アンティークシトリンブレスレット(シルバーギルド、1900年頃)

太陽のような明るいイエローシトリンノブエスレット イギリスエドワーディアン期にはアメジストやシトリン(色が異なりますが、同じ鉱物です)を半周、あるいは全周にセットしたそれは美しいネックレスやブレスレットが作られました。
実際ロンドンのマーケット等にいきますと、この手のネックレスやブレスレットが比較的豊富に見つかりますが、しかしその美しさはまさに十人十色で実に様々です。
現代のように人工的に色を調整していないだけに、シトリンの色もイエロートパーズに似たあめ色のような黄色から、もう少し薄いレモン色のような黄色、少し黄緑を帯びた黄色など様々です。
どのシトリンも天然のものであるだけに非常に美しくどんな色のシトリンがお好きかは好みによると思います。
このブレスレットの黄色は、私が最も美しいと思うシトリンの色の一つです。
いわゆるレモンイエロー色より暖色系で、しかしながらやはりあえて言葉で区切るのであればれモンイエロー色、まるで太陽のような明るい色のシトリンです。
完成度の高いシルバーギルド ゴールドの色も明るいシトリンの色にぴったりあっていますが、こちらは当時の良質なシルバーギルドです。
シルバーギルトとは銀(Silver)に金を箔した(Gilt)ものです。
フランスのアンティークジュエリーではヴェルメイユ(vermeil)がほぼ同義語です。
金箔といってしまうと今日のゴールドメッキなどを想像してしまわれるかもしれませんが、単にゴールドを薄く延ばして張り付けるわけではございません。
シルバーギルドもヴェルメイユも、水銀を使って金を鍍金(ときん)していきます。
現代でしたら電気で行う作業ですが、当時は加熱をして作業しました。
加熱の際にゴールドより融点の低い水銀だけが蒸発し、融点がずっと高い金のみが銀に付着していきます。
現代の電気メッキとはまったく難易度が異なりますし、耐久力に優れています。
それですから現代のゴールドメッキのようにすぐにゴールドがはげることがないのです。
ちなみにヴェルメイユというフランス語はアメリカではそのまま通じますが、イギリス英語では通じません。
そうしたわけで比較的状態の良いことが多いシルバーギルドですが、それにしましてもこのブレスレットのシルバーギルドは本当に綺麗にゴールドがついていて、非常に完成度が高いです。
手にしたときのしゃりしゃりとした感触、細工も完成度が高く、また手首周りがあまり大きくないところも良いです。
ブレスレットの長さは17センチ。

  • 幅:170mm 
    重量:16.5g
  • 販売価格:194,400円(税込み)

アンティークシトリンブレスレット(シルバーギルド、1900年頃)

  • シトリンは総計14石 黄色い光が反射し合い圧巻です
  • 明るいシトリンXイエローゴールドは日本女性を綺麗に見せてくれる色の一つ
  • 最大の石で1.1センチx1.3センチ程、1石で立派な指輪になります、贅沢ですね
  • 光を当てると明るいオレンジ色を帯びます
  • 留め具も状態がよくセキュリティーチェーン付き
  • アンティークシトリンブレスレット(シルバーギルド、1900年頃)
  • アンティークシトリンブレスレット(シルバーギルド、1900年頃)
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アンティークシトリンブレスレット(シルバーギルド、1900年頃)

194,400円  [通販価格:税込]
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アンティークエピソード

アンティークシトリンのジュエリー

色水晶の代表的なものに「アメジスト」「シトリン」「ローズクォーツ」があります。
水晶の中で紫色のものをアメシスト(アメジスト)、黄色のものをシトリン、薄いピンク色に色づいた水晶のことをローズクォーツと呼んでいます。

シトリンは黄色からゴールド色に色づいた水晶のこと。
その色がトパーズの色に似ていることから過去には「Madeira topaz、Bahia topaz、topaz quartz」といった誤った呼称で呼ばれることもありました。

