ペルピニャンガーネットアンティークピアス(クラスター)

数年ぶりに仕入れました!ペルピニャンガーネットのピアス アンティークジュエリーファン垂涎のペルピニャンガーネット。
誰もが欲しがるために市場の値段が暴騰してしまい、以前の数倍のお値段で取引されることが多いです。
ペルピニャンガーネットの大半はブローチで、ペルピニャンガーネットはブローチでも仕入れが難しいですが、今回は何とピアスを仕入れることができました。
譲ってくださったディーラーさんも最初は譲る気はなかったようなのですが、2回目に会った時に観念して持ってきてくれたのです。
ペルピニャンガーネットのピアスを入手するのは、当店でも数年ぶりです。
特にこちらのピアスは大きさがあります。 メイン石を脇石もすべてがペルピニャンガーネットという贅沢 中央の石を中心に周りを一回り小さい石で囲ったお花のデザインのクラスターピアスです。
赤石は脇石も含めてすべてがペルピニャンガーネット。
真ん中の石が特に大きく真っ赤な良い色です。
周りの石はメイン石に比べるとわずかに紫を帯びていますが、この色もペルピニャンガーネットでやはりよく見る色です。
よく見るとメイン石は、片方の方がひと回り大きめです。
このレベルのペルピニャンガーネットは当時としても珍しいのです。
ペルピニャンガーネットのジュエリーはセッティングも特徴的で、セッティングも王道を行くものです。
クローズドセッティングになっています。
メイン石を脇石を結ぶゴールドのワイヤーも、ペルピニャンガーネットのリングなどでよく見られる作りです。
ゴールドをたっぷり用いた、原始的なセッティングがペルピニャンガーネットのジュエリーの王道です。
19世紀中−後期のフランス製。
18カラットゴールド。
動画も撮影しています。
ペルピニャンガーネットアンティークピアス(クラスター)

  • 幅:14mm 
    高さ:22mm 
    重量:4.8g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

ペルピニャンガーネットアンティークピアス(クラスター)

  • 艶やかで明るい燦々と輝くペルピニャンガーネットの集まりです
  • ピアスとしても大きめで横が1.4センチ、縦が2.2センチ
  • ペルピニャンガーネットがペルピニャンガーネットを囲むクラスターピアス
  • メイン石がより真っ赤で、周囲の石の一部がわずかに紫を帯びてます
  • 残念ながら刻印はありませんが、針も堅牢で状態も良いです
  • ペルピニャンガーネットアンティークピアス(クラスター)
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ペルピニャンガーネットアンティークピアス(クラスター)

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アンティークエピソード

ペルピニャンガーネットとフランス南西部のアンティークジュエリー

イギリスのでもフランスでもアンティークジュエリーでもに使われているガーネットの大半がボヘミア産。
ボヘミアンガーネットはちょっと黒っぽい赤色をしており、アンティークガーネットと言うとそのイメージを強くお持ちの方も多いのはないでしょか?
しかしペルピニャンガーネットの用いられたアンティークジュエリーを見れば、そのイメージは払拭されるはずです。

ペルピニャンガーネットとは、フランス南西部ペルピニャン地方で産出されていた希少な美しいガーネットのことです。
カタランの文化歴史を象徴する宝石で、その歴史は1750年に遡ります。
ペルピニャンガーネットが採掘されたのは、18世紀半ばから1920年代にかけてです。
鉱山からガーネットが採掘されることはもうありません。
ペルピニャンガーネットは、深いピンクがかった赤ワイン色をしており、同じサイズのルビー以上の価値があると言われるずば抜けた宝石です。
昔から数は少なく、フランスアンティークジュエリーにしか(しかもそのほんのごく一部)存在しません。

フランス現地でもやはりアンティークでしか手に入らないペルピニャンガーネットは、まさに幻の石です。
まさにフランスのアンティークジュエリーに限定された美しいアンティークガーネットです。
下記は当店で数年前に販売済みのペルピニャンガーネットのピアスですが、いまだに多くお問い合わせを頂きます。

ペルピニャンガーネットのピアス(アンティーク、ベルエポック)ス

ペルピニャンガーネットのセッティングは、この地方独自のもので、「ペルピニャンセッティング」と呼んだりします。
石の下をゴールドで閉じます。

ペルピニャンガーネットアンティークブレスレット(18金ゴールド)

ガーネットそのもののカッティングも独特で、石が閉じられているので見にくいですが下は平らで、上にたくさんのファセットをつけています。
パピヨンと呼ばれるヴェルメイユの破片をガーネットとゴールドの間にいれて、美しい反射を起こすこともあります。

ペルピニャンガーネットは、真っ赤のものから、ピンク帯びた赤、ワイン色がかった赤と複数の色があります。
いずれの色もボヘミアンガーネットよりずっと明るい色調の赤が特徴的です。
下記のリングでは、真っ赤なペルピニャンガーネットとピンクを帯びたガーネットの両方が用いられていますが、どちらもボヘミアンがーネットにはない明るい色調です。

ペルピニャンガーネットアンティーク指輪(ダブルクローバー 三つ葉 )

ペルピニャンガーネットが生まれたペルピニャンという街はフランス南西部の都市です。
ペルピニャンの歴史は極めて古く、ローマ時代から人が定住していたといわれています。
中世になってペルピニャンの街の建設が始まり、1276年から1344年までは、マヨルカ王国の王国の首都として栄えます。
時代の中でマヨルカ王国に組み込まれたりバルセロナ伯領となったり、過酷な歴史を生きつつも、いつの時代もペルピニャンは複数の文化が入り乱れる工芸品の中心地でした。
ジュエリーもパリを中心としたジュエリーとはまた異なる味わいのジュエリーが作られました。

一つにはこの地域は鉱物的に非常に豊かな地域であったからです。
古くは銀、ゴールド(共に閉山しています)、そして宝石ではガーネットが産出され、この地域においてジュエリーは一大産業でした。
そしてその主役がガーネットでした。
ペルピニャンガーネットの一部はスペインに運ばれかの地でジュエリーにされたものもありました。
これはやはりスペイン国境の約20キロに位置する地理的要因も大きかったことでしょう。

「ペルピニャンガーネット」と言う呼称は産地による呼称であり、いわゆる鉱物名ではありません。
産地を取って「カシミールサファイヤ」と呼ぶのと同じロジックです。

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