ジャルディネッティブローチ(リトルガーデン 18世紀 1750-1780)

18世紀のジャルディネッティのブローチ ジャルディネッティとはイタリア語で「小さな庭園(リトルガーデン)」と言う意味になります。
18世紀のフランス、ロココ様式や自然主義に伴い生まれたジュエリーデザインです。
小さな庭園をジュエリーに再現したようなこのジャルディネッティのデザインは、18世紀後期に大変好まれました。
18世紀のジャルディネッティの流行は19世紀にもリバイバルされますが、このジャルディネッティのブローチは1750-1780年頃の製作です。
現在そもそも18世紀のジュエリーはほとんど流通せず、稀に見つけることがあってもその大半は18世紀後半から末のものなのですが、このジュエリーはその少し前の1750-1770年頃と非常に古い時代に遡るジュエリーです。
ジャルディネッティのアンティークジュエリーは世界中のコレクター垂涎ものですが、その中でもとりわけ古い時代の素晴らしいジャルディネッティです。 これだけ大きなジャルディネッティを入手できたのは初めてです ジャルディネッティは指輪やペンダント(胸飾り)として作られました。
このブローチもブローチ金具は元々は、胸飾りであった可能性が高いです。
18世紀のジュエリーの場合、ブローチは後年に後付けされていることが多いですが、もちろん当時の胸飾りをそのままお洋服に縫いつけるわけにもいきませんので、ジュエリーとしての価値は下がりません。
ジャルディネッティは色石が入るパターンもありますが、このジャルディネッティはダイヤモンドだけ。
ダイヤモンドは全てローズカットにされています。
19世紀のローズカットとは異なる、非常にフラットなカッティングのローズカットです。
銀の台座でクローズドセッティングされ、この時代のダイヤモンドですので、内包物もあり全体的に黒っぽく見えますが、艶のあるダイヤモンドです。
光を浴びては妖艶に煌きます。
全体の大きさは横3.7センチ、縦が2.9センチでかなり大きさのあるジャルディネッティです。
18世紀のジュエリーは19世紀に近づくにつれて少しずつボリュームダウンしていきますが、この頃はまだボリュームのあるジュエリーが見られます。
地金は銀で、ブローチの針と受け部分のみがイエローゴールドです。

  • 幅:37mm 
    高さ:29mm 
    重量:10.8g
    商品の状態:良好です
  • 販売価格:484,000円(税込み)

ジャルディネッティブローチ(リトルガーデン 18世紀 1750-1780)

  • 渋さの中に、ロココの華やぎが感じられるこれぞジャルディネッティという作品
  • デザインのバランスも美しく、着けやすいです
  • 透明感があり、強い光を放つ存在感あるダイヤモンド
  • ふっくらとしたボリュームがあり、華やぎのある存在感も魅力です
  • しっかりとした厚み。裏面の2つの丸い金具が胸飾りであった形跡です
  • ジャルディネッティブローチ(リトルガーデン 18世紀 1750-1780)
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ジャルディネッティブローチ(リトルガーデン 18世紀 1750-1780)

484,000円  [通販価格:税込]
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アンティークエピソード

ジャルディネッティ(リトルガーデン)のアンティークジュエリー

アンティークジュエリーの魅惑的なジュエリーデザインに「ジャルディネッティ(Giardinetti)」があります。
ジャルディネッティとはイタリア語で、「小さい庭(リトルガーデン)」を意味します。

18世紀後半はフランスを中心にヨーロッパでは「花」がありとあらゆる芸術領域で流行します。
流行はジュエリーに限らず、洋服や香水、庭園、陶磁器といった様々な芸術分野に及びました。

時にアンシメトリーにデザインされた「庭園と花々」はロココ文化の中で花開き、ジュエリーの世界では大きな花束(フラワーブーケ)をデザインしたジュエリーが作られるようになります。
下記は1762年のフランスの「Traites des pierres precieuses(貴石について) 」に記載されていたジュエリーデッサンです。

traitedespierres

大きなサイズのジュエリーが流行し大きなものは何と20センチにも及ぶことがありました。
かのマリーアントワネットもフランス革命も近づく1786年に、ワイルドローズとサンザシのブーケのジュエリーをオーダーしています。

そして各国の宮廷で流行したこれらの豪華絢爛な花束のジュエリーが、少しサイズダウンしたのがジャルディネッティ。
18世紀から19世紀初頭にジャルディネッティの指輪やペンダント、ブローチが作られました。
花籠やブーケといった小さな世界を、ダイヤモンドやルビーを使ってデザインします。
花びらはルビー等の色石が好まれたほか、もっと淡い色を出したいときは、ダイヤモンドの裏に「フォイルバック」と言って色のついた金属の破片を入れることもありました。

ジャルディネッティのジュエリーには、ダイヤモンドだけのものや、数種の色石が使われているものの両方があります。
色石はゴールドで、ダイヤモンドは銀でセットされました。
下記は18世紀半ばに製作されたジャルディネッティの指輪です。

ジャルディネッティリング

下記は当店扱いの大きなサイズのジャルディネッティのブローチです。
こちらはダイヤモンドだけが使われています。

まるで指元に胸元に花が咲いたような、楽しい気持ちにさせてくれる愛らしいアンティークジュエリーです。

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