アンティークジュエリーでも滅多に出会わない宝石、ラピスラズリ
アンティークジュエリーでも滅多に出てこないラピスラズリ。
ラピスラズリは玄人の方ほど好む宝石です。
かつてラピスラズリは、現代のイメージ以上にずっと高価な宝石だったからです
アンティークジュエリーで用いられているラピスラズリのほとんどがアフガニスタン産です。
現代ではそのまま宝石に用いることが出来るクオリティーのラピスラズリは枯渇してしまっています。
直径1.2センチ程の大きさのある球体の素晴らしいラピスラズリ。
ラピスラズリに特有の青系の斑点が、多く見られます。
古代様式の19世紀のピアス
ラピスラズリは19世紀の古代のリバイバルジュエリーやアールデコ期に特に好まれた宝石です。
このピアスもその例にもれず、19世紀のリバイバルスタイルで作られています。
古代を回顧させる、数珠のようなゴールドのセッティングです。
群青色のラピスラズリとイエローゴールドの組み合わせが鮮やかです。
ラピスラズリはその色彩の組み合わせから、イエローゴールドでセットされるのが常です。
旧式の刻印が本体部分にも針部分にも入っています。
推定フランス製。
18カラットゴールド。
動画も撮影しています。
ラピスラズリ アンティークピアス(19世紀)
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ラピスラズリは堆積層から出来上がった複数の鉱物が混ざり合い、内部に金を含んだ石です。
現在のイランからアフガニスタン近辺に連なる山脈にある鉱脈から採掘されていました。
その独特の群青色が美しいラピスラズリは、アンティークジュエリーでも歴史の古い宝石です。
ラピスラズリは(Lapis Lazuli)はエジプト、シュメール、バビロニアなどの古代文化から宝飾品にされてきました。
ラピスラズリの「青と金」は自然の中には存在しない色です。
そのため王や聖職者達が特別なパワーを持つ石として珍重したのが始まりです。
エジプトではツタンカーメンを飾るスカラベにもラピスラズリが使用されています。
宝石の中でも極めて歴史の古い宝石でありながら、アンティークジュエリーでも滅多に見ることができないほど数の少ない希少な宝石です。
下記は当店扱いのラピスラズリのピアス。
下記は珍しいラピスラズリが用いられたロケットペンダント。
アンティークジュエリーにおいてラピスラズリはエトラスカンスタイル(古代様式)のジュエリーや、アールデコのジュエリーに使われているケースが多いです。
下記はアールデコのラピスラズリのピアス。
下記は少し後年、1950年頃のラピスラズリのネックレスです。
ラピスラズリは、ラズライトを中心とする石の結晶体です。
アフガニスタン産がその産地として知られており、1271年の文献で既にそのことが記されています。
和名は瑠璃。
群小色のラピスラズリが有名ですが、緑色を帯びた青色から、濃い青紫色までさまざまな色のラピスラズリが存在します。
ラピスはラテン語で「石(lapis)」という意味で ラズリは、「lazward(天・空・青などの意)が起源で、「群青の空の色」を意味しています。
トルコ石と共に12月の誕生石です。
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