アールヌーボーゴールドリング ダイヤモンド(メープルリーフ 楓)

欧米でも愛されたカエデ、メープルリーフがモチーフです 触れた時にずしりとした重みのある、ボリュームのあるアールヌーボーのリング。
しっかりとした作りのかっこいいリングです。
特にショルダーの部分のカエデの葉のモチーフに、アールヌーボーの特徴がよく出ています。
かえでの葉(英語でメープルリーフ)は、ヨーロッパでも馴染みの深い葉で、パリの街でも晩秋になると公園のメープルリーフがカラフルな色を魅せます。
葉脈を彫金で掘り込み、葉脈の周りに艶消しを施した金細工はアールヌーボーらしい巧みの技。
また葉脈の周りのゴールドの一部に、薄っすらローズゴールドを入れているのは、非常に手が凝っています。
ショルダーのリーフ部分が曲線を組み合わせたラインであるのに対して、中心のダイヤモンドはあまり曲線しすぎていない、シンプルなラインでまとまっています。
しっかりといたボリュームとダイヤモンド周りのすっきりとしたラインのお陰で、アールヌーボーの曲線美の中にも、クールなかっこよさが出た指輪です。 ローズカットダイヤモンドとオールドマインカットダイヤモンドの競演 指輪のフェイス部分は中心のダイヤモンドがオールドマインカット、その周囲の8石がローズカットダイヤモンドです。
このオールドマインカットとローズカット、2つの異なるカッティングの組み合わせはアンティークジュエリーで頻繁に出てきます。
メイン石がオールドマインカットにされるケースが多いです。
特にこの真ん中のオールドマインカットダイヤモンドは透明度のあるとても良い石が使われていて、驚くほど厚みがあり、側面からキューレットも見ることができます。
ローズカットダイヤモンドは破片のように薄い石を使っているケースも多いですが、この指輪ではローズカットダイヤモンドにもしっかり厚みがあります。
手作業でカットされたローズカットダイヤモンドは、大きさも形も肉眼ではっきり分かるほどそれぞれ異なり、それぞれの石にあわせて石座に留められています。
均一的ではない、味わいがあります。
良質なダイヤモンドをたっぷりと用いながらも、フェイス部分をあえて低めに抑えて、メインダイヤモンド以外のダイヤモンドは台座に深く埋め込まれています。
そのため華美になりすぎず、良い味が出ています。
良質なクラフトマンシップを感じさせる、堅牢な作りの味わいあるアールヌーボーのリング。
ありそうでいてなかなか出会えない、かっこいい指輪。
アンティークジュエリーでも人気がある様式の一つにアールヌーボーのジュエリーがありますが、アールヌーボーのネックレスは比較的よく見られますが、アールヌーボーの指輪は少なくそうした意味でも希少です。
1890年頃のフランス製。
地金部分は18カラットゴールドで、ダイヤモンドの台座周りのみ銀。
指輪サイズは10号(有料でサイズ直し可)。

  • 高さ:10mm 
    重量:4.6g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

アールヌーボーゴールドリング ダイヤモンド(メープルリーフ 楓)

  • 指輪のフェイス部分をぐっと下げることで、陰影に深みが出ています
  • フェイスの縦幅が1センチ程。フランスの指輪としてはボリュームのある方です
  • 中心がオールドマイン、周囲がローズカット。あえて少し不揃いな感じが魅力
  • 曲線の入り組んだメープルの造形と彫金がいかにもアールヌーボーらしい
  • フランス18カラットの刻印に加えて、工房印も入ってます
  • アールヌーボーゴールドリング ダイヤモンド(メープルリーフ 楓)
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アンティークエピソード

アールヌーボー(アールヌーヴォー)のアンティークジュエリー

知られざるアールヌーボーの本質
しなやかな曲線と自然への感性。
日本でも人気の高いアールヌーヴォー様式ですが、その「本質」は意外に知られていません。
アールヌーヴォーは19世紀末(1900年前後)、あらゆる芸術領域を席捲した装飾様式です。
ジュエリーの世界でアールヌーボーは、「貴石をシンメトリーにセッティングした従来のジュエリー作り」から「宝石的価値ではなく色によって選別した石を、美しく彫金されたゴールドにニュアンスカラーのエナメルと共にセットしたジュエリー」への脱皮をもたしました。

アールヌーボーと言うと柔らかな曲線から「ロマンチックな自然主義」と言うイメージが強いことでしょう。
しかしその根底には世紀末ならではの「デカダンス」があります。
溢れんばかりに花をつけた枝や、豊かに広がりうねる長い髪といったアールヌーボーの典型的な図柄の裏には、「自然の残酷さや死」が念頭にありました。

アールヌーボー サイン入りリング J Guerin(1902年)

アールヌーボーのジュエラーとパリ万博(1900) 
ジュエリー界でもっとも早く「アールヌーボー」の言葉を使い出したのは、ルネ・ラリック(Rene Lalique)。
下記は1902年にイギリスで発行された「Magazine of Art」に掲載されたルネラリックのジュエリーデッサンです。
女性の顔と睡蓮が描かれたペンダントのデッサンですが、この頃はまだルネラリックはロンドンでは広くは知られていませんでした。

アールヌーボールネラリック

1900年のパリ万博では、ルネ・ラリック、メゾン・ヴェヴェール(Maison Vever/ヴェヴェール工房)、ルシアン・ガリヤール(Lucien Gaillard)の3人がジュエリー部門でグランプリを獲得します。

下記は1900年頃に製作された、ルシアン・ガリヤールの青い鳥の髪飾り。
鼈甲とプリカジュールエナメル、目の部分にダイヤモンドが入れられています。
アールヌーボーは東洋の美意識、特に日本の芸術に強い影響を受けましたが、この作品は私たち日本人が見ても、日本的な美しさを感じる作品ですね。

ルシアンガリヤール

この万博では、ジョルジュ・フーケ(Georges Fouquet)とウジェーヌ・フィアートル(Eugene Feuillatre)が金賞を受賞しました。
ジョルジュ・フーケは1898年にランの花をモチーフにしたジュエリーでアールヌーボーの作品を初めて手がけます。
そしてポスターアーティストのアルフォンス・ミュシャと一緒に、いくつものプレートをチェーンでつなげたジュエリーを発表します。
下記は1900年にアルフォンス・ミュシャがデザインした、宝石商ジョルジュ・フーケの店舗です。
ステンドグラスやモザイクタイルの装飾等、ミュシャがポスターの中で描いたアールヌーボーのテーマや曲線が再現されています。
今日、このインテリアショップの内装は、パリのカーナヴァル美術館で見ることが出来ます。

アールヌーボー、ミュシャ

また同年代のジュエラーの中でルネラリックと並び賞賛を浴びていたのが、ベルギーのジュエラーであるフィリップ・ウォルファー(Philippe Wolfers)です。

アールヌーボージュエリーに関して更に詳しい情報は、アールヌーボー(アールヌーヴォー)のアンティークジュエリーの特徴と魅力をご参照ください。

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