ピンクガラスのアールデコピアス(18カラットゴールド)

美しいピンク石はガラスです 美しい艶やかなピンク色の石。
ガラスになります。
ガラスと言いますと今日豪華なイメージはないかもしれませんが、アンティークジュエリーではガラスでも傑出したジュエリーが作られています。
その究極がルネ・ラリックです。
下部のドロップの部分と、針へとつながる円形の部分、ドロップの部分のピンクの方が少し濃いめになっています。
特にドロップの方には、シャープで緻密なファセットが施されています。
セッティングはゴールドです。
ドロップ部分には傘のようなセッティング、上の真円の石は透かしの美しい台座に丁寧に爪留めがされています。
18カラットゴールドのセッティングで、ガラスが宝石と同等に扱われていることが分かります。 アールデコらしいロングピアス このような縦長のロング丈のシルエットは、まさにアールデコジュエリーの典型です。
ギャルソンルックとショートヘアに身を包んだモダンガールが好んだのは、ショートカットに映える下に長く下がるタイプのドロップピアスでした。
この時代、ピアスとネックレスは縦長のものが多かったのです。
縦幅が4.2センチで、縦にストンと伸びたクールなシルエットです。
1920年頃のフランス製。
18カラットゴールド。

  • 幅:6mm 
    高さ:42mm 
    重量:4.8g
    商品の状態:良好
  • 販売価格:売り切れました。

ピンクガラスのアールデコピアス(18カラットゴールド)

  • 艶やかなこのピンク色はガラスでしか出せなかったのでしょう
  • 横幅が最大で6ミリ、縦が4.2センチ。すっきりとした潔いシルエットが時代の象徴
  • 細かく入れられたシャープなファセットが光を反射してピンクの濃淡が見えます
  • このような傘のような宝石のセッティングはアールデコ期によく見られます
  • フランス18金の刻印が何と2つずつ押されてる他、片側に工房印も見えます
  • ピンクガラスのアールデコピアス(18カラットゴールド)
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ピンクガラスのアールデコピアス(18カラットゴールド)

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アンティークエピソード

アンティークのガラスジュエリー 「ペーストジュエリー(鉛ガラス)、ストラス、アランソンのダイヤモンド)」

ガラスは最も古い「宝石」のひとつです。
古くは紀元前3000年前のメソポタミアとコーカサスの遺跡から発見されています。
いわゆる貴石の代役としての役割も、少なくとも紀元前1500年前のエジプト文明の頃には既に確立されていました。
中世、カラーガラスは主に宗教的な目的に用いられました。
例えば聖骨箱や聖書に飾られました。
非宗教的な用途としては、例外的に子供のジュエリー、そして葬儀用のジュエリーにも使われました。

ペーストのジュエリーは17世紀に発展します。
ペーストガラスのジュエリーは、当初はダイヤモンドの代良品として生まれます。
17世紀、イギリスもフランスも宮廷ではダイヤモンドのパリュール(セットジュエリーのこと)が流行しますが、セットするだけのダイヤモンドを持ち合わせない者には大量に生産されていたペーストガラスがその代用となったのです。
下記は当店で販売済みのペーストガラスのピアス。
19世紀半ばの作品です。

ネグリジェネックレス

ペーストガラスは、鉛ガラスに鉛の酸化物を加えて作られました。
ペーストガラスは上手にカットされると、この頃に浸透しはじめるろうそくの明かりの下でまるで本物のダイヤモンドのような輝きを放ったのです。
このアンティークの鉛ガラスはその国や地域によって色々な言い方がされました。
英語ではペースト(ガラス)と呼ぶことが多いですが、フランスでも色々な言い方をされて「ピエールドリン(pierres du rhin)」と呼ばれたりします。

またフランスでは特に鉛ガラスはノルマンディー地方で独特の発達を見せます。
この地域で作られた「「鉛分の多いガラス水晶」は地域の名前を取って「アランソンのダイヤモンド」と呼ばれることがあります。
下記は1827年のルーアン(ノルマンディーの中心都市)で作られたペンダントです。

ノルマンディーアンティークジュエリー

下記は19世紀のノルマンディーの十字架です。
両方とも白い鉛ガラス「アランソンのダイヤモンド」が銀の台座に包み込まれるようにセットされています。

ノルマンディーアンティークジュエリー

こうした良質な無色の鉛ガラスを美しく箔打ちしセットしたジュエリーは、時の貴族の間で一世風靡します。

18世紀以降、この鉛石をより小さなダイヤモンドのようなカットする技術が生み出されます。
フランスの宝飾職人のストラス(strass)は、鉛ガラスを改良し、ダイヤモンドに色をつける金属箔の彩色を考案します。
こうして生まれたペーストの改良品を職人の名前を取って「ストラス(strass)」と呼ばれるようになります。
以降、ノルマンディーのパリュール(セットジュエリーのこと)は尚一層のこと、パリの貴婦人たちの間で流行します。

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