訳ありでリーズナブルなアンティークピアス
緻密な金細工がアンティークらしいピアス。
大きさもあり作りもしっかりしたピアスですが、リーズナブルなお値段でのご提供です。
片側(4番目の写真の赤く囲った箇所をご覧ください)のピアスの欠けがあるためです。
欠けているのが端っこなので気を付けてみないと見落としてしまう場所であるのですが、そのため安価でのご提供となります。
ところどころに透かしが入っているデザインですので分かりづらく、その点だけご了承していただけるのでしたらお値打ちのピアスです。
中心にはダイヤモンド。
ローズカットにされた透明できれいなダイヤモンドが用いられています。
星とお花がモチーフ
モチーフはお花と星。
中心部が星で、四隅に花が描かれています。
星は台形の台座の中に、金彫りで描かれてて、真ん中にダイヤモンドがセットされています。
模様はすべて金細工で作られており、彫金やミルグレインなど様々な金細工が施されています。
小さな面積の中に凝縮されたような愛らしさがあります。
耳たぶの後ろから針を通すドルムーズタイプのピアス。
華奢すぎない堅牢な作りで、使いやすいドルムーズ(スリーパーズ)です。
18カラットゴールド。
1900年頃のフランス製。
小さな写真をクリックすると大きな写真が切り替わります。
星や月は、ジュエリーのモチーフとして好まれた題材です。
特にイギリスのヴィクトリア時代には三日月や星、サンバーストやスターバーストをモチーフにしたジュエリーが、多く作られました。
天然真珠やダイヤモンドの三日月(クレッセント)、星型のダイヤモンドブローチ等々です。
フランスでも同時期に三日月や星をモチーフにしたジュエリーが作られました。
下記は当店で販売済みのペルピニャンガーネットを用いた三日月モチーフのブローチです。
20世紀初頭にも、非常に洗練された星(エトワール)のジュエリーが好んで作られました。
下記は当店で販売しましたアールデコのボンブリング。
アールデコのジュエリーにも星をモチーフにした楽しげで独創的なジュエリーを見つけることができます。
ダイヤモンドなどの貴重な宝石を贅沢にセットした星のジュエリーも作られます。
下記は1930年頃に製作された絢爛豪華なダイヤモンドペンダントです。
この時代に星をモチーフにしたジュエリーが好まれて作られたのは、1910年に地球に接近したハレー彗星が影響しています。
当時、ハレー彗星はヨーロッパで大きな話題になりました。
20世紀初頭は、さまざまな都市生活の基礎ができて、「新しいもの、未知のもの」への好奇心が非常に強かった、特異な時代です。
飛行もこの頃はじまったために、宇宙に対する好奇心も旺盛でした。
現在のジュエリーでは、星のモチーフというともっとロマンティックな女性らしいイメージのジュエリーが多いですが、この時代の星のジュエリーは「未知への憧れ」「宇宙に対する好奇心」を表現したかっこいいジュエリーが多いです。
この時代の「星のジュエリー」には、果てしなく拡がる空、宇宙への希望など、人類の純粋な好奇心を感じます。
このようなアンティークジュエリーの星や月、サンバーストやスターバーストのモチーフは後に1950-1960年代に入って再び脚光を浴びます。
デザイナーたちは再び、「宇宙」にそのデザインのインスピレーションを求め、「Space Age(宇宙の時代)」と呼ばれるデザイン運動が起こります。
1950-1960年代も世界で宇宙開発が進んだ時代です。
こうして歴史を振り返ってみますと、宇宙に関する関心が高まるとそれがファッションの世界にも影響を及ぼしたのが分かります。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
アンティークリング、アンティークネックレス、アンティークピアス、アンティークブレスレット等、希少なヨーロッパのアンティークジュエリーを随時100点以上揃えています。
シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。