古代ギリシア人は紀元前4世紀から既にシトリンのことを知っていました。
心臓、腎臓、肝臓、筋肉の不調を直し血の流れをよくする力のある石、また直観力を高め、自己破壊を抑え、クリエイティビティを増す宝石としても知られています。
シトリンはその自然の黄色い色から、太陽のエネルギーを持つといわれています。

em]シトリンとアメジスト 紫水晶(アメジスト)の色の違いは色中心のエネルギー準位が違うからです。

下記は同じ水晶の仲間であるアメジストとシトリンのネックレス。
実は「アメジストxシトリン」の組み合わせのジュエリーは、アンティークジュエリーで時々見かけます。
鮮やかな色の対比が素晴らしいです。

シシトリンとアメジストのネックレス

[em]シトリンの色を決めるもの[/em]
シトリンの黄色の加減を決めているのは、結晶中に含まれる「鉄分」が原因になっています。
結晶中に鉄分が含まれていると、高い熱を受けた時に黄色に発色します。
鉄分が多いとより茶色に近い色になります。

現代のシトリン大半は、アメジストを人工的に加熱することによりシトリンの色に変えたものです。
450-480度の熱で熱すると、アメジストがゴールドからイエローの色に変わるからです。
本来地表に出てきた時にすでに黄色のものこそが、天然のシトリンというべきです こうして作られたシトリンは黄色が不自然で、宝石としての美しさはほとんどなく、アンティークジュエリーで見られる天然のシトリンとは別物の宝石のように、価値が異なります。

アンティークジュエリーにおいて、シトリンは高価な宝石です。
かつてはアメジストの色を変化させてシトリンを作るという技術は存在しませんでした。
アンティークのシトリンは天然無加工だけあってさまざまな色合いがあります。
レモンイエロー、トパーズに似た飴色や茶色、黄緑に近いイエローまであります。

下記はレモンイエロー色に近いシトリンです。

アンティークシトリンリング(ダイヤモンド、洋ナシカット)

下記はオレンジ色の色調が強いシトリンです。

シトリン アンティーククラスターリング(ダイヤモンド フランス製 19世紀)

下記は「フォイルバック」で、色調に変化を与えている例です。
光の反射で炎のように挿すオレンジ色は、石の下に入れられた金箔(フォイルバック)のためです。
朝夕など異なる日の光の下でさまざまな表情を見せては変化をします。

アンティークシトリンリング(フォイルバック、18金ゴールド)

[em]シトリンの産地[/em]
「天然シトリン(アメジストを熱処理したシトリンではなく天然のシトリン)」の主要な産地はブラジル、マダガスカル、ミャンマーです。
近年ではベトナムからも良質のシトリンが発見されたそうですが、こうした東南アジアでの採掘は後年になってからですので、当時は当然出てきていません。

シトリンはフランスアンティークジュエリーでは19世紀初頭の王政復古の時代(イギリスではジョージアン後期)に大変希少価値のある宝石としてジュエリーに重用されます。
下記は同時代のフランスで作られたシトリンのネックレス。
この時代ならではの金細工とシトリンの色合いが非常によくあっています。

シトリンのネックレス(王政復古時代、カンティーユ金細工)

そしてその後は19世紀末に、今度はルネラリックをはじめとするアールヌーボーの作家性によって、その独特の存在感を魅せつけます。
半貴石の中間色がジュエリーに大胆に取り入れられたこの時代。
その芸術的なジュエリーにおいて、それ以前のイメージとは異なる大胆で新鮮な魅力を発揮します。
シトリンはその中でもとりわけ、アールヌーボーのジュエラーに愛された宝石です。

下記は1905年製作のルネラリックのトパーズとシトリンのペンダント。
上部のオーバルの黄色石がトパーズ、下部のブリオレットカットの黄色石がシトリンです。

ルネラリックシトリン
(c)2018 Sotheby's

[em]誕生石、記念日のためのシトリン [/em]
シトリンはトパーズに並び、11月のもう一つの誕生石である他、日本ではあまり知られていませんが、結婚5周年の木婚式に贈られる宝石でもあります。
木婚式とは「もっこんしき」と読み、ようやく夫婦が1本の木になったことを意味するそうです。
文字通り木製のものなどをプレゼントすることもありますが、宝石の場合はシトリンが木婚式の石になります。

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