弁の高低の差が立体感を生んでいます。
またこの雄しべの底辺あたりから円周上に薄くイエローゴールドが塗られています。
花の内側からパッと華やいだ雰囲気がでています。
留め具へとつながる線状のつなぎ部分にも美しいローズカットが左右3石ずつ埋めこまれ、その上の留め具のところに大きめのローズカットがまた一つ輝きます。
左右各13個、総計26個のローズカットが所狭しと煌いています。
地金は18Kゴールドを用いて、お花の部分のダイヤモンド周りと、留め具につながる直線的なバー部分のダイヤモンド周りがプラチナになっています。
1910年前後のフランス、あるいはイギリス製。
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クラスターリングとは、中央の石を中心に周りを一回り小さい石で囲むお花のようなデザインの指輪のことです。
石と石の間が同じ間隔で詰まっています。
19世紀後期に、イギリスやフランスで特にクラスターリングが流行しますが、それ以前からあった伝統的なデザインです。
現代でも使われ続けているデザインで、クラスターエンゲージリングといってプロポーズの時に贈られることも多い指輪デザインです。
「ヴィクトリア王朝時代末期のクラスターリング ダイヤモンド」
「クラスターリング」といっても、場所も時代も変われば雰囲気は大きく異なります。
下記はフランスで20世紀初頭に製作された、大きなブルーサファイヤをダイヤモンドで囲ったクラスターリング。
先ほどのヴィクトリアンのクラスターリングに比べて大ぶりで、よりモダンな雰囲気が出ています。
下記はオランダ製のクラスターリング。
下記は何と2重のクラスターリング。
中心の石を2周、小さい石で囲っています。
クラスターの「Cluster」とはお花や果実などの「房」「かたまり」のことです。
アンティークのクラスターリングでは、ダイヤモンドのものが多いですが、「ルビーxダイヤモンド」「サファイアxダイヤモンド」等、ダイヤモンドと色石の組み合わせの指輪も多いです。
下記はブルーサファイヤをダイヤモンドが囲っています。
下記は色石x色石のパターンで、すべてがガーネットでできています。
下記は真珠xダイヤモンドのパターンです。
また「クラスターピアス、イヤリング」と言って、同じデザインのアンティークジュエリーでピアスになったものも存在し、やはりとても人気があります。
「アンティーククラスターピアス(ダイヤモンド、お花)」
ブローチでも存在します。
アンティーククラスターピアス(ダイヤモンド、お花)。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。