美しいピンク石はガラスです
美しい艶やかなピンク色の石。
ガラスになります。
ガラスと言いますと今日豪華なイメージはないかもしれませんが、アンティークジュエリーでガラスで傑出した芸術品、ジュエリーが作られています。
その究極がルネ・ラリックです。
下部のドロップの部分と、針へとつながる円形の部分、ドロップの部分のピンクの方が少し濃いめになっています。
特にドロップの方には、シャープで緻密なファセットが施されています。
ガラス石ですがゴールドです。
ドロップ部分には傘のようなセッティング、上の真円の石は透かしの美しい台座に丁寧に爪留めがされています。
18カラットゴールドのセッティングで、ガラスが宝石と同等に扱われていることが分かります。
アールデコらしいロングピアス
このような縦長のロング丈のシルエットは、まさにアールデコジュエリーの典型です。
ギャルソンルックとショートヘアに身を包んだモダンガールが好んだのは、ショートカットに映える下に長く下がるタイプのドロップピアスでした。
この時代、ピアスとネックレスは縦長のものが多かったのです。
縦幅が4.2センチで、縦にストンと伸びたクールなシルエットです。
1920年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
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ガラスは最も古い「宝石」のひとつです。
古くは紀元前3000年前のメソポタミアとコーカサスの遺跡から発見されています。
いわゆる貴石の代役としての役割も、少なくとも紀元前1500年前のエジプト文明の頃には既に確立されていました。
中世、カラーガラスは主に宗教的な目的に用いられました。
例えば聖骨箱や聖書に飾られました。
非宗教的な用途としては、例外的に子供のジュエリー、そして葬儀用のジュエリーにも使われました。
この時代、ヴェネチアのムラノがこうしたカラーガラスのほぼ唯一の産地でした。
アンティークでガラスのことを語る上でよくでてくるのがMURANOガラスという言葉です。
ムラノガラスとは、イタリアのムラノ島で作られたガラスのことです。
1271年、ヴェネツィアでは最初のガラス職人組合が結成され、1291年には技術の流出を防ぐことを目的に、ガラス工房をムラノ島に集める法令が出されました。
こうしてムラノ島では様々なガラス工芸技術が発達して、美しいガラスアクセサリーが作られるのです。
特に15世紀以降には、金箔張り・エナメル装飾技術の革新が行なわれ、ダイアモンドを使ったグラヴュール装飾技術も洗練されていきます。
更に「乳白ガラス」「レース グラス」も生み出されました。
ムラノ島で作られたガラスにはとても美しい作品が多く、イタリアらしい鮮やかな色彩が魅力的です。
日本ではそれほど有名ではありませんが、欧米のアンティーク市場でもとても高く評価されています。
ムラノガラスに変化が起こるのは、18世紀になってからです。
政府の厳格な職人の流出を抑える政策にもかかわらず、ムラノの職人が他の地に流出したからです。
この流出によって、ガラスジュエリーはフランス、そしてボヘミアで発達していきます。
アンティークジュエリーに使われているその他のガラス技法については別途、詳しく記しましたのでご参考ください。
アンティークのガラスジュエリー「サフィレット(Saphiret)とボヘミアの変色ガラス
アンティークのガラスジュエリー 「ペーストジュエリー(鉛ガラス)、ストラス、アランソンのダイヤモンド」
アンティークのガラスジュエリー「吹きガラス(ふきガラス)」
アンティークのガラスジュエリー「ブリストルグラス」
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。