0.6カラット超えのオールドヨーロピアンカットダイヤモンド
アンティークダイヤモンドは現代のダイヤモンドより大きさのある石が少ないです。
0.6-0.65カラットと、アンティークダイヤモンドとしては最大に近い大きさのダイヤモンド。
キューレットの先端を軽く切り落としたオールドヨーロピアンカットにされています。
こちらのリング、見た時に一目で引き込まれました。
大きさはもちろん、無色透明で色の点からも最上級のグレーディングがつくダイヤモンドです。
内包物もなく、これほど美しい無色透明なダイヤモンドは、アンティークダイヤモンドは人工的な加工が施されていないだけに極めて希少です。
爪も一ミリの狂いもない良い状態で、台座はバターカップ(キンポウゲ)の花びらが形になっています。
大きなダイヤモンドを用いながらも、リング自体は比較的細身です。
それでも重みがしっかりあり心地よいです。
ダイヤモンドの美しさが引き立つ洗練されたデザインです。
永遠に飽きが来ない一生モノのダイヤモンドリング。
豪華でありながら日常使いもできるデザインで堅牢、ギフトにも最適です。
これほどハイクオリティーで完璧なアンティークダイヤモンドは珍しいです。
プラチナとホワイトゴールドの白い金属の競演
全体は18カラットホワイトゴールドで、ダイヤモンドの爪やショルダー部分などダイヤモンド周りのみプラチナです。
プラチナの少量でよく延びる性質をいかしたセッティング。
左右に3石ずつ脇石でダイヤモンドが用いられていますが、この繊細なセッティングもプラチナワークです。
この時代、脇石のダイヤモンドにはローズカットダイヤモンドが用いられることが多かったのですが、全てオールドヨーロピアンカットにされています。
台座に深く埋め込まれていますが、1石ずつ粒のしっかりとした状態の良いダイヤモンドで1石でメイン石を飾れそうな質の高いダイヤモンドが惜しみなく用いられています。
この左右3石ずつのダイヤモンドが入ったショルダー部分は縁にミルグレインが打たれていて、精緻な細工が見られます。
またその台座は透かしが美しく、アンティークらしい芸術的な細工も魅力的なリングです。
1900-1920年頃のフランス製。
残念ながら刻印は消えてしまっていますが、18カラットゴールドとプラチナ。
指輪サイズは14.5号(有料でサイズ直し可)。
動画も撮影しています。
0.6カラット超 アンティークダイヤモンドリング(オールドヨーロピアンカット)
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アンティークジュエリーの王様と言えばやはり「アンティークダイヤモンドリング」です。
一言でアンティークダイヤモンドと言っても年代や国場所等によって実に様々なダイヤモンドリングが作られました。
年月と共に見て行きましょう。
1)まずは17世紀末まで遡るダイヤモンドリング。
この時代のダイヤモンドのカッティングは、テーブルカットが主流です。
2)次に少し年代があがり、18世紀後期のリングです。
18世紀のダイヤモンドはテーブルカットにされることもありましたが、ローズカットのことも多いです。
このリングのダイヤモンドは、ローズカットにされています。
3)こちらも同時代、やはり18世紀後期のリングです。
このリングではダイヤモンドはテーブルカットになっています。
4)少し年代があがって1800年頃のリング。
こちらのリングは南仏のものです。
5)イギリス、ジョージアン王朝時代後期(1820-1830年頃)のリング。
大きめのローズカットダイヤモンドです。
6)第二帝政期(1860年頃)のダイヤモンドリング。
ブルーエナメルも効果的に用いられています。
7)19世紀後期(1880年頃)ローズカットのダイヤモンドリング(フランス)。
8)アールヌーボーの特徴が出たダイヤモンドリング。
9)イギリスで言うところのエドワーディアン(1910年頃)のダイヤモンドリング。
プラチナ細工が美しいです。
10)アールデコのデザインと技術が秀逸な個性的なリング。
11)ヴィンテージと呼ぶべき、1940年代のリング。
国や地方によって特徴的なリングが見つかるのも、ダイヤモンドリングの面白さです。
11)下記は南仏アルルの作品。
12)下記はオランダの典型的なダイヤモンドリング。
ダイヤモンドはもちろんダッチローズカットです。
いかがでしょう?
一言でアンティークダイヤモンドと言いましても、ダイヤモンドのカッティングに始まり地金の違いやデザインのバリエーション等々、ダイヤモンドリングを見ればアンティークジュエリーのバラエティの豊かさを感じていただけたことと思います。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。