ローズカットダイヤモンドピアス（スターバースト　星）

フランスアンティークジュエリーの王道を行くピアス ローズカットダイヤモンドとゴールドの透かしが美しい、フランスアンティークジュエリーの王道を行くピアス。
耳にぴったりフィットするタイプで垂れるタイプのピアスでないところが、場所を選ばず使えて便利です。
フランスアンティークピアスの王道なので、いつも探しているアイテムなのですが実はあまり数はでてきません。
ダイヤモンドはローズカットで、スターバーストの台座に深く埋め込まれています。
横幅は9ミリ、縦幅が1.4センチほどで、この手のピアスとしては大きめです。
留め具等にも堅牢さがあり、実用性に優れた重宝なピアスです。 星とフルールドリスの台座 ダイヤモンドは浅めのローズカットになっており、メインダイヤモンドの台座は星の形をしています。
星（スター）は縁起良いモチーフで、このようなスターバースト（starburst）のアンティークジュエリーは、特にアメリカでとても人気がありますす。
フランスで19世紀後期-20世紀初頭のジュエリーに時々見られるスターバーストのジュエリーは、アメリカのマーケットにより高価に売却されることが多いようです。
メイン石の上、小さな上部の脇石もローズカットで、こちらの台座はお花の形になっています。
台座部分の透かしはフルールドリスで、レースのような繊細なラインが魅力。
この部分の完成度の高さからも、とてもしっかりとした作りのピアスであることが分かります。
1900年頃のフランス製。
地金は18カラットゴールドで、ダイヤモンド周辺部分のみがプラチナ製です。

幅：9mm　
高さ：14mm　
重量：2.2g
商品の状態：良好
販売価格：売り切れました。

ローズカットダイヤモンドピアス（スターバースト　星）

ダイヤモンドは2.5ミリ程と小さめですが、その緻密な作りから存在感があります
耳元にフィットするタイプ、直径1センチ弱のモチーフも程よいボリュームです
ダイヤモンド、プラチナのスターバスト台座、金の台座と3層からなる作り
フルールドリス部分の金細工の仕上げなど滑らかで心地良い上質な作りです
フランス18カラットゴールドの刻印あり

小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。

アンティークエピソード

星をモチーフにしたアンティークジュエリー（スターバスト）

星（スター　エトワール）は、ジュエリーのモチーフとして古くから好まれた題材です。
特にイギリスのヴィクトリア時代に星やスターバーストをモチーフにしたジュエリーが、多く作られました。
天然真珠のスターバーストのペンダント、星型のダイヤモンドブローチ等々です。

フランスでも同時期に星をモチーフにしたジュエリーが作られました。
下記は当店で発売済みのイギリス、レイトヴィクトリアンの星型のペンダント。

20世紀初頭にも、非常に洗練された星（エトワール）のジュエリーが好んで作られました。

この時代に星をモチーフにしたジュエリーが好まれて作られたのは、1910年に地球に接近したハレー彗星が影響しています。
当時、ハレー彗星はヨーロッパで大きな話題になりました。
20世紀初頭は、さまざまな都市生活の基礎ができて、「新しいもの、未知のもの」への好奇心が非常に強かった、特異な時代です。
飛行もこの頃はじまったために、宇宙に対する好奇心も旺盛でした。

下記はアールデコのボンブリング。
アールデコのジュエリーにも星をモチーフにした楽しげで独創的なジュエリーを見つけることができます。

アンティークボンブリング

現在のジュエリーでは、星のモチーフというともっとロマンティックな女性らしいイメージのジュエリーが多いですが、この時代の星のジュエリーは「未知への憧れ」「宇宙に対する好奇心」を表現したかっこいいジュエリーが多いです。
この時代の「星のジュエリー」には、果てしなく拡がる空、宇宙への希望など、人類の純粋な好奇心を感じます。

ダイヤモンドなどの貴重な宝石を贅沢にセットした星型（スターバスト）のジュエリーも作られます。
下記は1930年頃に製作された絢爛豪華なダイヤモンドペンダントです。

このようなアンティークジュエリーの星やスターバーストのモチーフは後に1950-1960年代に入って再び脚光を浴びます。
デザイナーたちは再び、「宇宙」にそのデザインのインスピレーションを求め、「Space Age（宇宙の時代）」と呼ばれるデザイン運動が起こります。
1950-1960年代も世界で宇宙開発が進んだ時代です。
こうして歴史を振り返ってみますと、宇宙に関する関心が高まるとそれがファッションの世界にも影響を及ぼしたのが分かります。